見出し画像

2024J2第32節 仙台VS甲府 振り返り

前節の振り返り


はじめに

前節は藤枝にまさかの敗戦。全体的に守備の寄せが軽く、藤枝の長いボールとパスワーク、ドリブルを使い分ける攻撃に対して完全に後手に回って3失点もしてしまいました。
今節はラストスパートに向けてもう1段階ギアを上げなければならない試合です。再びホームで今度は前線の破壊力に優れる甲府との対戦です。今までやってきた事を最後までしっかりやり切って今回は勝ち点3掴み取りましょう!

メンバー

☆仙台

CBは實藤がベンチスタートで小出がスタメン。
ボランチは佳貴がベンチ外となり鎌田がスタメン。
元彦が左SHに移って相良がベンチスタート、FWで仁斗がスタメン。
ベンチは名願に代わって梅木が入りました。

★甲府

ボランチは中山がベンチスタートで三沢がスタメン。
左WBは村上がベンチ外となり、荒木がスタメン。
1トップはマクーラがベンチ外でウタカがスタメン。
ベンチはGKが山内に代わってコ。内藤に代わって武富、宮崎が入りました。

得点経過

前半13分 仙台先制 中山仁斗
後半2分 仙台追加点 真瀬拓海
後半23分 甲府追撃 三平和司
後半53分 甲府同点 中山陸

ライン間で受けた元彦から鋭いスルーパスを受けた仁斗がボックス内に持ち込みGKを誘き出してループシュート!芸術的なゴールで仙台が先制!

仙台の2点目は流動的なポジションチェンジによるもの。
自陣右サイドでボールを受けたエロンが郷家とパス交換しながら前進、リターンを受けた郷家が内側へクロスを送るとそこには真瀬!見事にゴールに流し込んで2点リードに!

甲府の反撃。右CKはニアを越えて中央の三平に合って押し込まれました。

劇的同点弾の甲府。ラストプレーで集中力を発揮した中山の勝ちでした。

試合を観ての感想

好内容を生み出したSHの鬼守備

2-0としたまでは完璧に近いゲーム運びでした。そんなナイスゲームを生み出したのは得点が珍しく順調に入ったのもありますけど、何と言っても元彦と郷家の守備意識の高さではないでしょうか。
仙台の前プレに苦しんでいた甲府は途中からウタカへの長いボールや荒木・アダイウトンのコンビで真瀬の所を突く左サイドアタック中心の攻撃へ移行します。そこで郷家がいつも通り超絶スプリントや驚異の2度追い3度追いを見せたり、元彦に至ってはSBより内側で相手のクロスをBOX内で跳ね返したりと、とにかく「俺だって有田に守備面でも負けないよ?」と言わんばかりの守備を披露しました。「これが続いている限りは失点しないんじゃないか」そんな風に思いながらハーフタイムを迎えたものです。

真瀬の2発目が決まってれば…

真瀬の2点目はエロンがSBの位置にいて郷家と共に前進しながらタメを作り、エロンの代わりと言わんばかりにストライカーなポジション取りをしていた真瀬の機転で生まれたゴールでした。
そしてこの追加点の4分後にも真瀬が決定機を迎えます。中央からの蓮之の浮き球パスにエロンが反応、ゴール前で折り返し、DFに当たってPKスポット付近にこぼれたボールに反応したのは猛然と飛び込んできた真瀬でしたが、ここはふかしてしまい追加点ならず。枠に打っておけば3点目だっただけに返す返す悔やまれる決定機逸。

甲府執念の3枚替えから反撃

0-2とされた甲府は63分に3枚替え。前線の強力外国人2人を諦め、三平や宮崎といった選手達を送り込んできました。一見トーンダウンしたように見えますが、スタメンの2人と違って仙台のSB裏を執拗に狙って押し返しに少しずつ成功していきます。反撃の1点はCKから。そのCKも宮崎が右サイド裏を取りにいった事で得られたものでした。最終的には大塚監督の采配がピタリ的中という展開になってしまいましたね…。

クローザーで實藤投入も、まさかの負傷で実質10人状態に

仙台は逃げ切りに向けて龍之助や梅木といった長身選手を前線に投入して、追い掛け回しとラフなクリアボールを収めるタスクを与えました。まだまだ粗い感じはありますが、一定の成果はあったと思います。
そして86分には實藤を投入してサイドにも蓋をしようとしましたが、何と投入直後に負傷。後ろにはいさせられないので、梅木と龍之助がサイド、真瀬は結局またSBに配置せざるを得ない形になってしまいました。これも追い付かれた一因だったと思います。

総評

内容的には前半から自分達の良さを出し続けて、1点返されるまでの試合運びは真瀬が2発目外した以外はほぼほぼパーフェクトだったと思います。森山監督も試合後の会見で悔しさを当然滲ませながらも、この点は大きく評価していました。応援している我々の視点から見ても、前節からしっかり立ち上がり、好調時以上の内容を見せてくれてホッと一安心したものです。正直2点目で「勝った」と思いました。
ただ、スタメンが良い内容を見せた時に交代選手が引き継げない事も結構ありますよね。劣勢を一芸に秀でた控え選手で押し返す事はあっても、その逆は難しいんですよね。この辺りはチームを完成させる上でも課題です。
それでもやはり、後半途中までの内容には自信を持って今後も臨むべきです。仁斗にも良い形でゴールが生まれました。しっかり反省しつつ、良かった部分は自信を持って継続してチームとして前に進んでほしいです。くよくよしてる時間はもうありません。

次節に向けて

次は中7日でアウェイ山口戦です。珍しく下関開催ですね。山口はこの間に天皇杯があるので、変に自信付かないと良いなと(苦笑)
山口はここのところ不調で順位も気が付けば9位に落ちていました。つい最近まで仙台と競り合っていた印象があるんですけどね。ですからケツに火が付いて必死になって戦ってくるでしょう。それは仙台も同じなので、激しい試合になるのは間違いないと思います。
泥臭くてもとにかく勝ち点3!山口以上に必死になってボールを追ってほしいし、何が何でも相手より1回以上多くゴールネットを揺らしてほしい。それだけです。
「このチーム・このメンバーで昇格したい!」という想いを熱いプレーで表現してほしいですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?