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「マレーシアの聖地バトゥ洞窟で感じた、共存と祈りの力」
マレーシアのヒンズー教の聖地「バトゥ洞窟」探訪
マレーシアは多民族国家で、宗教の自由が認められています。国教はイスラム教ですが、マレー人の約6割がイスラム教、中国系の約2割が仏教、インド系の約6%がヒンズー教を信仰しています。今回は、そのヒンズー教の聖地「バトゥ洞窟」を訪れました。
圧巻の金色の神像と急こう配の階段
ホテルの最寄り駅であるセントラル駅から電車で一本、終点の駅で下車。徒歩5分ほどで目に飛び込んできたのは、巨大な金色の神像!
「でっかい!超でっかい!!」
ヒンズー教の神様の一人だそうですが、詳しいことはわからず(笑)。その神像の脇には虹色に塗られた約300段の階段が。下から見るとカラフルで美しい景色ですが、いざ登り始めると...
「急っっ!!!」
蒸し暑さで汗が吹き出し、手すりをギュッと握りしめながら慎重に一歩ずつ登る。途中で振り返ると、クアラルンプールの街並みがミニチュアのように見えて感動しました。
洞窟内の静寂と聖なる光
頂上にたどり着き、洞窟内に進むと広がる鍾乳洞。参拝所で靴を脱いで進むと、天井にはぽっかりと空いた穴から光が差し込み、幻想的な空間に。
水滴が等間隔で落ちる音が響き、「何億年もこのリズムで滴っていたのかも」と思うと、時間の流れの壮大さを感じずにはいられませんでした。
突然のスコールと間一髪の帰還
再び階段を降りると、遠くに見えた街の景色がかすんでいて、「まさかスコール?」と急いで下山。駅に着いた瞬間、バケツをひっくり返したような大雨が降り始めました。ギリギリのタイミングで濡れずに済んだことに、ご先祖様とヒンズー教の神様へ感謝!
宗教の多様性と共存の力
マレーシアでは、国教のイスラム教以外にも仏教やヒンズー教の信仰が尊重されています。異なる宗教が共存し、互いを尊重し合う姿勢は、国民の信仰心の深さと生活の満足度の高さから生まれているのかもしれません。
「共存共栄、手を取り合い、共に国を良くする」
そんな宗教の本質を体現しているマレーシアの姿勢に深く感銘を受けた一日でした。