自閉ちゃんが生きる道を模索することにしたんです~個性の一粒一粒を磨いて光らせたい〜
以前に書いた記事の続きです。
自閉ちゃんの彼との出会いは、
彼が高校生になってすぐだったと記憶しています。
もう、出会いから6年が経ち、7年目に入りました。
その頃から随分と発達成長しています。
特に行動範囲が広くなり、今でこそ自粛していますが、
電車で一人で出かけることもありますし、
大好きな古本屋さんはあちこちに行きつけがあるようです。
彼は、私など足元に及ばないくらい才能があります。
興味関心が多岐にわたり、その情報量はすごいです。
彼の興味があるものを上げてみると
トーマス、カーズ、ミニオン、レゴ、ディズニー映画、
少女漫画、絵本、図鑑 など。
英語は簡単なものは理解するので、興味がある海外のウェブサイトに行っては閲覧しています。
出かけた時に外国の人が居たら、
必ず「Hello~、Where are you from?」と
声をかけています。(笑)
好きなディズニー映画の主題歌なんかだったら英語で歌っています。
ずっと以前にみんなでカラオケに行った時、全国1位の点数取ってました。歌う人が少なかったから。爆。
とても、社交的で、初めてあった人には自己紹介した後に
必ず握手を求めます。
私から注意を受けると「ごめんなさい。」と素直に謝りますし、
LINEでの私とのやり取りは何の問題もありません。
スタンプも上手に使います。
山登りや合宿も幾度となく経験し、
ソーシャルスキルだけではなく
最近はライフスキルの獲得に向け
経験を積んでいます。
その彼が、この春就労支援の施設を卒業することになっています。
実習も何か所が生きましたが、
彼が、楽しんでできる強みを活かした仕事はありません。
施設の職員の人は彼の強み、良さも良くわかっていませんから。
今の社会の中に彼がこれからもずっと成長しながら
楽しみながら、積極的に経済活動を行えるところが見当たりません。
「お金を稼ぐ」ことを学ばせるために私のところで
彼に自分の要らないLEGOセットをメルカリで売ることを教えました。
彼の半端ないLEGOの知識と彼の感性が輝き始めました。
私の出る幕と言えば 配送する時の梱包をチェックすることや
ミスの処理くらいで後は全部彼がひとりでやっています。
彼がLEGOのセットを組み立て、フィグ(人形)をその建物の中に加えると
お話が始まるような 生きているような そんな命が吹き込まれた写真に変身します。
値段設定も的確ですし、第一、商品説明などは私にはできません。
彼の強みや良さを上げたらきりがありません。
まだまだあります。
優しくて、山登りに行ったり、出かけた時には必ずおやつを私たちにも分けてくれます。大皿の料理も皿に分けてくれます。
優しさや思いやりは教え込むことはできません。
内的な成長があってこそです。
でも、そんな彼が輝ける場所がありません。
実習に行っても彼を評価してくれる場所がありません。
彼の強みを引き立たせてくれる場所がありません。
こんなに健やかに、他の子に引けを取らないくらい成長したのに・・・。
個性の一粒一粒を磨いてもっと輝かせたい。
彼の個性を磨き上げたい。
そんな風に強く思う様になったのです。
それは、私のエゴかもしれません。
彼は、そこまで望んでいないかもしれません。。
けれど、やってみたいと思うのです。
いろんな自閉ちゃんの輝く道を見つける為に。
彼らも輝くことができるのだということを証明するために。
今あるもので満足するのではなく、
わたしの仕事としてではなく、
彼の仕事として創造していきたいと・・・。
で、何をスタートするのか?は
次に続く・・・。(笑)
個性といういろんな色がいろんな形で彩っていく美しい社会の実現を目指し 活動しています。 どうか応援、サポートお願いします。 今は、奈良の限界集落の地域おこし、オルターナティブスクールの創設、 組織内のダイバーシティ化推進を目標にがむしゃらに頑張っています!