敦賀・金沢旅2024
時は2024年11月。とても!非常に!耐え難い!辛いできごとが私の身に降りかかりました。偶然2連休だったこともあって、気分をリフレッシュしに金沢へレッツゴー
敦賀 編
朝8時50分、京都駅着。旅の始めから早速遅延。新快速に乗るつもりだったが、乗ると遅延の影響で到着が遅くなるだろうから、急遽特急に課金した。
約1時間で福井県の敦賀駅に到着。一旦降りて観光する。
バス出発の時間まで敦賀シンボルロードを見て回る。
しかし、なんで敦賀に銀河鉄道999が……?調べたら、なんか別に敦賀とは関係ないらしい。余計になぜ……?
こういう理由らしい。
欧亜国際連絡列車というものがあったのか~
さて、気比の松原に向かうために、バスに乗車。先ほどインフォメーションセンターにていただいた時刻表を、運転手さんが覗き見るなり、「このバスは気比の松原に行きますけど、ぐるーっと回ってから着きますので、向かい側に着くバスに乗ったほうがちょっと早く着きますよ」と教えていただいた。有益な情報助かる。
そして11時すぎに到着。
気比の松原
流石松原というだけあって、たくさんの松が生い茂っている。
水面と波の動きをぼーーっと眺める。波の音を聴き、風と香りを感じる。それを無心で続けてると、心が浄化されていき、すっきりとした感覚を覚える。悩み、苦しみ、辛く悲しく、時に腹立たしい感情を1ヶ月ほど四六時中ずーーーーっと抱えていたので、心を落ち着けることができてよかった。
時間を割いていると当然お腹空きますよね。というわけで近くのお弁当屋で弁当を購入。
敦賀湾を眺めながら食べようとしたら、釣りに来ていたおじちゃんが「そこで食べると獲られるから違うとこで食べ」と教えてくれた。上空を見ると、とんびが数羽飛んでいる。そんなうまいこと来るわけないじゃん~~なんて思っていた。
ありがたい忠告に従い、場所を変えることに。残念ながら敦賀駅行きのバスは1時間に1本しかなく、気比の松原から歩いても40分はかかる場所にある、バスを待つのも歩くのもさほど時間は変わらんだろうということで、行けそうなところまで歩くことにした。気比の松原から2つ目の停留所あたりを歩いていると、
「ガッッッッッッッッッッ!!!!!!」
という音と衝撃が走った。眼前をとんびの背中が支配する。不意を突かれた。悠々と飛び去っていく後ろ姿を見て、ようやく自分の身に起きたことを理解した。
とんびに弁当を狙われちゃったあ……^^
ビニール袋とプラの蓋で覆われていたこともあり、中身は無傷。ビニール袋がちょっとだけ破れたくらいで済んだ。
目の前の電信柱の頂上に佇み、こちらを凝視している。何度振り返って見ても、見られ続けている。歩き始めて5分くらいしてこれか……あと35分どうなんねん……と思ったのでタクシーを呼んだ。
タクシーにて
個人タクシーが来た。「敦賀駅までストレートにお願いします」そう伝えた。
感じの良さそうなドライバーさんだったが、「なんやあの後ろの車、邪魔なとこいるなあ……」「運転下手か……?」などとぶつぶつ呟いたのち、「あ、これは独り言です、気にしないでください」と返ってきた。
「ですよねええ~~、ああいう運転が上手じゃない人いますよねえ、うちも仕事で車とかタクシー捌いてるんで分かりますわ~」と返した。
「タクシーも捌いてるんですか」と運転手。
「いや~、自分ね、京都で働いてるんですけど、京都の個人タクシーは態度悪いし理不尽に怒ってくるからやってられませんわ~、だからあんま好きじゃないんすよね、京都の個人タクシー」と返すと、運転手の姿勢が少し良くなった。
「あ、こいつ相手に下手に動いたらあかんやつや」と思われたのか、それとも単なる偶然か……
なんか、それを見て、遠回しに「お前遠回りせずにはよ行けよ」のメッセージになってしまっているということに気づいて、ちょっと申し訳なくなった。
「なんか名古屋のタクシーもあんまりいい評判聞かないですねえ」と運転手。
「新幹線が開通してから観光客がさらに来るようになりましたよ~外国人も」
「うち、京都も外国人多いですわ~、多すぎて大変ですわ」なんて会話も。
その後、「実はこういうことがあって敦賀に来ました」「おかげで癒されました、また敦賀来ますね、いいとこでした、ありがとうございました」と伝えた。
「そうですか、また来てくださいね」と運転手。
いい人やった。
敦賀→金沢
時間が思ったより迫っていたため、急遽新幹線で行くことに。本当は在来線で向かう予定だったが、それだと時間がかかりすぎるため。タクシーを降りてすぐ切符を買った。
新幹線の敦賀駅構内。広くて新しい。
新幹線に乗車。1時間ほどで金沢に着く。
金沢市に近づくにつれ、住宅が見えてきた。
そして金沢へ……
金沢 編
金沢駅に到着。骨組みだらけの駅前広場に出た。しかしあれが、かの有名な金沢駅の門か……!
とりあえず移動はバスで行うことに。レンタサイクルでもよかったが、到着時刻が14時をまわっていたため、バスに決めた。時間遅いからそこまで周れんし、もう別にチャリ使わんでもええやろ、という思いから。
兼六園に向かいます。金沢観光といえばここでしょ。
兼六園
外国人観光客もちらほらいた。なぜ数ある観光地の中から金沢を……?
これは日本最古の噴水。隣に霞ヶ池という池があり、そことの高低差による水圧で水を噴射しているらしい。1861年に造られたらしい。まだ日本の夜が明ける前か。相当な歴史を持つ噴水だなあ。
というか、秋だから紅葉してました!笑
秋ってことすっかり忘れてた
いや、はっきり言って、あんまり楽しくなかった。古風な街並みなら京都にもあるし、兼六園みたいな庭は平安神宮にもあるし……別に京都でも見られるよなあ、というのが正直な感想。なので今のところの金沢旅の感想としては「……意外とおもんな」だった。
旅は道連れ
金沢城公園を散策中に意気投合した同い年の方と同行することに。
金沢21世紀美術館のグッズ売り場だけ覗いた。外に設置してある謎オブジェを鑑賞。
金沢はおでんが美味しいらしいという情報を同行者から聞き、一緒に食べることに。既に何人か並んでいて、話しながら待つことに。
じゃがいも、スジ、たまご、大根、たこを食べ、飲み物はコーラで、合計2400円。そもそもメニューに値段が書いてなかったんですよ。あらま、これはえらいところに来てしもたな、と思いつつも、もう引き返せないのでここで食べることに。どれも美味しかった。高いだけはある。でも、店の雰囲気というか、店主というか、なんか圧がある感じがしたからもう行かないかな。
『おでんの老舗 高砂』というお店。奥深い美味さだった。店を出たら何人か並んでいた。
店を出て、お互い別の場所へ。ありがとうございましたと告げて去った。
ホテルへ
バスが19時まで(?)なので、香林坊あたりから金沢駅まで歩いて帰ることに……
もしかしたらまだバスは走っているかもしれないが、バスのことは調べても本当によくわからないうえ、北総バス、JRバスなど、様々な会社のバスが個別に時刻表を出し、乗り場も異なるという初見殺しのためお手上げです。わかりません!
意外と歩ける距離。金沢の空気を肌で、耳で、五感で感じて歩くのも楽しい。鼓門をくぐり抜けてゴール。金沢駅に無事到着。
IRいしかわ鉄道という鉄道に乗ります。元はJRだから、JRらしい車両で乗りやすかった。一駅先の西金沢駅で下車。徒歩で北総鉄道の新西金沢駅に進み、乗り換え。
電車が駅に到着する際の音がうるさい。ホームが田舎の鉄道感あった。
整理券を取って乗る。2駅先の野町駅まで。終点。
すぐ後ろが駐車場。駅から出ると、薄暗いロータリーと街が広がる。とても静か。一人で歩くのはおすすめしない。
ホテルに到着。ゆっくり過ごしつつ、明日の計画を立てて、寝ます。おやすみ。
石川県立歴史博物館
館内撮影OKだが、投稿はダメだった気がする。なので写真は載せないでおく。(載せたい!!!)
古代から現代までの石川県の歴史を展示してあるこの施設、思ったより見入ってしまった。
●奈良時代の貝塚からアシカの骨が出土
→へえ~、日本でもアシカ獲れんねや
●大名行列の模型と参列者の役割の解説
→圧巻。一見の価値あり。
●江戸時代の犀川大橋の模型
→朝通った。100年以上の歴史があるのは知っていたが、まさか江戸時代からあったとは。(補足:鉄筋よ橋として改装されてから100年。木造としてはそのかなり前から架かっていたらしい。)
●商売鑑札(営業権の公認を証明するもの)
→勘合貿易のときに使う半分に割れた札以外にも、やり方はあるのか、ということを知れた。
●枡の統一
→東京と京都では枡の大きさが異なるため、1669年に京枡に統一し、年貢の収納や商取引においての基準となったらしい。統一されているのが当たり前の環境に生きているから、統一されていない時代の環境に関しては盲点だった。なるほど~。
●船磁石、水磁石
→方位磁針やジャイロコンパスのようなもの。江戸時代や明治時代にあったんやなあ。えらい先進的やね。
●島田一郎
→紀尾井町事件の首謀者、島田一郎についてが展示されている。様々な視点から島田一郎とそれを取り巻く環境について見ている展示なので、彼を知らなくても楽しめる(?)展示だった。あと、『島田一郎梅雨日記』の表紙が、浮世絵独特の妖艶さを放っていた。
●ロシア軍捕虜の生活
→諸外国からみて、日本という国がいかに進んでいるか、豊かな国かをアピールするために、ロシア軍捕虜の食事は国際法に定められたもの以上に豪華であったらしい。
●占領下日本製陶磁器
→occupied Japanという記載があるらしい。なるほどー、占領下に作られた製品はそういう記載をされるのか。
●高度経済成長期の居間の再現
→実際に部屋に上がれる。上がってみたが、祖父母の家にあるような家電があった。あの家電って高度経済成長期のものだったのかー、とここで繋がった。
●石川の祭
→石川のどこか忘れたけど祭り。面を被った人たちが太鼓を叩いたり舞ったりする。面は女、男、幽霊など。6人くらいいた。たぶん御陣乗太鼓。
3方向の大スクリーンから祭りの動画が流れる。それを観てると不思議と元気が出てきた。心動かされた。浄化された。本当にありがとう。この祭りに出会えて良かった。
他にも多数展示あり。あとは自分の目で確かめろ!
金箔ソフトクリーム
金沢といえば金箔ソフトクリームでしょ。これを食べずして帰れません。というわけで今井金箔というお店へ。
雑貨も売っています。なんと金箔ソフトクリームが600円。やすーい。うれしーい。(夢グループ的な感じで)
あのー、正直に言いましょう。金箔は味しません。別に美味しいとかじゃなかったです。無です。まあ、ゴージャス感はあるよね。金沢といえば金箔だし、食べてよかったなーって思います。ソフトクリームの部分は美味しかったよ。
ハントンライス
なんか、金沢ってハントンライスという料理が有名(?)らしい。なんだそりゃ。でも美味しそうな見た目なので食べます。やってきたのはこちら、『だいだい』というお店。いざ入店。
オムライスにキャベツの千切り、白身魚、ウインナーがついたものです。美味しかった~!辛いことも忘れて至福のひと時……
尾山神社
ステンドグラスのある神社、というものがあることを昨日一緒におでん食べた人に聞いたので、来てみた。
金沢→大阪
ついに帰ります。昨日は歩きで向かったけど、今日はバスで金沢駅まで。ポケモンセンターカナザワで加賀のピカチュウを購入した(土産用)。
たくさんお土産を買いました。自分の大感謝セール実施。お世話になった人たちに日頃の感謝を込めて贈り物を買いました。お店の人めっちゃ気さくな人で喋りやすかった。
「あ、にいちゃんまた来てくれた!」
「いやー、ちょっと買い忘れましてね」
「誰のを買い忘れた?」
「女の子のですわ」
「あらー、それはいかんね笑」
~中略~
「もう行かなあきまへんわ、新幹線の時間あるんで」
「また来てくれてありがとう~」
「京都から来たんです、また来ますわ。金沢ええとこでした」
「そうでしょ~、また来てねー」
「おおきにー」
帰りも新幹線で帰ることにした。その方が圧倒的に速いんで。
また中田ヤスタカ作曲の発車メロディーが聴けるの嬉しいわあああああああああああ
ほんとに体に染みるんよ
これ聴くためだけに乗る価値あるよ、金沢来る価値あるよ
金沢を発つ。さよなら!
車窓の写真撮ったら、ぐにゃあってなった。なんでだろう。
また敦賀に戻ってきた。
新快速で大阪まで。ちょうど2時間くらい。えらいかかりますなあ。
それにしても敦賀駅の在来線のホームはシーンとしてるなあ。
日が傾いている。ちなみに滋賀に入ってしばらくした頃に日が落ちた。
そして大阪着。この旅のゴールは大阪です。
『中央軒』にて、麻婆ラーメン&チャーハンを食べて、この旅はおしまい。
~終~