ビルド・ア・ガール ※ネタバレ注意
たまたまリツイートされた記事で映画が公開されることを知り、見てみたいと思った映画
ビルド・ア・ガール
『90年代のイギリスと音楽』惹かれたのがこのキーワード!
イギリスバンドのアーティストは良くわからないけど、ロックが好きな私にこのキーワードが魅力に感じないわけがなかった。
イギリス郊外に住む平凡な想像力と文才にたけた16歳のジョアンナが自分知らない世界(ライター業)に飛び込んで成功と挫折を経験
本当の自分を見失い、そして本当の自分を取り戻すまでの物語
ジョアンナの世界観がとってもステキ
ジョアンナの部屋には、ジョアンナにとっての偉人たちのピンナップが飾られているんですが、その偉人たちがジョアンナを慰めてくれたり、アドバイスをしてくれるんです!
ハリーポッターのホグワーツの話す肖像画を思い出しちゃいました。
ライターへの道
音楽好きの兄クリックの進めで、大手音楽情報誌『D&ME』のライターに募集するところからこの物語は始まる。
記事は良かったけど、高校生ということで採用されなかったジョアンナ
編集者の女子トイレの壁にあったビョークに励まされて、再び編集室へ
お試し雇用を交渉し、チャンスを得たジョアンナ
そこから兄クリックの力を借りて、普通の高校生から髪の毛を赤く染め、リサイクルショップでセクシーな服を調達そしてイギリスといえば、ドクターマーチン!!あっという間にジョアンナから音楽ライターのドリー・ワイルドに変身
初めてのライブハウスとロック
初めて行ったライブハウスでロックに魅了されるジョアンナ
このシーンを見たときに、私の『ライブハウスでの思い出』が蘇ってきました。なんか昔の自分と重ね合わせてしまいました。それと同時に『ライブハウス行きたい!』って思っちゃいました。
ライブを見に行きながら記事を作成し、小さな記事だけどジョアンナの記事が掲載されるようになり報酬ももらえるようになる。
ジョン・カイトとの出会い
初めてのインタビュー取材をするためにロック歌手ジョン・カイトに会いにいくんですが、彼女はこのジョン・カイトに恋をしてしまうんです。
恋をしたジョアンナは、自分が感じたまま、思ったままにジョン・カイトについて記事を書いたのだけど編集長にボツにされる。
元は辛口記事を掲載する編集社だったのでこの事を境にいい子を捨てて、嫌われ者の辛口批評家として活躍していきます。
辛口音楽ライターのドリー・ワイルド
辛口音楽ライターのドリー・ワイルドの記事は徐々に世に認められ、チヤホヤされてくる。
辛口音楽ライターのドリー・ワイルドの時代
そして、『D&ME』社内の賞をもらう事で『自分は田舎から抜け出した勝ち組だ!』と思ってしまんですね。
初めての失恋
『D&ME』のパーティーにジョン・カイトが来ていて、ジョンに告白をするジョアンナ
答えは・・・玉砕
失恋をしたジョアンナはその悲しみの気持ちが怒りにかわり、本当のじぶんがなくなってしまう。
ジョンにオフレコだという約束をした話を失恋の良くわからない感情で記事にしてしまう。ここからどんどんジョアンナが変わっていくんです。
良くない方向へ
男遊びをしたり、お酒を飲んだりと、最悪なことに家族との壁が生まれてくるんです。
お父さんのことを執事と呼んだり、学校をやめたり、不良少女まっしぐら、家族に対しても、最終的には私が養ってあげてるんだ!という気持ちに変わってしまう。
一人ぼっち
大切な家族からも距離を置かれたある日、『D&ME』の集まりで編集仲間の本音を聞いてしまうんです。
そこで今までの自分は偽りの自分だったことに気づくんです。
そして家に帰ると、ジョンの記事が新聞の1面に
追い討ちをかけられるようにジョアンナにジョンからのメッセージ
寝室の壁の偉人たちに話しかけても声がもう届きません。
完全に一人ぼっちになってしまい、今までしたことに後悔し自分を傷つけてしまいます。
病院に運ばれ入院している子供たちを見るとみんな家族に囲まれていることに気づき、自分の周りには誰もいないと気づく。
でも、ジョアンナの家族はあたたかい家族。
みんながジョアンナの方を心配し、許し、そしてジョアンナを温かく包み込む。
私はこのシーンが一番ジーンとなった場面でした。
ごめんなさい
この後のジョアンナの行動が本当に純粋だなと思いました。
批評したバンドすべてに連絡をして謝罪
この一人一人に謝罪するシーンも私は胸を打たれました。
『謝罪をする』ってことって簡単なんだけど、大人になると難しくなる行動。
それを率先してすることが出来るジョアンナは真っ直ぐだなと感じました。
本当の自分と新たな出発
自分らしい記事を書くために自分にあった会社とライター契約を結ぶんです。挫折からの立ち直ったジョアンナが編集者の会社の前でガッツポーズをして飛び跳ねるジョアンナを見た時は私も何だかハッピーな気持ちになっちゃいました!
そして一番あやまらなければならない相手・ジョン・カイトに会いに。
自分の本当の気持ちを書いた兄の同人誌を見せ、そして自分が無くして一番悲しいものをジョンへ
そんな真っ直ぐな本当の姿のジョアンナをジョンは許し、受け止めてくれます。そして恋人ではなく、1番の友人に・・・
いつでも立ち直れることができる
失敗してもまた立ち上がれること、そして本当の自分でいることの大切さを再確認できた素敵な映画でした。