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息子の障害と自転車旅

ウチの息子には障害がある

小学3年生の時にADHDと広汎性発達障害の診断

小学4年生の時に書字障害のLD

中学3年生で概日リズム障害


なかなかヘビーだ
とはいえ 多分息子に会った人は誰も彼がそんな障害を抱えているなんて全く思いもしないだろうほどに普通 だ

何をもって普通と言うかは 難しい議論になるのでここでは避けたい

小学3年生の時に診断を受けた時は 「この子が高校を卒業するなんてきっと難しいだろう」
と思っていた

何しろ字が書けなかったから
3年生でひらがなはなんとか、カタカナは抜けがあり、漢字に至っては漢字テストが毎回0点
教科書を読ませれば 言葉を1つのまとまりのある単語として認識出来ないため逐次読みで恐ろしく遅い


発達検査では
知覚推理が130
処理速度が78という凸凹ぶり
(普通の人は凸凹が無くどの数値も100に近い値です。ギフテッドは130以上、知的障害は70未満
凸凹差が40以上で生きにくいと言われる)
この2つを同時に持っているというのは小学3年生の中に高校生の頭脳と幼稚園児の手際の悪さが同居してるという感じらしい
高校生が幼稚園児と常に手を繋いで行動してるようなものと考えればわかりやすいかな
なかなかにヘビーだ

そんなヘビーな状況の子が大学生にまでなれるとは思ってもみなかった


でも なかなかどうして大学とは甘くない
必須科目の単位を1つでも落とすと留年という学科で
出席日数が足りず単位を落とした
そもそも概日リズム睡眠障害を抱える子に片道2時間の通学時間は長過ぎた

更に来年からカリキュラムが変わるので前期で落とした単位を来年前期で取るという事が出来なくなるらしい
つまりまるっと取り直ししなきゃいけないと聞いて
他の科目もやる気が失せて1科目単位を落とした後は大学にもあまり行ってなかったらしい
前期試験は受けたもののもちろんボロボロ
(この辺は課題の先延ばし特性のADHDっぽいし
柔軟に考えられない広汎性発達障害っぽいとも思う)

という訳で後期は休学する事にした
時間が有り余りすぎるので
私がポロッと「バックパッカーでもやってみたら」と言ったのが
日本縦断自転車旅のきっかけで
日本縦断はバックパッカーの徒歩だと3年くらいかかるらしく半年では無理…
それなら自転車でとなった訳だ

実際に乗ってる14インチの折り畳み自転車

そんな子が稚内から広島まで自転車で旅をしたって なかなか頑張ったんじゃないかと思う

思うけれどね…

大学への興味が薄れてるみたいだし
だからといって他の学校で学び直すのも気が進まないらしい
このまま何処かに就職なんて出来るのか?

親としては悩ましいところです

息子が旅をしてる間はこの現実を直視しなくて良かったのだが それこそ問題を先送りにしてるに過ぎず
家に帰ってきた息子がこれからどうなるのか? どうしたいのか?

自分の人生では無いが故にもどかしい


アドラーなら
課題の分離って事で
私が考える問題じゃないとなるんだろうけど
そんなふうに割り切れない


今日はここまで

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