MendeleyからPaperpileに乗り換えてみた

背景

前提として私は文献をiPad+Apple Pencilで手書きメモをしながら読む派です.
また,Supporting Information(SI)などは本文と合体して一つのPDFファイルにして保存したい派です.

文献管理ソフトはMendeleyを使ってきました.
MendeleyはiPadを使った手書きが弱いので,今まではMendeleyでファイルを確認した後,Goodnotes5に読み込んで,色々書き込んだら上書き保存で戻すという人間の温かみを感じられる方法で対処していました.
本文とSIは自分の手で合体させていました.

ここ1年ほど巷でiPad対応したPaperpileが良いという噂をちらほら聞いていたので,30日の無料トライアルで試してみようと思いました.

移行作業

Googleアカウントでログインして,「Mendeleyからデータベースを読み込む」を選ぶだけなので作業が楽でした.
トータルで1時間もかからずに行けたのではないでしょうか.

一方,1回目の作業では何故かGoogleドライブを経由したシンク作業が途中で止まり,論文の4%くらいしか同期されないという状況でした.
何度シンクを繰り返しても解決しませんでした.

これは単純に大量のファイルのシンクにかなり時間がかかるためで,そのうち全てのファイルがきちんとGoogleドライブの方にも現れました.

使ってみた感想

流石にGoodnotes5よりは圧倒的に手書きの機能は少ないものの,まぁまぁ使いやすいかなと思いました.
書き込んだ内容はすぐにすべてのデバイス上で同期され,もちろんGoogleドライブ内のPDFにも反映されます.

UIの完成度も比較的良いのではないかと思います.

気になった点としては,著者の頭文字のサブフォルダに分けて保存されるので,日本語文献が混ざると大量の漢字一文字フォルダが生み出されてちょっと鬱陶しいです.

Mendeleyと違ってウォッチフォルダを設定できないため,Paperpile上でPDFを読み込まないとライブラリに追加されなさそうです.

Goodnotes5には辞書が内蔵されていて,選択するとすぐに訳や同義語の検索ができましたが,それが無くなったのも少し不便です.

また,SIを本文と自動で合体してくれる機能などは無いようですので,やはり一度自分でダウンロードして本文と結合してからPaperpileに入れるという人の温かみを感じるやり方をしようかなと考えています.

まとめ

アプリも軽量ですし,年間4千円弱なら契約しても良いかなと思うレベルでした.

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