「基本情報技術者試験」体験記
みなさんこんにちは、まーぶるです。
先日 基本情報技術者試験を受けてまいりました。このような状況なのでCBTでの試験となりましたが、無事に合格できました。
せっかくなので、2か月弱のキツキツスケジュールで受験した私の体験談と一般論を交えつつ書いていこうと思います。なお、今回の記事では勉強期間の短さゆえに、知識の定着よりも試験を合格すること自体に重きを置いて書いています。
試験を受けるにあたって
新しく何かをする際はとにかく情報が足りません。私自身、基本情報技術者という資格の名前を知ってても、実際にどのような範囲から出題されるのか、何時間かかるのか、試験会場はどこなのか、などの詳細が全く分かりませんでした。なので、とにかく受けると決めたら調べることをオススメします。
実際、2021.6現在ではテストがCBT方式になっています。
そのため、試験を実施できるパソコンの台数には限りがあり、完全予約制かつ、そもそもの席が少なくなっています。つまり、早め早めに予約を取る必要があります。
どれだけ勉強しても予約ができなければ試験を受けることができませんのでご注意です。
計画
なにごとにも計画。無計画で勝利(合格)は得られません。とりあえず自分の実力を知るということで過去問を何も勉強せずに解いてみたのですが、結果は惨敗。
割と強がってます、これ。実は結構辛かったです。
ということで試験日までの日数を計算し、午前試験と午後試験の勉強時間の配分を決めました。私の場合、午前試験まで53日、午後試験まで55日でしたので、最初の14日間は午前試験の勉強のみをして知識をつけ、応用編である午後試験問題に備えることにしました。
午前試験の勉強をして知識をつけ、正答率が「合格ラインである60%」を超えたら午後試験の勉強を始めると決めました。
勉強の考え方
さてさて、計画が立てられたのでお次は勉強の目的についてです。資格取得がゴールの人と、知識をつけるのがゴールの人では勉強法が異なります。
資格取得がゴールの人は、極論その試験の日にさえ点が取れれば次の日に全て忘れてしまっても問題ないわけです。一方で知識をつけることをゴールとする人は、勉強して内容を定着させる必要がありますよね。つまり、前者であればいきなり過去問道場で過去問を解きまくって出題パターンを覚える、後者であればキタミ式などの参考書を買って深く理解してから過去問を解くほうが良いと個人的には思っています。
午前試験攻略
午前試験は過去問からの流用が非常に多いです。「あっこれ見たことある」という問題がくれば何も考えなくても解けます。これは特にマネジメント系とストラテジ系に有効で、この2つの分野は用語の丸暗記で解ける問題が多いために、過去問を解いた量がそのまま正答率に直結しやすいです。
ということで、時間の許す限り過去問を解きまくりました。他のサイトや書籍では「まずキタミ式などで概要を理解してから問題を解く」的なことがよく言われていますが、私にそんな余裕はありませんでした。
まず1回分(80問)過去問を解きます。
そして、出てきた問題に応じて上の①~③の手順を踏みます。
①は横文字の用語がかなり多いです。例えばROI。このままでは暗記しにくいので、正式名称であるReturn On Investmentを一度暗記します。こうすることで用語を覚えられるだけでなく、大体の意味も覚えることができます。ただ暗記するだけではなく、少し覚え方を変えると効率よくなります。
もちろん時間に余裕がある方はキタミ式を読みましょう。深く理解できます。
午後試験攻略
こちらが鬼門。正直なところ、午後試験は付け焼き刃の知識では返り討ちにあいます。過去問を解いた量ではなく、いかに時間を費やしたかで正答率が変わると私は思っています。全問が必須回答の午前試験とは違い、大問を選択する形式ですので戦略も必要になります。
60点以上で合格です。60点でも90点でも同じ合格。目指すはギリギリ合格でした。私の目指したギリギリの点数は、
です。60点ぴったりだと点数調整などで下回った場合にギリ不合格になる可能性があるので、合格点ちょい上を目指すと良さげです。
そして、午後試験が時間が足りないと感じる方がほとんどです。時間配分をあらかじめ決めておくと🙆♂️
私の場合、
と設定していました。前半を爆速で解いて、後半に余裕を持って解けるくらいの時間を残すと吉。残り時間が少ないと焦って思考が鈍ります。
大問2〜5:選択問題
大問2〜5と大問7〜11は選択問題なので全てを解く必要はありません。それぞれ2問、1問ずつ解けば良いのです。一点集中で勉強するためにも、勉強しない「捨てる分野」を選びましょう。
大問2〜5は出題方法が少々複雑で、以下の図のようになっています。
出題率を見てもわかるように、大問5は一点集中型の勉強が通用しにくいです。が、比較的文章題チックな問題が多く、簡単な計算問題と読解力があれば解ける問題がほとんどなので捨てないことをオススメします。私も大問5は捨てませんでした。
問題は大問2〜4です。こちらはネットワークとデータベースを捨てました。当試験のネットワーク分野はかなり難しいらしく、捨てた方が良いと小耳に挟んだので迷わず「捨て」。データベースは全く勉強しなかった(時間的な問題)のでこちらも「捨て」です。
過去問を解いた印象では、ソフトウェア・ハードウェアは優しい問題が多く、ソフトウェア設計もフローチャート系の問題(パズル要素が大きい)が多かったのでそこまで知識が必要がないと感じました。
ここら辺は得意不得意がありそうなので一概には言えませんが……。
大問6:アルゴリズム
初心者狩りをしている必須問題です。私もこいつに悩まされました。アルゴリズムのほぼ触れたことがなかったので、最初は問題が何を聞いているのかすらわかりませんでした。
攻略としては、まずアルゴリズム問題に使われている擬似言語に慣れます。次に簡単なアルゴリズムから触れていき、徐々に過去問レベルの複雑なアルゴリズムを解いていきます。
……と、ここまでよく言われている対策法を書きましたが、元も子もないことを言ってしまうと「慣れてしまうまで解く」が一番の良策だと考えています。実際に、私も最初は正答率が20%もいかないスコアでしたが、試験当日のスコアは55%を超えました。
過去問を解いていくうちにアルゴリズムに対して段々と嫌悪感が無くなっていくんです。長文を読み、何度もトレースを繰り返し、最後まで諦めずに考えることが自然とできるようになります。
試験が終わった今、アルゴリズムは得意ですか?と聞かれても自信を持って はい と答えられます。
大問7〜11:選択問題(プログラミング)
最初はC言語を選択していました。しかし、アルゴリズム問題を解く関係上、本番の150分という短い試験時間内に余裕を持って解けるビジョンが見えなかったため、試験の3週間前に急遽 表計算に変更しました。
表計算は他の言語と比べてかなり簡単に解けると感じました。特に問題集を買わなくても過去問のみで正答率50%は安定し、なおかつ所要時間も20分程度だったので差分の時間をアルゴリズム問題に割くことができました。当日のスコアも75%超えで、これがC言語のままだったらやばかったかも……と思ってしまいました。
もちろんマクロは捨てました。それっぽい答えを選択して神頼みです。
お世話になったサイトや書籍
実は私が本当にお世話になってのは過去問道場というwebサイトだけなのです。友人からキタミ式を借りたりアルゴリズム対策の本を買ったりしましたが、まぁ……って感じです(ごめんよ友人)。
過去問道場
言わずと知れた当試験の対策サイトです。これだけのものが無料で使えてしまいます。有料だとしても間違いなく利用していたと思いますし、そのくらい素晴らしいサイトですので是非使ってみてください。
オススメな点↓
キタミ式
じっくり勉強する方には超オススメです。私も試験が終わってから復習がてら読んでいます。
アルゴリズムがちゃんと解ける本
かなり親切に書いてくれています。苦手意識をなくしたい方にオススメ。問題演習もありますが、量は少なく内容もトレースがメインなので、直接的な試験対策にはならないと感じました。
まとめ
長くなってしまいました。ここまでの話をまとめます。
この記事では、試験まで時間がなかった私がギリギリで合格した時に行った勉強法や戦略をお伝えしました。
午前試験↓
午後試験↓
また、余裕を持って長めに勉強期間をとったほうが良いです。ギリッギリで受験予約なんてするもんじゃありません……。マジでキツキツだしほぼ身につきません。
それでは今回はこの辺で、バイバイ👋
※本記事は、私が以前運営していたはてなブログに投稿した記事を再編集したものとなっています。情報が最新ではない可能性がありますのでご了承ください。
※2021.7.3執筆
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