ゴールデンカムイご飯企画番外編~ロシア料理~
「ゴールデンカムイ飯企画」を発足早々番外編企画ですが、ロシア料理を食してみました。
言及するかどうか迷いましたが、現在の国際情勢を鑑みて一筆添えたいと思います。
筆者は戦争そのものは批難すべきことではあるものの、料理や音楽などの文化に罪はないという見解を持っております。
また今回の記事は純粋に「ゴールデンカムイ」に出てきたロシア料理の味を知りたいという気持ちで食レポを記したものですので、政治的なコメントは控えていただきたく存じます。
堅いコメントになってしまいましたが、これから食レポを記していきます。
今回お邪魔したのは「レストラン キエフ」さん。祇園四条駅近くにあるロシア料理・ウクライナ料理・ジョージア料理などのお店です。
お目当ては、作中で杉元たちが食べていた「ボルシチ」(厳密にはウクライナ料理です)。
せっかくならちゃんとロシア料理を食してみたいと思い、コース料理を頂きました。前菜から順番にご紹介します。
1.前菜&パン
まずはロシア風の黒パンと、前菜の盛り合わせです。
パンは、フワフワタイプではなく硬派ですね。ちぎっても、伸びることはありません。
ただ、パサパサというわけではなくバターを塗って口に含むと麦の香りがして嬉しくなります。
これをスープに浸して食べると、スープの水分を吸収して柔らかくなりました。
そのままバターのみで食べても、スープにつけても美味しい。まさに2wayパン。
前菜は、写真の通りお魚とビーツ(多分)の和え物、ハムのようなお肉、お野菜がおしゃれに盛り付けられていました。
お魚は新鮮で、お肉もキュッとしていて、ビーツ(?)はほんのり甘酸っぱくて美味しかったです。
2.ボルシチ
今回の企画で、筆者が食べたくて仕方なかったボルシチ。
ウクライナ発祥のスープ料理で、ロシアでも「家庭の味」のようなものだそうです。
見た目はシチューのようなとろみがあるものをイメージしていたのですが、透明感のある赤いスープという感じでした。
まあボルシチは東欧地域版味噌汁といえるほどポピュラーな料理らしいので、お店や家庭によって異なるのかもしれませんが。
綺麗な赤色は、ビーツが入っているため。左側に浮いている白いものはサワークリームです。
お味は、想像の10倍美味しかった。
ベースにビーツの甘酸っぱさがほのかに感じられ、良く煮込まれたお野菜とホロホロの牛肉が少し入っていて、スルスル飲める。
サワークリームを混ぜると、ほのかな酸味とまろやかさが引き立って美味。
かなうならばラーメンどんぶりくらいの器で飲みたかった。
次回の自炊企画で再現することが決定しました。心ゆくまで食べるぞ!
「ボルシチ作ってみた」お楽しみに。
3.カプスタサラダ
ここでメインに備えて(?)サラダです。生野菜というよりは、マリネやコールスローのようなものでしょうか。おそらくお酢系の調味料が入っている気がします。シャキシャキしていて爽やかで美味しかったです。
4.ガルショーク(ビーフシチューの壺焼き)
本日のメインディッシュ、ビーフシチューの壺焼き(ガルショーク)です。
壺の口に被さっているのはパイ生地。
正解かは分からないのですが、パイ生地をスプーンでつついて壺の中に突っ込み、シチューにつけて食べました。
とても愚かなのですが、肝心のビーフシチューの中身を写真に撮ることを忘れてしまいました。ですので手持ちの語彙を駆使して頑張ります。
シチューは濃い茶色でとろみがあって濃厚。お肉のうまみが効いていて、一口含んだだけで「優勝」でした。
煮込まれた牛肉がゴロゴロ入っていて嬉しかったです。具がほぼ牛肉だけだったのですが、それがいい。この上質なお肉の前では、玉ねぎもにんじんもジャガイモもかすんでしまう。
筆者はお肉の筋や脂身が苦手なのですが、このシチューの牛肉は丁寧に煮込まれているため程よい弾力感に変身していました。良いアクセント。
正しいかは分かりませんが、パイ生地をシチューに点けるとモチッとして食べ応えがありました。美味しいので多分これが正解だと思います(暴論)。
5.デザート&ロシアンティー
デザートに頂くのは、チョコのケーキとマンゴーのケーキ。
チョコケーキは、甘すぎずチョコの風味がしっかり感じられて好みでしたし、マンゴーケーキは小さいながらもしっかりマンゴーの香りと甘みがありました。ホールで売って下さい。
ドリンクはもちろんロシアンティー。ロシアンティーが何かといいますと、簡単に言えばジャムを入れて飲む紅茶です。
入れたジャムはなんと、薔薇の花びらのジャム。顔を近づけると、薔薇の上品な香りが鼻腔に広がります。
ジャムを入れると甘ったるくならないの?と気になっていましたが、むしろこの紅茶はジャムを入れることで完成するような気がしました。薔薇の香りと自然な甘さのマリアージュがたまらん。
しっかりかき混ぜると、ジャムのとろみが底に溜まるということもなく最後まで美味しく頂くことができました。
まとめ
ボルシチが無限に飲めるスープでした。次回のゴールデンカムイ飯(自炊)で採用することを決定。
前菜からデザートまで満点超えのクオリティで、身体も心も温まりました。
バイト後の疲れた身体に染み渡った…
あらかじめ予約していたこともあってか、お料理の提供もスムーズで、ちょうど食べ終わるくらいに次の料理が来て片付けをして下さるので、そこも嬉しかったです。
さらに、お店の立地が良く綺麗な夜景を拝むことができました。
友人、好きな人、家族、誰を連れて行っても喜んでもらえること間違いなし。
「レストラン キエフ」さん、「必ずまた行きたいお店リスト」の筆頭格です。なんなら両親が京都に来てくれたときにここで一緒にご飯を食べたい。
ちなみにこのお店は新宿にある「スンガリー」というお店の京都店として1972年に建てられたそうなのですが、前年1971年にキエフ市と京都市が姉妹都市となったことを記念して店名を「キエフ」としたのだそうです。
関東圏にお住まいの方は、ぜひ「スンガリー」さんにもいらしてみてください!
東欧料理、新しい世界をのぞけますよ。おすすめです!