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2024J2第34節 仙台VS秋田 振り返り

前節の振り返り


はじめに

前節は劣悪なピッチ状況&酷暑の中、何とか気迫で勝ち点3を捥ぎ取った仙台。下からの猛烈な追い上げを受ける中、プレーオフ進出圏内をキープする戦いは続いていきます。
今節はホームに戻って秋田との対戦です。こちらも前節同様に肉弾戦の展開が予想される試合です。タフに戦う事を身に着けた仙台にとっては「上等だ!」と言わんばかりの相手でしょう。ホームの大声援を背に受けて、ここも勝って、しっかりと3位を目指す戦いをしてほしいですね。

メンバー

☆仙台

左SBは奧山がベンチ外となり石尾がスタメンに復帰。
ベンチはマテウスが入りました。

★秋田

スタメンは前節と同じ。
ベンチはGKが猪瀬に代わって矢田貝。青木に代わって中村が入りました。

得点経過

前半7分 秋田先制 梶谷政仁

この試合唯一の得点は前半開始早々に生まれました。
左サイドからの秋田のクロス攻撃に対して1度は跳ね返しかけるもクリアーが小さく、再び秋田に拾われて左からのクロス。ピッタリ合ったボールで強烈ヘッドを喰らうもコースが甘く林の正面でパンチ。しかしこぼれにもいち早く反応した梶谷が頭で押し込みました。
仙台としては一連の流れの中でなかなか秋田にボールを触らせてもらえず、クリアーも小さくなったのが致命的でした。

試合を観ての感想

秋田相手に早々にビハインド=相手のペースに飲まれる

秋田と言えば粘り強い守備とロングボールでの押し返し、攻撃時はそのまま空中戦を制してあわよくばセットプレー&クロスからのゴールを徹底的に狙ってくるチーム。序盤は正にそんな秋田のサッカーを存分に披露させてしまい、おまけに失点までしてしまう有様。
自分達の形を出す前に相手にパーフェクトなサッカーをさせてビハインドを追ったので、ある種マイナスからのスタートでした。これをイーブンに持っていくのもしんどいのに、プラスに持っていくのはかなりの至難の業。結局イーブンにすら持っていけずに敗れ去る最悪のゲームになりました。

完全復活の若武者がボール保持で大貢献

残念だった試合の中で改めてそのプレーぶりに感心させられたのは石尾でした。前節は怪我から復帰して初のベンチ入りとなり、菅田のアクシデントで急遽CBでの出場でした。ここを落ち着いた守備で存在感を示すと、この日は本来の左SBでスタメン復帰。
彼の場合、特にボール保持の際『剥がせる』『運べる』『サイドチェンジも出来る』超高性能ぶりを発揮するわけですが、この試合でも改めてその『キーマン』ぶりを見せ付けました。
仙台のビルドアップは右肩上がりで、ランニングしてスペースに飛び込む系の真瀬に高い位置を取らせて郷家が中に入る形を作ります。石尾のキックで一発で大外を狙うも良し、高さのある郷家へのミドルボールでフリックさせて真瀬へ流させるも良しと攻撃のバリエーションが増えるイメージが湧きました。
守備もスピードがあるのでサイドアタッカーに付いていけますし、高さもあるので相手のサイドを起点とした攻撃にも対応出来ます。あとはクロッサーへの距離の詰め方と自身のクロス精度が課題ですかね。

パワープレーは迫力を感じるメンバーも、もっと効果的に出来ないものか

あの手この手で攻めるも秋田GK山田のセーブや、秋田守備陣の体を張った守備になかなかゴールをこじ開けられない仙台。「あぁ、仙台も勝つ時はこうやって粘って守って勝つよなぁ。相手からしたらこんな感じなんだな」と思いながら観ていると、痺れを切らした森山監督は85分の交代でパワープレーに。マテウスを入れて菅田を前に上げたのです。既に交代出場していた梅木との『福岡大が生んだスーパー空中戦兄弟』2トップ。
確かに理には適っていますが、もう少し脇からもクロスを入れてほしいなと。DFラインからの長いボールばかりだったんですよね。情滋も入れてサイド突破させてアーリーも含めたクロスとかもあると相手も色んな角度から来る方が嫌でしょうから、情滋が未出場だったのは勿体無かったですね。
それとやはりチームのトップスコアラーが得点欲しい展開でいないのはちょっとどうなのかなと。梅木は練習時にPK好調だったようですが、あのような場面ではやはり『エース』を投入したいじゃないですか。ちょっと情滋のところも含めてこの試合の森山監督は噛み合ってなかったなと。交代において相良の優先度が上すぎるなとは最近思います。

総評

絶対に勝ち点3、何があっても1は確保しなければならないゲームでした。終わったゲームは帰ってきません。残り4試合、とにかく次の試合全力で頑張る事が求められます。我々もね。
森山監督が10/12に生出演したスポルたんでも仰っていましたが、ゲーム運びのところですね。相手のタイプを考えた時に、先に失点は絶対ダメという中で早々に失点。長崎や清水くらいの攻撃力があれば良いですが、そうではない以上振る舞いを間違えては取れる勝ち点もこうやってスルスル離れていきます。ここまできたら得失点差は諦めて良いので、1点差勝利でも良いのでどうやって勝ち点3を取るのか、そのためにどういった展開に持ち込むのか。序盤勝ち点を取れていた時に出来ていた緻密なゲーム運びと全員の共有を今一度徹底させてほしいですね。
その序盤より出来る事は増えてきてるので、あとは引き出しを開け間違わない事。これはプレーもそうだし、森山監督にも求められます。中断期間を使ってもう1度気持ちを1つにして残り試合に向けて立ち上がっていきましょう!

次節に向けて

次は中12日空いて、再びホームで横浜FCとの対戦です。昇格が決まりそうな首位チームとの試合になります。もう相手どうこう言ってられません、前期はアウェイで逆転勝利してるわけですから全然勝てます。恐れずに臨んでいくべきです。
仙台側の事情としては蓮之が出場停止になります。代わりはおそらく蒼生になると思いますが、彼が蓮之以上のクオリティを出せるか。蓮之は激しい当たりと強気の縦パス、機を見た攻め上がりが持ち味。蒼生は圧倒的なセカンドの回収力と粘り強さ、機を見た攻め上がりは蒼生も最近出来ていますね。蓮之のコピーではないので若干毛色は変わりますが、ボランチは『攻撃の鎌田』『守備の蒼生』で役割はっきりして悪くないと思っています。これで佳貴だったらすみませんw
勝負強さと各ポジションでの個の力が際立つ最強チーム感が出てきた横浜FCに対して我々も精魂込めて応援して何とか彼らを黙らせたいものです。はっきり言ってこのゲーム勝てれば秋田戦の負けは消えます。更に梅木がリベンジゴールでも決めればチームは加速します。今後を占う大事な一戦、後先考えずに一戦必勝精神で立ち向かいましょう!

昇格PO争い(10/7現在 残り4試合)
3位  長崎 勝点63 得失点差27 得点61
4位  千葉 勝点55 得失点差22 得点61
5位  岡山 勝点55 得失点差14 得点40
6位  仙台 勝点55 得失点差2 得点42
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7位  山形 勝点54 得失点差11 得点45
8位 いわき 勝点51 得失点差12 得点48

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