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アナログプレーヤーについて…【オーディオ】

皆さんこんにちは。
今日も引き続きオーディオの記事を書いてみます。
※今日もタイトル写真以外、全てiPhoneです。


今迄あまり触れてこなかったアナログプレーヤーについて。
当時はまだ
・フォノモーター
・トーンアーム
・カートリッジ

そして
・キャビネット
をばらばらに揃えレコードプレーヤーを組んでいるマニアが結構いた。

・フォノモーター(Garrard301)

ぼくが長年使っているフォノモーターはヴィンテージオーディオ好きの間ではド定番のGarrard301(ガラード)。今だにThorens(トーレンス)のTD124と人気を二分している。

↓丁度、TD124とガラード301の分解修理の様子がありました。

BBCスタジオはじめ業務用としてプロユースにも認められた耐久性は勿論、その工業デザイン、使いやすさは特筆するものがある。昔CMのセリフにあった…何も足さない、何も引かない…という言葉がしっくりくる。

見えにくいが右レバーが回転数、左がON・OFF、
中央は回転数調整
前期モデルのパネルは黒地に白抜きだが、
後期モデルは見た通りシルバー地に黒文字

本当によく考えられていてレコードに針を下ろす時に丁度いい具合に回転数レバーが支えになる。
今でこそ当たり前だが当時既にこれ以上変更する必要はないと思われる完璧なデザイン。シンメトリーの見た目もアイボリーの塗装と相まって秀悦だ。
年代によりスピンドルの軸受けが二種類、前期のグリスタイプと後期のオイルベアリングタイプがある。色も初期型にはグレーハンマートーンの仕上げもあり高額で取引されている。
ぼくのものは後期タイプだ。

会社は既に無いが、かなりの生産量だったため今でも一定数流通している。パーツも入手可能だ。

ガラード301を選んだ理由はヴィンテージオーディオを知るキッカケになった札幌音蔵のリファレンスだったから。当時、最も聴いていたSP復刻盤や1960年代初頭のLPを鳴らす上で同年代であるガラードはよくマッチしていた。

駆動方式は今では見ることのできないアイドラードライブというもの。モーターの動力をカムを介してゴム製アイドラーでターンテーブルに伝える。トルクが強く回転が安定するまでが早い。電源をOFFにするとフェルトのブレーキでスッと止まる。出てくる音は力強く濃い口。確かにどこを取っても放送局向けだ。
使い勝手も抜群で手によく馴染む。操作に全く違和感がない。

・ドライブ方式の違い

オーディオ全盛期の昭和以降、コギングなど無縁の優れたダイレクトドライブモーターがあるので必ずしもアイドラーだからいいなどとは思っていない。回転ムラの精度で現代のモーターに敵うわけがない。ベルトドライブも然り。
そして肝心なことだが、そもそもモデルごとに全く違う性格なのだから駆動方式だけで判断などできない。
いつも言うことだが本質を見誤るとおかしな方向へ向かってしまう。
オーディオは結果が全てなのだから、あくまでも出る音で判断すればいいだけのこと。
…そしてその意味でもぼくはこのガラードが好きだ。
昔の機械式カメラ同様、既に半世紀以上前のものだが、機械式だからメンテナンスさえしっかりすればまだまだいくらでも使える。正に一生モノだ。


・カートリッジ(ortofon SPU-A)

カートリッジはortofon(オルトフォン)のSPU-A。懐かしいAシェル型。
30年以上前、生産終了後ギリギリで新品を購入した。既に何度も針交換しているので針は丸針ではなく楕円針。
ステレオとモノの2つ持っているがほぼステレオしか使っていない。 

オルトフォン SPU-A
ガラード同様、30年以上使っている

↓オルトフォンの丸針と楕円針の違いの解説

因みにMCトランスはこれも当時まだ現役で売られていた定番のパートリッジ(PARTRIDGE)。

PARTRIDGE MCトランス

・トーンアーム(ortofon RF297)

トーンアームは業務用のEMT927用にオルトフォンが開発したロングアームRF297。こちらも生産中止直後にギリギリで入手することができた。専用アームなのでカートリッジは自社のAシェル以外は使えない。数字の297はアームの全長だが、たまたまEMT927と似ているためもじって付けたのでは?…という噂があったな。

※EMT927に興味のある方はこちらを↓
…EMT927について
 とにかくデカくて超弩級。
 その大きさ故、LP盤がドーナツ盤に見える。
 カッティングレコードのチェックや放送局用の
 プロ機。
 ドライブはガラード同様アイドラー式。
 EMT製のアームとカートリッジはオルトフォンとの
 共同開発でアームは勿論ダイナミック・バランス型。
 業務用らしく、フォノイコライザーまで内蔵して
 おり、その性能がまたすごい。

…白状すると下位モデルのEMT930ならならなんとか部屋で使えないかとかなり悩んだ時期もある。…いや、実は今でも欲しい。一度は使ってみたいプレーヤーだ。

※EMT930の動画↓

…さて、RF297に話を戻す。
アームの自重でバランスを取り針圧をかけるスタティック・バランス型が主流だが、RF297はより安定性に優れたダイナミック・バランス型。ウェイトに取り付けられた精密バネで針圧をかけるためトレース能力に優れる。但しアンチスケーティングは付かない。

EMT927用なので超ロングアーム
ウェイトの溝に精密バネが仕込んである
おしりのツマミで圧を調整する
ベースが三角形で特徴的だ

・キャビネット

最後にキャビネットはこれも定番の国産・ユートピア製。重量級の合板にウォールナットの突板で仕上げている。はじめからガラード301+RF297用にくり抜かれているのでそのままセットできる。
ダブルアーム用などもあるが、ぼくはシングルなので長年これを使っている。


さて、如何でしたでしょうか?
今は空前のアナログレコードブーム。Threadsなどを見ていても頻繁にレコードの話題が回ってきます。
世代を超えて楽しめる音楽の聴き方…まだまだ無くなりません。むしろこれからが旬です。

それではまたお会いしましょう。

#レコードプレーヤー #ガラード301 #オルトフォン #オルトフォンSPU -A #Garrard301 #ortofonSPU -A

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