明るい夜に出かけて 感想ネタバレあり
2023年3月16日(木) 18:30
はじめての本多劇場!
はじめてのノゾエ征爾!
舞台制作をかじってた学生時代も
本多グループの劇場にはあんまり縁がなかったので
こんぴに連れてきてもらえてびっくりだけど嬉しかった!
まず私はANNも特番以外殆ど聴いたことないしアルピーのこともそんなに知らない
だけど富山くんが、不本意だったろうけど仲間と心を通わせていく過程に希望を感じたのと
ジャニーズをはじめ何かしらのおたくのわたしは
ブッ刺さるいい作品でした。
【演出面】
パンフレットでノゾエさんもおっしゃってたけど
演劇に振り切った演出
これがすごくよかった…
主役のこんぴ以外、役があるキャストもアンサンブルのようにいろんな役割をもって話が進んでいったり
富山くんの心情を代弁したり
すごく見ていて楽しかったし、
富山くんの自分語りとの塩梅も良かった。
なにより、舞台上から発せられるパワーがすごくて
N列っていうほんと後ろから数えた方がはやいぐらい後ろの方で見てたけど圧倒されちゃった。
前の方だと疲れちゃうかもとはちょっと思った笑
でもただ役者がうるさいんじゃなくて、パワーがすごいシーンも「とにかく元気に!」っていう雑な感じじゃなくて
ちゃんと芝居に緩急があって(まあ富山くん静かだもんね)
その熱量に生のエネルギーを感じて
涙が出てきちゃったな
舞台セットもシンプルで大きな転換がなく、
棚を動かすだけで場面を想像させるのがよかった。
昨年秋に見た坂本くん主演 栗山民也さん演出「凍える」しかり、少ない装置で見せるお芝居が演出家の知恵がすごいすごい働いている気がして大好きなのです。
途中で流れるJ-POPも、アルピーANNでかかってた曲なのかなあ?わかんないんだけど
メリハリがついて楽しく見れた
あとこんぴも他の役者さんも思いの外歌う!音楽劇かなと思うぐらい歌う!踊る!
ラップもする!ミュージカルとは違うけど、それも見てて楽しかった〜!
【お芝居】
こんぴを見にきたのはもちろんなんだけど
割と序盤からもうこんぴには見えなかった(笑)
髪色もそうだしあの…めちゃくちゃ隠キャな感じが!笑
(こんぴ自身も隠キャだとは思うが…でもオレかっこいいだろ?感があるやん ほめてる)
クラスにいたら友達になれないというか近寄れなさそうな雰囲気〜!!!!!笑 と思いながら見てた。
(でも元カノの友達にネットに晒されるまではそこまでめんどくさそうな感じはなかったんだろうな)
なんか、姿勢の悪さも含めて、日本のどこにでもいそうな、コミュ障ヲタクっぽさをすごい体現しててマッチしてたなこんぴ。よかった。
(だけどお芝居おわってカテコおわって最後こんぴが1人残って捌けるとき「ブログ見てねー!」って手を振りながら上手にはけてってまじで可愛くて今野大輝でメロメロになっちゃった。ってか客席みんな悶えてた)
あと伊東蒼さんのお芝居がほんとうによくてね…!
ほんと変な子の役だったけど、愛らしくて、虜になっちゃうね… 富山くんも心を開いちゃうよ…
ヘンテコな役ってなかなかこう…奇抜に寄りすぎてイロモノっぽくなっちゃいがちだと思うけど
観客をグッと話の本筋に引き寄せるお芝居もされてて…ハイテンションなシーン(学園祭の自分の作ったお芝居のシーンで親父の役やってたところ)言葉のパワーがつよくて、だんだん引き込まれてついに泣いてしまった…。
まだまだお若いので、これからもっと色んなお芝居を見せてくれるのかなあと思うと楽しみすぎる!
あとアンガールズ山根さんにお芝居のイメージが全然なかったけど、双子っていう1人2役を見事に演じ分けられててすごいなって思った!笑
カンバーバッチのくだりのアドリブ作品名、私が観劇した回は水曜どうでしょうでした(映画ですらない)(初日や2日目は踊る大捜査線やレジェンド&バタフライだったらしい)
【ストーリー】
原作を読まずに観劇したんだけど
やっぱり富山くんの成長物語としてもすごく良かった。
見守るように、富山くんの親戚が近所のおばさんの気持ちで見ちゃった笑
富山くん自身が抱えてた辛い経験から逃れるはずが、自分の思わぬ形で色んな人が介入してきて、思い通りにいかなくて、それでまた辛かったりするんだけどそんな中で成長していく…人生ってそんなもんだよねと思いながら、
富山くんのことを心配しながら、でも大人になっていく姿を見てこっちも元気をもらえる、希望をもらえるそんなお話で非常によかった。
また、JKめちゃくちゃメール読まれてるスーパーハガキ職人という若い才能(佐古田ちゃん)に嫉妬する20歳の大学休学中の、プライドの高い富山くんってのが、まあリアルに人間味溢れててとってもよかった。
これはラジオのハガキ職人の話に限らず
多くの人も経験してきたんではないか…
少なくともわたしにはブッ刺さった 笑
佐古田ちゃんもとい虹色ギャランドゥにムカつきながらも話しちゃう富山くんとか
佐古田ちゃんが気になって(恋とかそれ以前の“気になる”だと思うけど)トンチキな服装を思い出したときムカつくからってビジュアル大革命起こそうと下北まで連れてって古着屋とヘアサロン連行する富山くんとかめっっっっちゃめんどくさい男で爆笑した。でも2日後にあれはおしつけだった…………って反省してる富山くんめっちゃかわいかった キミいい大人になると思う。
そんな佐古田ちゃんがハガキ職人はじめるキッカケの憧れの職人が富山くんだなんて、そこは出来すぎてると思ったけど(笑)
そういう、共通の大好きなものを軸に横に繋がれる感じが、ジャニヲタのわたしにとってめちゃくちゃ“わかる”ってなったし、この、、強く好きなものがある人たちにしかわからない、この強い気持ち、人生を左右されてしまうような衝撃を受けてしまうような人たちが、どこのクラスタでもいる、いる可能性があるということ、めちゃくちゃ共感でしかなかったよね〜…。
物語の中のみんなは、アルピーANNが終わるかもしれないという思いで、祈るような思いで、メールを送って、ラジオを聴いて、とにかく盛り上げていたけど、、もうこれ、ほんとわたし同じことやったことあるわ!とか、とにかくあー、、、ぶいしっくすのときを思い出したりとか、ネクジェどうなるとか、なんかね思ったりしました。
よかったのがね、富山、佐古田、中川の3人がアルピーANN終了かもで嘆いてるときに
コロス的な感じで雑踏の演出があってね
「こいつらのほとんどはこんな気持ち抱いていない」って富山が(たぶん せりふもたぶん)言った後に中川か鹿沢が(既に曖昧)「でもアルピーANNじゃないだけでみんなそれぞれ好きなものがあってそれに人生を左右されてしまうような影響を受けたりする」って言うやりとりが、本当に、良かったですね。
なんか、わたしたちを肯定してもらえたようで。
ヲタ活だ推し活だってだいぶポピュラーになりましたけど
そんな世の中を斜に構えて拗らせたヲタクやってる私としては、本当に救われましたね。
ありがとうございます。
以上、下北から帰宅してビールとハイボールを合計3杯飲み〜湯船に浸かりながら限界を迎えながらも、寝る前に書き記したいと思って久々すぎるnoteにしたためました観劇記録です。
他の公演、ライブとかも書いていきたいけど…どうだろか………
おわり
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