豚汁スタートアップに携わって感じた複業の難しさ【初年度】
私が携わっている、全員が複業のスタートアップ『TONJIRU STAND(通称:トンスタ)』は、この冬も精力的に活動をしています。Nサロンや議論メシ、朝渋の皆さんに協力いただいて「豚汁アイデアソン」を開催したり、SnackBar Flatで豚汁を振舞ったり……。アイデアソンの詳細の様子は、トンスタのリーダー・いわあゆさんのnoteに詳しいです。
皆さまの愛情に助けられて、発足からの約8か月を駆け抜けて来られました。……のですが、夏を最後に一度もイベントに顔を出していない私。豚汁アイデアソンでいただいた声の中に、耳に痛いものがあったので複業の難しさについて振り返っていきたいと思います。
「覚悟がないから、自分たちがやるべきことも定まらない」
アイデアソンでいただいた言葉の中で最もグサッときたもの。それが「覚悟がないから、自分たちがやるべきことも定まらない」という言葉でした。
アイデアソンの開始ぎりぎりまで打合せでバタつくSlackを眺めながら、全く貢献できていなかった自分。本業を言い訳にしているだけなのではないか。できることを探そうともしていなかったのではないか。そもそも今日まで自分は何をして来られたのだろうか……。
雲行きが怪しくなった8月
トンスタが始動して3ヵ月が経った8月頃、チームの状況は思わしくありませんでした。立ち上がった当初は「みんながやりたい・伸ばしたいことをできる場所に、楽しんでできる場所にしよう」という心意気が体現されたかのようなチームでしたが、夏になると状況は一転。
会議で顔を合わせてもギスギスした空気が漂い、発言の端々にも棘が感じられるような状態でした。場を取り繕おうと誰かが試みた発言も空振りに終わる。情報共有のレベル感に認識の相違があったことも手伝って、チーム内の信頼関係がグラついていたと思います。
こんなとき、どうにかしよう!と奔走するのが覚悟できている人ですよね。実際にそれができるメンバーもいました。一方で私は、この先どうなるんだろうと漠然と頭の隅にトンスタのことを思いながらも特に行動を起こすわけでもなく、自然と距離を置くようになってしまいました。
乗り遅れた9月
8月の状況を打破するために9月には再キックオフの機会が設けられ、メンバーの想いをプラスもマイナスも共有する機会が設けられたようです。ようです、というのは、その場に私が参加できなかったから。9月は旅行にフェスに……と予定を詰め込みすぎていたんですよね。
このスケジュールぎっちぎちが仇となり、リーダー・いわあゆさんとの1on1の機会もなかなか持てずじまい。日程を決めたと思ったら、期末で忙しかったいわあゆさんからリスケの連絡が届き、という感じでした。
息の根を吹き返したかのように活発に動き出したSlackを読みながら、自分の立ち位置の不明瞭さに反応ができない日々。いわあゆさんから「全員に会う前に1対1で会っておきたい」と言われていたこともあって既読スルーを続けていたのですが、ほかのメンバーから「やる気がない」「いらない」と思われているんじゃないかとの不安が募っていきました。
ようやく腰をあげた10月
9月からコミュニケーションが活発になり、新しく豚汁を提供する機会をいただいたり、応援の声が広がったりしているトンスタは、外から見ていて、おもしろそうに映りました。
やっぱり、参画しつづけたい。
その想いが強くなった私は、自ら連絡はしないぞと半ば意地になっていた変な気持ちを捨て、いわあゆさんに1on1の日程の再調整を申し出ました。快諾してくれ、話してみると再び一緒にやるのもWelcomeとのこと。
Slackに参考になりそうなnoteのURLを貼るなど、ゆるやかに復帰していきました。メンバーがみんな好意的に、そして自然に迎え入れてくれたのが嬉しかった。
よし、やるぞ!トンスタのnote運用方法考えるぞ!と意気込んだのも束の間……。今度は本業がめちゃくちゃ忙しくなってしまい、トンスタにまで手を回せなくなってしまいました。
私が会社まで片道2時間のところに住んでいるという地理的ハンデも追い打ちをかけ、家に帰ってから何か考える/することができず、お風呂入って寝るだけの生活になってしまったのです。
愛にあふれる意見をいただいた11月
11月。冒頭で触れたアイデアソンなど数々のイベントを精力的に開催したトンスタ。ですが、私はどのイベントにも行けませんでした。
理由は大きく3つあります。①イベント開催日にすでに予定が入っている・②土日も本業の仕事が入るようになった・③家が遠いため終業後のイベントは場所によって参加不能。
②、③は仕方がないとして、私が見直さなくてはいけないのは①です。大好きなライブ、興味のあるイベント、断れない飲み会で予定をパンパンに詰め込んでしまっていては、トンスタにさくリソースを捻出できるはずもありません。
「覚悟がないから、自分たちがやるべきことも定まらない」。本当に、この言葉のとおりです。耳が痛かった。私には覚悟が不足しているから、自分が果たせる役割を明確化できていないし、役割がフワフワしているから、必要な時間数もわからずリソースを確保しようとしていない。
このメンバーとなら、楽しく何かができる。このメンバーから、学べることが多くあるはずだ。それぐらいの甘い気持ちが7割ぐらいを占めていたことに改めて気づかされました。
まずはnoteを1本書くところから始めた12月
12月はきちんと定例会にも参加し(渋谷ストリームのDEAN&DELCAの外にある席は寒すぎたので、いい感じの場所知っていたら教えてください)、今月やることを宣言しました。
それが、このnoteを書くことです。当初はイベレポのつもりでしたが、私にしか書けないことを書いた方がいいよというアドバイスのもと、私の心境を語るnoteにしました。
トンスタがいくら、自分の得意を活かしたり、「やりたい」を叶えられたりする場所であっても、複業は本当に大変だと感じています。体力気力との勝負、というところもあります。これから、どれだけリソースをさいていくのか、という話し合いをしたときにどこまで腹を括れるのか、正直まだわかりません(本業をもっとコントロールできるようになりたい)。
自分の役割すら、まだ模索中です。だって文章は全員書けるんですもの。それでも本業が忙しかった間に新しく身につけた視点を活かしながら、まずは1本のnoteを書くところからでも少しずつ、トンスタの在り方、トンスタ内の私の在り方を探っていきたいと考えています。
そして覚悟を強くして。トンスタの飛躍を支える一翼となりたいと思います。
最後に
2019年、TONJIRU STANDに関わってくれた全ての皆さまに感謝の気持ちを。あたたかく愛のある反応に、豚汁を提供する側の私たちがほっこりさせられています。2020年も引き続き、どうぞご贔屓に。何卒よろしくお願いいたします。
ここまで読んでくださってありがとうございます!サポートをいただいたら、新しい音楽や本、舞台に出会い、noteで伝えるために使わせていただきます。サポートする前に、あなた自らが感動を体験しに行くのもいいかもしれません!