デザイナーじゃない私が、創業6年目のスタートアップで自社サービスの公式キャラクターを作った話
こんにちは、メルヘンくみこ(@marchen_kumiko)です。
キッチハイクという食コミュニティサービスでマーケティングを担当しています。
今回は、デザイナーじゃない私がどうして公式キャラクターを作ることになったのか、どんな想いを込めて設計したのか、作ったらめっちゃ良かった、というお話をしようと思います。
アイデアは雑談から生まれる
キッチハイクにジョインして2年目のある日。記念すべきアプリリニューアルのリリースが終わり「そろそろ公式キャラクター欲しいなぁ」とチーム全体で機運が高まっているタイミング。共同代表の山本雅也と雑談しているなかで、のちの公式キャラクター「もぐもぐ」は誕生しました。
「キッチハイクって探検っぽいよね。探検と言ったらもぐらだよね。」
「もぐもぐ食べるもぐらで『もぐもぐ』って、かわいくない?」
この本に博報堂の打ち合わせは「50%が雑談」と書いてありますが、博報堂出身の山本との会話は「打ち合わせが雑談」よりも「雑談が打ち合わせ」。
そんな形で生まれたアイデアに対し、キッチハイクには「言った人がやる」という素晴らしい文化があります。そう、ポジション関係なくスキルと覚悟があれば、実行する権利が与えられるのです。というわけで、悲願であった公式キャラクター作りプロジェクトがスタートしました。
キャラクター作りで意識したポイント
特に意識したことをまとめてみようと思います。
1. ユニークであること
2. 誰でも描けるデザインであること
3. キッチハイクっぽいこと
ユニーク性に関しては、「もぐら(=もぐもぐ)」というあまり一般的ではないモチーフにたどり着けたので、そこまで苦労はしませんでした。また、ユーザーさんがグッズなど作りやすいように誰でも描けるデザインにすることも大事なポイント。
キッチハイクっぽいことについては、キッチハイクのブランドカラーである赤と青を取り入れつつ、手書き感を残して親しみやすさを表すことにしました。また、あえて無表情にして表情を固めないことで、その人の感情に寄り添い、安心感を与えられるキャラクターを目指すことにしました。(これは、ハローキティに口がない理由と同じです。)
さて。設計が固まってきたので、あとはデザインを詰めていく作業に移ります。さっそく、Googleで「もぐら」を調べてデフォルメしようと試みましたが、思ったよりエグくてすぐ閉じました。
気を取り直して「もぐら イラスト」で調べると、、、
もとめていたカワイイもぐらが見つかりました。埋まってる感じがカワイイ!と思っていたのですが、デザイン上は使い勝手が悪くなりそうなのでやめました。
まずは手書きの原画(左下)で山本とイメージをすり合わせ。自分が納得するカワイイに到達するまでイラレで複数パターンを作成・微調整を繰り返し、最終的には一番右下の子で方針決定しました。
ちなみに、キッチハイクのユーザーさんから「もぐもぐのモデルっているんですか?」とよく聞かれるので「共同代表の山本をデフォルメした感じです(特にキラキラした目・ヒゲ)」と答えています。この手の話は絶対盛り上がるので、裏設定を決めておくのは大事ですね。
キャラクターデザイン・設定がついに完成
その後、弊社デザイナーのひのたんにフィードバックをもらい、全体的に丸みを足したり、アプリのカラースキームと色味を合わせたり、設定を詰めたり、色々な工程を経てデザイン・設定が無事FIXしました👏
もぐもぐ(7さい)
人間年齢27さい。おとこのこ。一人称は「ぼく」。
趣味:愛用の三輪車で探検すること
語尾:「〜ですもぐ。」「頑張るもぐ〜!」
仕事:キッチハイクの胃袋外交大臣
口癖:「もぐもぐ・ザ・ワールド!」
夢:世界中のみんなをごはんでつなげて笑顔にすること
勢いでTwitterも始めました。
さらに調子に乗ってLINEスタンプも作りました。
スタンプのアイデアはFacebookでユーザーさんからアイデアを募集。
私が頑張れるのは、みんながいるから
キッチハイクには、ユーザーさんがごはん会の写真を投稿できる仕組みがあります。そこで「もぐもぐ」を発見するたびにニヤニヤしながら「いいね」ボタンをぽちぽち押すのが日課です。
ごはん会のポップに「もぐもぐ」のイラストを書いてくれたり。
「もぐもぐ」のホットケーキや中華まんを作る会まで!😂👏
一番うれしかったのが、「ずっと前からいたみたいに、みんなに愛されてますね」とユーザーさんに言ってもらえたこと。サービス開始から6年目という中途半端なタイミングでしたが、この子に会うために今まで待っていたのかな、と今なら思えます。
「自社キャラクターを作りたい!」「ポジション関係なくやりたいことをやりたい!」そう思い立った今が、あなたの転機になるかもしれません。そんな方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
<2019.5.6 追記>
続編として「もぐもぐ」のぬいぐるみを作った話のnoteを公開しました。引き続き、お楽しみいただけたらうれしいです🙌