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入院7日目(術後6日目)

本格的に暇だ。今日は日曜日。病棟も看護師が少なく、静かだ。
私の母は難病を患っていて、今は施設にいるが定期的に総合病院に入院していた。長い時には半年、その間、週1回も面会に行かなかったことを少し申し訳なく思った。大嫌いな母だけど、入院先や介護施設で、患者さんや看護師さんと人間関係を築けているのは凄いことだったんだなと思った。

そして、暇なので、入院しているこの病棟のオペレーションを観察してみる。病棟は大部屋(定員4床)が6部屋と個室が12部屋の36床と新生児室。日中は平日は8〜10人の看護師、夜間は2〜3人、土日はやや少ない。部屋は空いていて稼働率は概ね50%(病棟内には患者が20名もいない。)見た感じだと、排泄・食事にケアを要するのは3〜4人と新生児。配膳・リネン交換・掃除は別の人が行う。
・・・正直、私の職場(介護施設)と比べると随分ゆとりがあるなと思った。
きっと満床だったら話は違うんだろうけど、見ていて忙しそうにしている時間はそんなにない。いい職場だなぁ。ただ、ちょっと患者との会話は一方通行。「○○は持ってますか?△△はどうですか?ハイですか?イイエですか?」って簡潔な会話ばかりで、もうちょっと寄り添ったコミュニケーション取っても良いんじゃないか?と思ったけど、スタッフとしてはとても働きやすい環境だと思った。私の職場の介護施設でもこれぐらいのゆとりが持てたら良いなと思う。

と、こんなことでも考えていないと、手術痕見てはため息つたり落ち込んだりしてしまう。

入院中に完走したかったNetflixドラマ ヴィンチェンツォも12〜3話で飽き始めて進めず。唐突だけど、自分語りでもしようと思う。

子宮筋腫が診断されたのが去年の7月。その時点で一番大きな筋腫は直径7cm、5cm程度のものやら何個かある状態。治療はホルモン剤を投与して疑似閉経にして筋腫の成長を止めるのと、手術の2択だった。ただ、そこまで酷い症状に悩まされていた訳ではなかったので(時々、左下腹部の鈍い痛みと腹部圧迫感ぐらいで生理は順調だった)放置していたんだけど、いずれ、手術はしなければならないと思い、腹を切られる前に誰かとセックスしておきたい思って始めたのがTinderだった。(まあ、この願いは叶えられず、この願いはこれからもしばらくは抱き続けそうなので、しっかり傷のケアをして、相手は探していきたいと思う。考えてみたら、そもそも私はタトゥー入れているのでまあ、傷ぐらいで引くような男は最初からご縁がないだろうと思えてきた。)
ただ、2月ぐらいから、左下腹部の痛みが時々から慢性的な鈍い痛みに変わってきた。便秘も酷くて4〜5日でない事はザラ。常にお腹が張っている感覚で気持ちが悪い。あげく、人生で経験したことのない生理痛に見舞われ、手術を決意した。そこから再度調べてもらうと、それぞれ筋腫が直径1〜2cm育っていた。通っていた個人病院から市立病院に紹介状を書いてもらってトントン拍子に2ヶ月の手術が決まった。他の子宮筋腫持ちの話やSNSの情報を見ると、むしろ、そこそこ大きい筋腫持ちの中では軽い方だと思う。手術法も腹腔鏡での術式のことも見聞きはしていたけど、紹介された病院ではその選択肢はなかった。怖いからって逃げずにもうちょっとちゃんと調べれば良かったかなって、冷静になった今思うけど、でも、きっと2ヶ月前にタイムスリップしても同じだったと思う。

こうやって手術を終えて、24時間感じていた鈍い腹痛が消失したことがものすごく嬉しい。そして、タバコをやめたせいだと思っていた便秘はやっぱり子宮筋腫のせいだったのか、すごく調子が良い。手術の傷は痛むし、無理すると出血はあるけど、慢性的な不安感を煽る痛みがなくなったのは本当に嬉しい。

それから会社の人が手術の成功のお祝いに花を持ってきてくれた。残念ながら直接は会えなかったけど嬉しかった。


どうやら、私が唯一入っている県民共済の医療保険から、30〜40万円ぐらい給付されそうなので、そのお金で豪遊してやろうと思ってます。


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