スペインの選挙に行った話
5月28日、スペインでは州議会と市議会の選挙が行われました。
私に選挙権はありませんが、夫が投票に行くと言うので付いていきました。
まぁ、どちらかというと夫のほうが
「選挙初めてだから一緒に行こう!」
と、教えたい欲が止まらず、半ば強引に連れて行かれた感はありますが…。
投票所は徒歩5分ほどの小学校。
中に入ると最初に、自分の投票するテーブルがどこかを確認します。
MESAはテーブル番号。
何を見るかと言うと、自分の1つ目の名字(スペインは名字が2つあります)のイニシャルと自分の住所。
「〜通り」の「◯番〜◯番」に住んでる人のうち、最初の名字がA〜Gで始まる人は「MESA◯-◯-◯」で投票してください、という仕組みらしいです。
日本だと投票箱は1ヶ所だけなので、初っ端から全然違うシステムにびっくり。
中に入ると、投票用紙が山積みにされているテーブルがいくつかありました。
ここから紙をとって、左側に置いてある封筒に入れ、封をして(封筒のフタの部分を内側に入れ込んで)投票箱に入れます。
日本だと、自分で直接候補者名や政党名を書きますが、スペインでは政党名と議員の名前が書かれた紙を選ぶスタイル。
ここで疑問が1つ。
これって、どの紙取ったか見られたら、どの政党に入れたかすぐバレるんじゃ…?
自分がどの政党に入れたか知られたくない、という人のために、一応個室(?)もあります。
本来なら、この中に全政党の投票用紙と封筒が用意されていて、誰に投票したかが完全秘密になる仕組み…らしいのですが、どの仕切りにも投票用紙は用意されておらず、私たちは自分で用紙を全部取って中に持ち込み、カーテンを閉めてから封筒に入れました。
他の地域では、用紙はあったけど全政党の紙が揃ってなかったとか、そもそも投票所に一時的に全政党分の用紙が配置されてなくて、用紙がなかった政党が訴えたとかいうニュースもちらほら。このシステム、大丈夫かいな?
そして、入り口で確認したMESAに封筒を持って行き、DNI(身分証)を提示して確認の後、投票箱に封筒を入れます。
MESAのお姉さんが手書きで名前書いてたのも、意外とアナログで衝撃的でした。
日本だと、家に送られてくる用紙を渡して生年月日を言うだけで、投票所の人もわざわざ手書きで名前を書いてる様子はありませんでした。(…よね?)
投票所の様子は、ご近所さんたちの世間話のせいもあって、ワイワイガヤガヤ騒がしい感じでした。投票箱が何ヶ所もあるからかな?
日本の投票所ってシーンとしてるイメージだから、これも日本とは全然違うなぁと驚きました。
現在29日になったばかりの真夜中。まだまだ開票作業は続いています。
久々の大型選挙、結果は朝のニュースまでお預けです。
Maqui