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2024J2第31節 仙台VS藤枝 振り返り

前節の振り返り


はじめに

前節は最下位群馬相手にまさかのスコアレスドロー。控え組に(おそらく)最後のチャンスとも言うべき起用をしたところなかなか上手く噛み合わず、レギュラー組を後半から投入しましたが堅い守備をこじ開けるには至りませんでした。
今節はホームに戻って藤枝との対戦です。ここはしっかり、プレーオフ3位進出に向けて勝ち点3はマスト。いわき戦で出来ていたようなサッカーをもう1度披露してほしいものです。

メンバー

☆仙台

前節右SBの奥山が左に回り、真瀬がスタメン、内田はベンチ外。
CBは小出がベンチスタートで實藤がスタメン。
ボランチは鎌田がベンチ外で佳貴がスタメン。
前線は前節FWの郷家が右SHに回り、情滋と龍之助がベンチスタート、元彦とエロンが2トップでスタメン。
ベンチは怪我の有田に代わって名願と仁斗が入りました。

★藤枝

スタメンは前節と全く同じ。
ベンチは浅倉に代わって榎本が入りました。

得点経過

前半4分 藤枝先制 矢村健
前半30分 藤枝追加点 梶川諒太
前半43分 仙台追撃 郷家友太
後半10分 藤枝追加点 矢村健
後半46分 仙台追撃 オウンゴール

先制点は開始直後の4分でした。右DF久富のロングフィードに抜け出した矢村が角度の無い所から叩きつけボレー。林の脇を抜けて逆サイドネットを揺らしました。海外のストライカーのようなシュート精度。エグい。

藤枝の2点目は見事なパスワークから。左大外から中に侵入してハーフスペース、真ん中とボールを回して仙台守備陣を翻弄。ブロックを押し下げて次々と藤枝の選手達がBOX内に入ってくる形を作ると最後は梶川がシュートを決めました。
仙台に守備の的を絞らせず、押し込んでどんどん前に人数をかけて優位性を作る攻撃は見事でした。

仙台の反撃は43分。左サイドで人数をかけた攻撃。最後は元彦のスルーパスに斜めに入ってきた蓮之が落として郷家がブチ込みました。藤枝の2点目に似たような崩しで仙台も負けてない事を示します。

後半に入って再び突き放す藤枝。1点目と同じく久富のフィードで裏を取る矢村。見事なトラップでキープすると、カットインドリブルで仙台DFを翻弄し、左足で見事なコントロールショット。先制点といい、マジで海外移籍レベル。

アディショナルタイムに仙台が反撃。波状攻撃から情滋のクロスにニアで龍之助が潰れてファーの仁斗が押し込み…と思いましたがどうやら藤枝のDFのスライディングでゴールに押し込まれたようです。

試合を観ての感想

藤枝の攻撃に翻弄されすぎました

失点シーンから紐解くと分かり易いところですが、あの手この手で藤枝が仙台の守備をいなしてきて、そこに対応出来ませんでしたね。藤枝の3バックは長いキックも蹴れるので、前からガッチリいけば1点目や3点目のような引っ繰り返し方も出来ます。また、構えればドリブルが得意な選手が多いので2点目のような押し込みが出来るわけですね。
仙台としては基本的に自分達のスタイル押し出して前から行って良かったと思いますが、蹴られた後にどう対処するのかはもっと詰めておくべきでした。振り回された結果、セカンドボールを拾えるポジションにもいれなかったので、後半それが出来た蒼生は最初から見たかったなと、佳貴推しの私でも思わされたものです。

いくら何でも守備が軽過ぎかなと

審判のジャッジに対して結構ブーブーな感じでしたが、ほとんど「藤枝の反則じゃないのかー!」ってやつだったんですよね。仙台もそういった騒ぎになるくらい激しくいきましたか?と。そういったシーンは少なかったですよね。ラグビーみたいに足下でコチャコチャ入り乱れてボールを取り合うシーンも何度かありましたが藤枝に前進されてばかりでした。奪い切れない、球際で負けているという現象ですね。これではね…と。
振り回されて思いっ切りいけなかったんでしょうけど、失点のシーンに見られるようにとにかく守備が局面局面で軽すぎて、藤枝の選手に思い通りにやられたなという印象です。

もうちょい早く2点目が欲しかった

3点も取られちゃダメなんですけど、後半の半ばから波状攻撃で何度も決定機を作りましたので、早い段階で1点取れてれば勝ち点1は確保出来たかもなーとも感じています。
特に情滋・名願といったSH勢のスピードとドリブルが効果的で何本もクロスが上がりました。2つ前の項でも書きましたが、蒼生が中盤でセカンドボールを回収して簡単にはたき続けた事でリズムが生まれましたね。蒼生の良いところが存分に出ていたので次戦はスタメンでしょう。

総評

とにかく守備が軽すぎた、失点が安すぎた、これに尽きるでしょう。まるで昨年の仙台を見ているかのような脆さだったと言えるでしょう。どんな相手に対しても『スカして』いてはダメなんですよ。ひた向きに、一生懸命に体を張る事が求められるチームなんだと思います。
攻撃面に関しては交代選手が持ち味を発揮して、追い上げムードを作りました。先程から書いている蒼生は勿論、情滋や名願も十分スーパーサブに成り得る活躍で、そこは小さくない収穫だったなと感じます。
終わった試合は戻ってこないので、しっかり反省して、もう一段階ギアを上げて最終盤の勝負の時期を戦っていきましょう!

次節に向けて

次は中6日で再びホームで甲府との対戦となります。藤枝とは毛色が違うチームになりますが、もう1度原点に帰って球際激しく、切替速くを意識して戦ってほしいですね。
言うまでもなく、前線に強力な外国人と絶好調鳥海を擁する攻撃型と言っていいチームです。その分ちょっと守備に関しては怪しいところがあるので、その辺りをしっかり突いていきたいところです。
立ち止まっている時間は無いと思います。7位以下のチームの追い上げも凄まじく、しっかりとプレーオフ圏を確保する事が絶対命題となりますから一戦必勝で、ホームで圧倒的な空気を作って勝ちましょう!

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