日本初のインパクトIPO企業株買っちゃった
はじめに
私は個人投資家の猿ちょんまげと申します。不動産投資や株式投資を10年おこなっています。株式投資に関しては、この1年はほぼ毎日(9:00~15:30まで)ザラ場に入って取引をしています。
日本の総裁も決まり、これからの日本の為に政治家さん達は何をしてくれるのかと期待を持ちつつ 今日本が抱えているエネルギー問題、自然災害、防衛力の不備、少子高齢化等に焦点をあてれば必ずこれから伸びてくる企業がある。と何気なく銘柄を探していたら1社 気になる企業を見つけたのでご紹介したいとおもいます。
国(9・2)もみんな(3・7)応援すればいい笑美面(えみめん)
証券コード【9237】株式会社 笑美面
どんな会社なの?
大阪に本社があり関東、関西、福岡にもオフィスを構える
社会課題「介護家族の介護負担」を解消する日本初のインパクトIPOとして2023年10月に東証グロース市場に上場した会社で、ビジネスを通じて財務的なリターンと社会的なインパクト両方の創出を目指す「インパクトスタートアップ企業」です。
事業内容は?
事業は大きく分けて2つ。
・大きな課題と市場である介護家族問題に対して、家族介護の負担を軽減する「シニアライフサポート事業」
・サービスの質が高いシニアホームを増やす「ケアプライム事業」
うん~さっきからなんか分かりずらいな~
簡単に説明すると老人ホームと利用者さんをマッチングする老人ホーム紹介事業をメインにおこなっている会社。(売上構成比84%)
老人ホーム選びに悩む高齢者さんやそのご家族の方に対して面談、見学同行、入居手続きに至るまでを一貫してサポートをしてくれるんだけど
業務内容は不動産賃貸業が最も近い、しかし実際の収益構造に関しては入居者さんからお金を頂くのではなく(入居者側無料)、老人ホーム側から紹介料をもらうかたちなので人材紹介の様な成果報酬型のビジネスモデルなの、
よって何か施設を作ったり、自社で在庫を抱えなければいけないとか、商品を用意しなければいけないなど一切ない利益率の高いビジネスをしている。
ちなみに この会社では老人ホームとは言わずシニアホームと呼び、利用者さんや関わる人達にイメージからくる誤解を払拭することにも力をいれている。
それ以外に老人ホーム側(シニアホーム)のコンサルティング業などもおこなっている会社だよ(売上構成比16%)
では実際に細かくこの会社を見ていきましょう
社会課題を事業にする
昨今、少子高齢化が進み高齢者の介護に関する社会問題の解決は大変重要視されている。
孤独死
介護虐待
認認介護(認知症の方が認知症の人を介護する)
老老介護
ビジネスケアラー(仕事をしながら家族等を介護)
ヤングケアラー(子供が大人に代わって家族等をケア・介護)
などの介護家族の介護負担が大きな問題
当社が解決する社会課題/女性の無償介護からの解放
介護者は女性が男性の1.8倍
当社が目指す『介護家族が心の介護へ向き合い、高齢者が笑顔で居る社会』は、SDGs5.4.に係る社会的インパクトを創出している。
成果指標としては、介護家族の身体的介護負担からの解放によって生み出された時間とポジティブな使い方を計測する。
老後の住まいをしっかりと選べなかった、見つけられなかったというのが大きなキッカケと考えシニアホームと利用者さんを専門のトレーニングを積んだコーディネーターがマッチング。
もうひとつの事業がケアプライム事業
日本全国には様々な種類の老人ホームがあり、総数は約31,540施設にのぼります。この数には有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などが含まれています。特に有料老人ホームが最も多く、13,525施設あります。次いで認知症の方を対象とするグループホームが12,124施設、公的施設である特別養護老人ホームが7,891施設となっています。その介護事業者は
大手10社でシェア10%残り90%中小企業おもに地域に根付いた小型企業中心、そのためネットワーク構築が困難な事業者に集客力分析やDX化推進、オペレーションの改善、見守りロボのようなテクノロジーを使ったプロダクトを紹介などマーケティング事業もおこなっている。
1. 市場成長拡大余地
日本は急速な高齢化が進行しており、シニアホームの需要は増加傾向にあります。2022年10月時点で、シニアホーム紹介市場の規模は約1,085億円と推定されています。笑美面は、主要マーケットエリアの深耕やプラットフォームサイトの登録ホーム数の拡大を通じて、この成長市場でのシェア拡大を目指している。
2. 参入障壁
シニアホーム紹介業界における参入障壁は、以下の要素によって形成されています。
資本的障壁: 新規参入者は、シニアホームとのネットワーク構築やマーケティングに多大な資本を要します。
技術的障壁: 適切なマッチングを行うためのデータベースやシステムの開発・運用には高度な技術が必要です。
信頼性の確立: 高齢者やその家族からの信頼を得るためには、長期的な実績と高品質なサービスが求められます。
これらの要素が、新規参入者にとってのハードルとなっています。
3. 競合他社
シニアホーム紹介業者は全国で378法人存在し、その中で売上1億円以上の法人は25社あります。しかし、笑美面のように50人以上のコーディネーターを擁する企業は数社のみであり、同社は業界内で独自の地位を築いています。
4. 独自の強み=コーディネーターが育つ仕組みがあることと
オペレーショナル・エクセレンスの浸透: Sales Enablementを導入し、PDCAサイクルを徹底して回すことで、コーディネーターの早期立ち上げを実現しています。これにより、未経験者でも短期間で高い能力を持つコーディネーターに育成可能です。たとえばDoの実践であれば300本以上あるノウハウ動画をクイックに予習、復習できる体制にしオペレーションの型化を実践できる、そしてそれらの成果を科学的に分析してフィードバックし改善できる文化が根づいていること。
豊富なデータベースの活用: 全国の9,000以上のシニアホームと提携し、豊富なデータベースを活用して、入居希望者に適切な情報を提供しています。これにより、敏速かつ的確なマッチングが可能となっています。
インパクトメジャメント&マネジメントの導入: 経営理念の浸透を図り、中立性を持ったホーム提案を実現しています。特に、コーディネーターの評価軸を売上ではなく成約件数「スマイル数」とすることで、すべての方々に最適なマッチングを提供しています。
5. 企業文化
笑美面は、「介護家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔でいる社会」を目指し、社会的価値の創出を重視しています。インパクトメジャメント&マネジメントを経営マネジメントシステムとして導入し、経営理念の浸透を図っています。また、中立性を保つための仕組みを設け、すべての入居希望者に最適なマッチングを提供することを企業文化として根付かせています。
まとめとして注目ポイント
日本初のインパクトIPO企業
日本市場において数少ないブルーオーシャンの成長産業で独自のポジションを築いる。
1番の企業価値である人=コーディネーターが育つ仕組みがあることと
利益を追求するだけではなく、持続可能な開発目標(SDGs)や社会全体の豊かさを目指す価値観を重視することを当たり前におこなっている。
社会課題に対して、ビジネスを通じて財務的なリターンと社会的なインパクトの両方を達成することが可能な企業
じゃあ実際に収益や成長性はどうなの?
という数字の部分を見ていきたい
今回は「1日5分の分析で月13万円を稼ぐExcel株投資」の著者である、
もりぐちまことさんの分析法を使って考察してみました。
まずは
5つの大項目毎に3つの考慮事項を調べ点数化
それをレーダーチャートに入れて可視化する。
Excel株投資では目標株価を割り出す。
①成長性②収益性③割安性④安全性⑤大化け性(目標株価)
①成長(3期平均)
売上高の伸び:45.6% 営業利益:191.5% 1人株益:130.9%
売上 今期→来期:53.8% 営業利益:57.9% 1株益:31.7%
売上は右肩上がりでよい
売上ペースはテールヘビーな会社 後半で稼ぐことが多い
②収益性
今期予想の営業利益:14.26% ROE:30.67%
来期予想の営業利益:28.4%
こちらもまずまずの収益、稼ぐ力もつよい
収益性の確認(同業他社)
売上総利益率:100% 高水準
販管費率:86.0% 高水準
営業利益率:14.1% 一般水準
工場を持つ、機械を買うなど、商品を仕入れるなどないビジネスモデルなので利益率が高い
③割安性
予想PER: 16.2倍
実績PER高値平均:22倍
実績PER安値値平均:17倍
実績PBR:6.61倍
こちらは 割高
もう一つの割安性の確認:PSR(時価総額÷売上高)
PER比較
他社と比べるとかなり期待値が高く割高に感じる
④安全性
自己資本比率:65.4%
上場後は平均60%以上と高い
営業キャッシュフロー:2期連続黒字
負債少なく財務は健全
⑤ 大化け性
40%ルール:71.4%
過去と未来の数字から割り出されるPERにより目標株価をきめる
実績PERからの目標株価:2390.3(+16.03%)
増益率からの目標株価:4346(+118.4%)
最後にチャートを見てみよう
日足1年
移動平均線5日:下向きラインの下
移動平均線25日:上向き
移動平均線75日:やや下向き
2023年10月に上場してから2日は大陰線その後2か月ぐらいは横ばいになりるその後昨年末から値を上げ今年2024年4月10日に3200円の高値を付けてる
問題はその後今日まで大きなボラティリティを作りながら右肩下がりのトレンドを見せている、9月の2番底からは右上がりのトレンドと思いきや11月終わりから首をさげだし一時的に75日線も割るような場面が見えた。
毎日出来高が非常に少ないのがとても気になるのと同業他社と比べPERの期待値が高いこと財務の安全性もあるし、オンリーワン的な所もあり稼ぐ力もあるのでしばらく様子を見てみようと思う。