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食べるプロって、作り手がどんな気持ちで作ったのかがわかる人のことを言うんだろう

キッチハイクチームでは、いつもオフィスでお昼ごはんを作って、みんなで一緒に食べています。

「もしここに『食』と暮らしの未来をつくる『あの人』が来たら……?」と、今回新たに始まったインタビュー企画。記念すべき第1回目のゲストは、外食コンサルタントのサカキシンイチロウさんにお越しいただきました。

食べることが仕事の方に、どんなごはんを作ろう、、、?

そして出した献立は、肉団子スープ・卵焼き・土鍋ご飯の焼きおにぎり。
テーマは「家庭でしか食べられないごはん」
あと、写真を見て一発で冬だとわかるようなビジュアル。鍋ですね。

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外食するのがお仕事の方なので、胃が休まるように、肉団子は豆腐入りに。
でも、たくさんの白菜とはるさめでお腹いっぱいになるように。まるで、大家族で集まった日をイメージして。塩もほんのすこし。私が作る、いつもの味で。

みんなで「いただきます」して、わいわい食べて、食べ終わりぎわに、ふとサカキさんが言ったことば。

「”一口目でおいしい”じゃなくて、”最後の一口もおいしい”。これこそ家庭の味だね。」

そう、私の料理のコンセプトをズバリと言い当ててくれたんです。
気づいてもらえたことにびっくりするのと同時に、私の想いが届いたことが、すごく嬉しかった。

食べるプロって、作り手がどんな気持ちで作ったのかがわかる人
のことを言うんだろう。

実は、準備の段階から参加してくれたサカキさんに「卵焼き、自分の家の味付けで焼いてください!」と無茶振りしてみた私。

「うちは甘いんだよねぇ。それでもいい?君の家はどう?」と言いながら、気恥ずかしそうに、でも手慣れた感じでせっせと作ってくれたサカキさん。

そう、卵焼きって、話が勝手に広がる最強のメニューなんです。

コミュニケーション装置になる、ごはん。
家庭料理ってやっぱり最強だなぁ。

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サカキ シンイチロウ
1960年愛媛県松山市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、店と客をつなぐコンサルタントとして1,000社にものぼる地域一番飲食店を育成。語学力と行動力と豊富な知識で戦略を展開する。飲食店の経営のみならず、食全般に関するプロデュース、アドバイスを主な業務として活躍中。
ほぼ日刊イトイ新聞おいしいお店とのつきあい方

photo by:Yansu Kim

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