【大人の自由研究】30代半ばを超えた大人が業界研究をしてみる_Vol.1
要旨
私は就職活動について何も考えずに社会人になり、そして今までのキャリアを成り行き的に過ごしてきた(そして、それを初対面の方へのネタにし続けてきた)。
結果的にそれなりにうまく過ごせてきたものの、新卒や中途の面接に出ていと真剣にキャリアに向き合っている人に対して(偉そうに)申し訳ないなという変な罪悪感に駆られることがある。
今更キャリアチェンジを起こす気もないのだけど、お盆休みという夏休みを使ってみて「業界研究」というものをしてみようかなとビールを飲みながら、なんとなく思いついた(夏休みで終わるか知らんが)。
もしかしたら新卒や中途でその業界を目指そうとか業界研究をしようと思う方への何かの参考になるのではないか?という想いもあるが、基本的には自己満の業界研究に留まることを留意したい。
【回顧録】新卒から今までの経緯
おそらく私を知っている人は誰と明かさないでも誰かわかる記述にはなるが回顧録的にどういうキャリアを歩んできたかを記載する。
新卒時の就職活動について
私はもともと生命科学という分野の学問を学んでいた。
多くの学生が修士課程までは行くことが一般的だったので、私もそれに従って修士課程に進んだ。
研究職に就いたり、アカデミックな道に残ったりすることも考えられましたが、キャリアとして何になるかは決めかねていた状況だった。
私が所属していた研究室は、ポスドクと呼ばれる任期付きの研究員が多く在籍している研究室で、非常に高レベルな発表・議論が行われていた。
ただ彼らポスドクを見ていると、少し社交性や一般常識に欠けた研究熱心な方々が目立ち、デスクが隣であっても「おはようございます」「お疲れさまでした」という挨拶以外に言葉を発さない日も多くあったことにストレスを感じていた。
また、3か国語を話せる人でも年収は300~400万円程度という現実を目の当たりにし、研究業界の厳しさを感じることもあって、アカデミックの道はないかなーと考えていた。
そんな矢先、他の同期たちは就職活動を始めていたので、私も何かしようと思い、リクルートスーツを新調した。
ただ、本当にひどいことに、私は新卒の就職活動をきちんと行っていない。
業界研究や自己分析も本当に何もやっていない(やり方を知らなかったし、知ろうと努力さえしてなかった)。
面接も適当に受けて受かると思っていた。
そんなことをしているうちに修士2年の夏を迎えた。。
社会人になってやりたいことはなく、修了後に研究室に残りたい気持ちもなかったため、理系の新卒専門?(だったような気がする)のエージェントにお世話になることにした。
「特にやりたいことはないです。お金は稼ぎたい。そして、大きなことできるような人になりたい。」と根拠もなく訳の分からない大口をたたいたところで出された求人票は3枚。
1枚目は「老舗の通販企業」、2枚目は「SIer」、3枚目はあんま覚えてない(笑)、という感じでした。
私はこの求人票のうち1枚目の「老舗の通販企業」を選びました。やり方は焼酎を飲みながらサイコロを振る。
こんなバカげた決め方で面接を受けることにした。
正直、面接についてはあまりよく覚えてない。
最終面接も役員の怖い顔をしたおじさんたちに囲まれながら脇汗びっしょりになりながら受け答えを頑張った程度のことしか思い出せない・・・。
ただ、そうしてなんとなく「老舗の通販企業」への入社が決まった。
1社目「通販企業」
さて、なんとなくで入社した「通販企業」だったが、これが私の次のステップへと進むきっかけとなった企業になったのは間違いない。
私は通販事業部の中でインテリア事業をやっている部署に配属となり、そこで商品企画をする担当に就いた。
そこで衝撃の出会いをすることになったのが私のOJT担当であったTさんだ。
Tさんは感性が非常に優れていて、私たちは一人暮らしをする若い女性をターゲットに商品企画をしていたのだが、「これは可愛いから売れる」、「こういう部屋に私は住みたい」という感性や憧れの暮らしを商品に昇華することが非常に上手かった。
また、そのテイスト売りを強く推し進める当時のチームリーダーであった上司との相性もあって「超売れっ子の商品担当」を体現していた。
私も、その「可愛い」というのをなんとか表現してみたかったが在庫が膨れるばかりでメーカーからあまり良い顔はされてなかっただろうと思う。
ただ、それを感性で再現する中で、なんで購入者たちは(失礼だが)こんなものを買うのだろうかという強い疑問ばかりが浮かぶようになった。が、それに解を出せるような人は周りにいなかった。
そんな感情を抱いているうちにTさんは結婚を機に退職されて、研究対象となる人がいなくなった私としてはあまり目標を感じられなくなっていた。
また事業としても厳しい状況にあったため、やりたいことができない(制約される)ことが多く、チャンスを掴むこともできなかったこともあり転職を試みた。
2社目「リサーチ企業」
私が転職した企業は某大手リサーチ企業。
1社目で感じた人の趣味嗜好を読み取れるようにたなりたいという感情+売れる商品やサービスを作れなかったという原体験から「売れる仕組みづくりができる人」になりたいという理由で第2新卒で入社した。
リサーチ企業は大きく分けて4つの職種があった。
「営業」・「リサーチディレクター」・「集計」・「リサーチャー」の4つであるが、私は分析官をやるのは研究の世界で懲りていたのと、いろんな業界の課題や意思決定を聞く機会がありそうだなと思って営業職を志望した。
営業職を希望したことは私のキャリアにとって大きな影響を与えたと今でも思う。
私は某大手メディア企業を担当することになり、営業未経験という立場、かつリサーチという無形商材を売るということに非常に苦戦した半年を経て自立するようになった(あまり回顧録に力をかけたくないのでここでは割愛する)。
リサーチ営業としては、それなりに活躍していたところ組織改編で新規部署に異動になったことを機に「コンサルタント」という職業を名乗るようになった。
さらに、その組織はドンドンと売上も人員体制も大きくなり2年ほど前に子会社化された。
3社目「コンサルティング会社」
親会社の新規事業部署と1つの小さなブティックコンサルが吸収合併される形で会社が設立され、転職活動をせずに3社目を経験していた。
新規事業部のころから合わせて4~5年くらいはコンサルタントという職務を行っており、それなりに提案もデリバリーもできるようになってきた。
3年目に突入しても弊社はまだまだ80名強程度の人員体制のため採用にマネージャーが借り出されていて新卒・中途問わずに多くの面接を担当することになる。
特に新卒を見ていると、まるで就職活動のネタを集めるための4年間のようなバラエティーの富んだエピソードがたっぷりのお話を聞くことになり非常に驚いた。
私の学部生時代はバイト、酒、パチンコや競馬などのギャンブルに明け暮れた日々を過ごしており、そんなに素晴らしいエピソードは持ち合わせていない。
2社目の時もすごくきちんと就職活動を行っている人が多かったためか、私は就活をちゃんとやっていないということに対して何らかのコンプレックス?のようなものを持っているようだなと感じ取っていた。
それが今回の業界研究とかちょっとやってみようかなと思ったきっかけにつながっている。
業界研究を行うにあたって
これは私の自己満かつ夏休みの自由研究という限られた時間の中で効率的かつスピーディな作業での編集になるため中途半端に終わってしまうことになるかもしれないというエクスキューズだけ入れておく(笑)
具体的な業界研究については次回の投稿で記載していく
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