2024J2第21節 山形VS仙台 振り返り
前節の振り返り
はじめに
前節は絶好調長崎相手に先制を許すも、後半見事な巻き返しで終了間際に逆転!「勝った!」と誰もが思ったが、ラストプレーで追い付かれる悔しいドローとなった仙台。それでも好内容に一定の手応えを得て、後期の躍進を予感させるには十分すぎるゲームでした。
今節は早くもみちのくダービー第2ラウンド。前期は勝っていますし、昨今の状態を考えると仙台優勢ですが、仙台にとっては昨年の屈辱を晴らしに行く『リベンジマッチ』になります。向こうも必死でしょうが、こっちも死に物狂いで昨年の逆のゲームを狙う激戦必至のカードです。
メンバー
☆仙台
スタメンもベンチメンバーも前節と同じメンバー。
自信を持ってダービー連勝を狙います。
★山形
CFは後藤優がベンチ外で高橋がスタメン。
ベンチは松本・杉山に代わって菊地・狩野・有田が入りました。
得点経過
前半32分 仙台先制 中島元彦
前半40分 山形同点 氣田亮真
両軍の得点はハンドによるPKからの得点でした。
まずは仙台が先制。情滋のクロス(シュート?)が手に当たったもので、落ち着いて元彦が決めました。
山形も8分後にPKを活かして追い付きました。セットプレーのこぼれをミドルシュートしたボールが小出の手に当たりPK判定。亮真にとっては色々な意味でプレッシャーがかかったと思いますが、ここをしっかり決めてきました。
それにしても、試合の大部分で良いプレーを見せている小出ですが、甲府戦のポカと前節・今節とハンドでのPKを与えてしまってるのが切ないです…。
試合を観ての感想
中央締め優先で山形にサイドをしっかり使われる
保持率リーグトップクラスの山形でしたが、この日はロングボールからのセカンド回収で前進していくシーンも多く見られました。CFの高橋が体が強くしっかり競れるので、仙台は空中戦でボールを触れない時間帯もあり山形に良いようにボールを動かされてしまいます。
両WGが大外に張って幅を取り、両SBはインナーラップ。WGは仙台のSBを引き出して裏にSBか中盤の選手を走らせて仙台のCBを引き出してクロス。特に右サイドでそれを沢山行う事で菅田を引き出してのクロス攻撃を繰り返し行っていました。
森山監督も仰っていましたが、中央を締める事を優先してサイドでちょっと自由にやらせすぎましたね。仙台は途中から菅田が引き出されないようにSHとSBでサイドを守るようになり、菅田はあくまで中で跳ね返しの仕事に専念する形を取りました。
崩されかけるシーンもありましたが、そこで踏ん張れるのが今季の仙台。PKによる1失点のみ、スコア的にタイで踏ん張った事で後半に強い仙台ですから、HTには逆に期待感が高まっていました。
前節同様後半に意を決して前へ出て行きペースを掴む
長崎戦同様にHTを境にギアを上げてきた仙台。前半は中央を締める事を優先した事は先述しましたが、後半は意を決したDFライン及びGKへのプレスでチーム全体の矢印が前へ向きました。
実は仙台に帰ってから週明け、中継を観ていた会社の同僚に「熱い試合ではあったが、サッカーの内容的にはあまり面白くなかったな」と言われたのですが、確かにその通りで局面でのデュエルが中心になってしまってはいました。そこを制した者がチャンスを創り出すみたいな。仙台は割と数多く制する事が出来たので山形よりも多くチャンスを作れたわけです。中盤での競り合いを抜け出せば、矢印が前を向いている同士なので後方はスペースがあります。後半の早い段階でオープンな展開になってゲーム全体が不安定な印象でしたね。
仙台としては78分の仁斗の超決定機、あれは仕留めたかったですね‥。私も現地で頭を抱えてしまいました。あそこを決めてこそ仁斗だろと。
総評
一言で言えば「ダービーらしいゲームだったな」といったところでしょうか。気持ちの部分が前面に出る『意地と意地のぶつかり合い』みたいな。仙台は前年の借りを返すために、山形はダブルは喰らいたくない&これ負けたらナベさんクビかもで、特に山形はいつもよりも気合要素の多いゲームだったと思います。
仙台としては勝ちたかったところですが、前節に続いて後半盛り返して優位にゲームを進めるという事が出来ていました。春先からの走り込みや、ここのところ取り組んでいる保持の部分が実を結んでいるのでしょうか、相手に走り勝てているように思います。HTでの首脳陣のアドバイスも良く、戦略的にも後半にギアを上げる事が出来ているので、これは厳しい夏場に向けて明るい材料と言って良いでしょう。
交代選手も機能するようになり、どうやって勝っていくかがかなり明確になってきましたね。
次節に向けて
次は中6日でホームに戻って栃木戦です。先日やったばかりのような気もしますが、1ヶ月ぶりに再会です。前回は小林監督就任初戦で何とか逆転勝利しましたが、今度は仙台の事もしっかりスカウティング出来ているでしょう。戦術も浸透してきたのか、大分や千葉にも勝利しており、自信をもって立ち向かってくるはずです。
仙台としては後半は良いとして、前半劣勢になる事が非常に多いですよね。ここは先行逃げ切りでいくぐらいの気持ちで、仙台もスカウティングをしっかり行いつつ、開始からアクセル全開で襲い掛かれるようにゲームを立ち上がってほしいなと思います。
ところで……
こいつ、芋煮マンという山形の9月にやるあの芋煮フェスのマスコットらしいのですが、、、
完全に上下仙台のユニじゃねーかwwwwww