発達凸凹 発達期の育て方③
発達凸凹 発達期の育て方も③まできました。
発達期の育て方① 「発達期を逃さない」
発達期の育て方⓶ 「発達の凸凹は脳機能の凸凹」
もご一読ください。
<集中力は意識のコントロール力>
お母さんがよく仰ることの一つに「子どもに集中力がない。」があります。
その一方で子どもに発達障害などがあると
「好きなことには集中できる。集中しすぎてしまう。」
という反面を持ち合わせている場合もあります。
この一見相反するようなことがあるため、
周りの人たちも混乱してしまいます。
ただ、このことも前回述べたように
「○○はできるから、××できるんじゃないか?」
と誤解してしまっています。
「好きなことには集中できるのだから、勉強もやる気になったら集中できるんじゃないか?」
「その気になったら集中できるんじゃないか?」
って思ってしまいがちですが、そんな単純なことではありません。
では、「集中力が上げるようにするにはどうすれば良いのでしょうか?」
子どもは生まれてしばらくは反射や反応に伴った動きを行います。
その後、いろんな機能の準備が整うと子ども自身が思う様に身体を動かせるようになってきます。
例えば、手が動かせるようになると自分が触りたい、つかみたいと思うものがあるとそちらの方に手を伸ばし、つかもうとします。
歩行できるようになったら、自分が行きたい方に歩いて行きます。
正に自分の希望が叶う様に行動し、その行動が叶う様に主張します。
主張が通らないと全身で訴えます。
そうしながらどんどん脳や身体機能が発達し、成長していきます。
ある程度発達していくと、周りの事も考え、
自分の行動をコントロールしていきます。
このコントロールしていく際には、言葉がわからないと
もちろん周りが言っていることがわからないので、
その指示に合った行動コントロールができません。
私たちはこの行動をコントロールする際に、「意識」します。
『「こんな風にして!」と言っているから
身体をこう動かせないといけないな~。』っていう意識。
最初は難しいことではなく、
例えば「名前を呼ばれたら、そっちの方に向き、返事をする。」とか
「待っててね。」と言われたら、「動かず、待つ。」と言ったことです。
この行動は自分勝手に動くのではなく、
自分で意識して行動をコントロールしています。
この「意識」が自分でできていくことが強いては「集中力」をコントロールしていくことにに繋がっていきます。
そして、子どもたちが特に集中力を必要とするのが勉強する時と言うことになります。
勉強が好きな子どもはそうそういません。
「好きなことではないけれど、取りくまなければならない。」
こんな時に自分でやる気スィッチ押して、集中し、勉強に向かうことができる脳の状態を作り出すことができる。
と言うことが簡単に言う「集中力がある。」と言うことではないでしょうか?
長時間、意識することなく、集中することなく漢字の練習をしても記憶に落とし込むことはおそらく不可能でしょう。
「記憶する」を意識せず「記憶することが出来るはずはないのです。」
そう考え、子どもの「意識」をどうコントロールしてあげるか?
を私たちは考え、発達を支援、援助しなければなりません。
そうしてあげなければ、その先に広がる、「集中力」や「記憶力」を子どもは手に入れることができないのです。
「勉強しなさい!」
「集中しなさい!」
と言うだけではなんの効力もありません。
そのようなことを考えて、「子どもの意識」を育て、
脳のバランスのよい発達を援助しませんか?
この理論に基づき
私たちは「やまもと式S&E脳機能改善プログラム」を行っています。