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【大人の自由研究】30代半ばを超えた大人が業界研究をしてみる_Vol.3

過去2回の記録はこちら。
お盆という夏休みに少し暇を持て余した30代半ばを超えたおじさんが業界研究をしてみるという自己満足以外のなにものでもない企画ものの第3回目。
(長文ですみません)


【振返り】年収が高くて自分の時間がとれる業界

Vol.2の中では4つの業界(と言っても広いが)について分析を掘り深めるということを言及していた。

  • 金融業、保険業

  • 電気・ガス・熱供給・水道業

  • 情報通信業

  • 製造業

これらの業界について、少し深堀りする。
尚、比較的に年収が高くて、自分の時間がとれる可能性が高いのは大企業になるので、ここではあまり中小企業には目を向けずに大企業を深堀していくことを前提とする。
(中小企業でないと言われたら、あるのかもしれないが私はその業界のプロフェッショナルなわけではないので言及はしない)

【業界研究】金融業、保険業

金融業、保険業という括りがまず大きすぎる。
そのためそれぞれで分解する。

金融業

noteでもいろんな方が投稿してくれているのでほんの一部を掲載。

ただ、詳細な記載があるという理由でコチラの記事を参考に記載する。

大きく分けると4つの種類があるようだ。

  1. 銀行

  2. 証券会社

  3. カード会社

  4. その他金融機関

金融業 ①銀行


銀行は5つの形態がありビジネスモデルとしては、以下のようになっている。
個人や企業から預金という形でお金を預り、集めたお金を個人や企業へ貸し出し、その際の貸し出し金利によって利益を得る。また、個人や企業から集めた資金を使って国債などの債権や株式を購入し、利益を生み出す。そして、その利益の一部を預金者や投資家へ利息という形で還元している。

https://www.shukatsu-career.co.jp/blog/industry-research/finance/finance-industry/

お金という観点を挟むとなると、やはりメガバンクが一番のねらい目。一方でネット銀行も働きやすさという点ではかなり優位性がありそうなので、この2つに焦点を絞る。

■メガバンク

https://www.shukatsu-career.co.jp/blog/industry-research/finance/finance-industry/

銀行はメガバンクと呼ばれる3大銀行がある。
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の3行だ。
メガバンクは預金や貸出金の金額が極めて大きくても対応が可能なのが特徴とのこと。

基本的に総合職の場合は営業店での法人営業か、本部セクションの専門部署に分かれる。
本部セクションには、投資銀行業務、市場調査業務、システム開発業務、国際業務など、多岐に渡った職種があるようだ。
(その他に地域総合職、一般職もあるらしいが深堀はしない)

三井住友フィナンシャルグループは、効率性と収益性が高いことが特徴でアジアでの銀行買収や欧州での貸出やM&Aにも力を入れています。

三菱UFJフィナンシャル・グループは国内最大の金融グループで、邦銀初の純利益1兆円を達成し、アメリカや東南アジアなどで業務を行うなど、国際展開にも積極的に取り組んでいます。

みずほフィナンシャルグループは、銀行、信託、証券の一体運営を推進し、自治体業務に強いのも特徴です。
また、47都道府県すべてに支店を持っており、中小企業や個人取引も多く取り扱っています。

【金融業界5業態15種類】金融業界の基本や種類・役割の違いの全体像 | リクペディア|内定獲得に役立つ就活情報サイト (shukatsu-career.co.jp)

と記載があったが、私から見るとこの記述に大きな差を見出しにくかった。
そのため私の独断と偏見で記載すると、常に革新的で意思決定も迅速なのは三井住友、手堅く利益を出しに行くのが三菱UFJ、2社と比較すると少し遅れているのがみずほという感覚値だ(根拠はなく感覚であるため、あまり自信をもって主張はしない。1人の個人としての意見と捉えてほしい)。

■ネット銀行

ネット銀行は「新たな形態の銀行」に分類され、実店舗を持たずにサービスのほとんどすべてをインターネットを通じて提供する銀行を指す。

その分、人件費や不動産賃料などが浮くため高金利や低手数料のネットサービスを提供しており、ポイントサービスとの連携なども含めてお得に敏感なネットリテラシーの高い若い年代の層を中心に顧客獲得ができてきている。

基本的に銀行はBtoBのサービスで売上・利益を出しているのだが、銀行にとってBtoC向けの顧客というのは預金を預けてくれることで他の金融機関からお金を借りるよりも低金利で資金調達をすることができるという側面を持っている。

ネット銀行業務ではメガバンクよりもクラウドが活用されていたり社内インフラも扱いやすいものが多いと聞く。
私の独断と偏見にはなるが、他の銀行と比較しても効率性などについては非常に求められる社風なのではないかと推察している。

以下のような企業がネット銀行の対象になる。
GMOあおぞらネット銀行
楽天銀行
住信SBIネット銀行
ソニー銀行

金融業 ②証券会社

国策として新NISAの制度開始もあいまって個人投資家が非常に増えてきている。
それを機に銀行自体も証券会社化しているという投稿を見かけたので共有しておく。

話が逸れたので本題に戻す。
証券会社は、個人が希望する株券や債券などの有価証券の取引を仲介する「ブローカー業務」や、証券会社自身が取引に参加し収益を得る「ディーラー業務」を主な事業として行っている。

その他にも、株式を買ってほしい企業の依頼を受け、それを買ってくれる人を探す「アンダーライティング業務」や「セリング業務」を行っているところもあるようだ。

大和証券グループ
野村証券
SMBC日興証券
証券会社のカテゴリに含まれる具体的な企業の例は、「大和証券グループ」、「野村証券」、「SMBC日興証券」。
上記で挙げた4つの事業すべてを行う企業を「総合証券会社」と言うとのこと。
また、2000年以降、インターネットやIT化の発展とともに店舗型に台頭する形で急増し始めたのが、オンラインでのトレードが可能な「ネット証券」。
現在では、個人投資家の株取引金額の95%以上がネット証券経由となっているいる。

楽天証券
SBI証券
GMOクリック証券
が有名どころ。

金融業 ③カード会社

クレジットカード会社のビジネスモデルはけっこう複雑なようで、それを記載しているnoteはパッと見では見つからなかったが、簡単に記載してくれているものがあった。

また、こちらの記載もお借りすることにする。

カード会社は、顧客と会社で行われる取引の金額を一時的に支払って、会員がクレジットカードで買い物をした分の数パーセント(一般的には3%~7%程度)を手数料として受け取っています。

パーセンテージの割合は一律ではなく、当初の契約の際に取り決められます。

また、国際ブランドによっても手数料のパーセンテージが異なる場合があります。

例えばVISA、Mastercardは3%でも、JCBやAmexは5%といったような感じです。

【金融業界5業態15種類】金融業界の基本や種類・役割の違いの全体像 | リクペディア|内定獲得に役立つ就活情報サイト (shukatsu-career.co.jp)

また、さらにカード会社の中でもカード発行会社と国際ブランドで分かれるとのこと(難しいですね)。

1.発行会社とブランドの違い

カード会社には発行会社と国際ブランドという2つに分けられます。

それぞれ混同しがいがちですが、仕事内容は変わってくるので間違えないように覚えましょう。

#1:発行会社

実際にクレジットカードを発行する会社のことをイシュアと呼びます。

イシュアの役割を一言で言えば「会員管理」です。

利用ごとにポイントや特典をつけたり、海外旅行保険や国内旅行保険、ショッピング保険といった各種保険を用意するのもイシュアの仕事です。

また、入会手続きや審査も基本的にはイシュアが行います。

日本国内のイシュアの一例は以下の通りです。

発行会社の例三菱UFJニコス
クレディセゾン
イオンカード
楽天カード


#2:国際ブランド

国際ブランドの役割は、決済機能を世界中に提供することです。

楽天カードの楽天や、イオンカードのイオンなどクレジットカードを発行している各会社が、国内中や世界中に決済機能網を張り巡らせるのは大変なことです。

そのため、世界中に決済機能を持っている会社から決済システムを借ります。

この決済機能を世界中に持っている会社が国際ブランドというわけです。

VISAやマスターカード、JCBといった世界的に決済機能を提供しているブランドのことを国際ブランドといいます。

国際7大ブランドVISA
MasterCard
American Express
JCB
Diners
Discover
銀聯

【金融業界5業態15種類】金融業界の基本や種類・役割の違いの全体像 | リクペディア|内定獲得に役立つ就活情報サイト (shukatsu-career.co.jp)

日本のクレジットカード発行枚数は右肩上がりで増えており、税金の支払いですらキャッシュレス化の流れもあるため、発行枚数だけでなく決済金額も今後どんどん伸びていくはずであり注目の業界であると思う。

日本クレジット協会:クレジットカード発行枚数調査
(再統計は法人カードや家族カードを統計し始めた)


金融業 ④その他金融機関 

他にも金融機関は有るらしい。

  • 政府系金融機関

  • リース会社

  • 資産運用会社

  • ベンチャーキャピタル

■政府系金融機関
民間の金融機関のサービスが届かない部分を補うとともに、国の金融政策に沿ったサービスを提供している機関であり、政府が全額または一部を出資していることから「政府系金融機関」と呼ばれている。

■リース会社
リースとは、企業(利用者)が必要とする機械設備を企業に代わってリース会社が購入し、利用者に一定期間の契約で有料(リース料)で貸し出すビジネス。通常、利用者が設備を導入する目的は、設備を「所有」するためではなく、設備を「使用」するため。
この「使用する価値」を顧客に提供するのが「リース」。

■資産運用会社
「顧客から資産を預かり、株式や債券などに投資して資産を増やし、その対価として運用委託報酬を得る」というビジネス。証券会社が自らのお金で投資を行うのに対し、資産運用業は顧客から預かった資産を顧客の目的に則して運用する。

■ベンチャーキャピタル
ベンチャーキャピタルとは、成長が見込めるスタートアップに対して、出資を行い、利益が出た際にリターンを得る投資会社。莫大な資金はリミテッドパートナー(有限責任組合員)と呼ばれる投資者を募ることで生まれ、集まった資金を元にスタートアップへ出資を行う。ベンチャーキャピタルはスタートアップへの出資を行う代わりに、出資先企業から株式の一部を受け取る。その後、出資されたスタートアップが上場したり、M&Aされた際に価値の上がった株式を売却し、買った当初の株価の差額分をキャピタルゲイン(利益)として受け取ることができる。


保険業

金融業がとても深くて多岐に渡るため、保険業にたどり着くまでが非常に長かった(そして浅めにしか記載できなかった)・・・。

大きく分けると2種類に大別される。
①生命保険
②損害保険

保険業 ①生命保険

生命保険とはその人が怪我や病気、生命の危険に晒されたときに使われる保険のこと。かつては死亡保険が主だったが、高齢化社会が進んでいる今、既存の公的介護保険ではまかないきれない、介護保険や医療・疾病保険のニーズが高まっている。

生命保険の種類

  • 死亡保険

  • 医療・疾病保険

  • 介護保険

  • 死亡保障付き生存保険

生命保険の代表的な企業例(4大生保と呼ばれる)
日本生命
第一生命
明治安田生命
住友生命

保険業 ②損害保険

損害保険は毎日の生活や仕事の中で起きる、事故や災害などのトラブルに対して、補償を受けられるもの。扱う商品の種類は自動車保険や火災保険が多いですが、それ以外にもたくさんの保険がある。

損害保険の種類

  • 自動車保険(任意保険・自賠責保険)

  • 火災保険(地震保険も含む)

  • 旅行保険

  • 賠償責任保険

  • 貨物・運送の保険

損害保険の代表的な企業例(大手4社と呼ばれる)
東京海上日動火災保険
損害保険ジャパン
三井住友海上火災保険
あいおいニッセイ同和損害保険


金融業、保険業のまとめ

金融業、保険業と言っても非常に多岐に渡る(書ききることを諦めたくらい)ことはご理解いただけと思う。
やはり大きなお金が動くという点では経済を動かしているということを実感できる業界であるとは思うので、「やりがい」などを求める人にもうってつけの業界であると思う。
また、資格を取得することが昇給や昇格の条件にもなったりするため、コツコツ真面目に勉強をして大きな成果を成し遂げていきたいタイプの方には向いていそうな気がする(学歴の高い人が多いのも納得できる)。
私も銀行に常駐してコンサルをやったことがあるが、やはり堅い人が多くて投資なんてギャンブルは仕事でなければ絶対にできないみたいな性格の人が多かったため、一念発起して起業するぞ!という思考の人はそこで長くいるというよりも数年で転職するという傾向が多いように見える。

私は性格上、リスクを顧みてもデカイリターンを期待するタイプの人なのでこの業界に就職すること自体まったくあっていないだろうと思うのだが、もしも私がこの業界で就職活動をするのであれば。
メガバン、カード会社の2択である気がしている。
どちらも未だ飽和市場ということでもなく大きな革新が求められている業種であるし、新規事業や海外事業やへの投資も盛んに行われており、ジョブローテーション制度もあって飽きることはないのではなかろうか。というのが個人的な感想だ。


とりあえず、業界を定めてもまだ細分化されるほど深い(ということが身に染みてわかった)ので、エイヤーで就職を決めることなく、きちんと時間をかけて業界研究をしてみてほしい。

以降の投稿では、残る業界についても簡単に分析してみる。

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