Step4-5 「インサイト」機能で閲覧者のニーズを分析しよう
◀Step4-4 MAP検索の上位表示に重要なサイテーションとは?
工夫をこらした告知を行ったり、最新情報をマメに更新したり。
様々な労力をかける中で
「この宣伝方法で合っているのだろうか」
「お客さんの反応が知りたい」
と不安を感じることもあるでしょう。
そんなときは「インサイト」機能を使って、実際にページを見たユーザーの行動を確認・分析してみましょう。
1. ユーザーの行動を分析する「インサイト」機能
無料で活用できるアクセス解析ツール「インサイト」
プロフィールページに訪れたユーザーの数や検索方法、閲覧後のアクションなどを確認できる機能です。
この情報を基にユーザーの行動を分析することで、
店舗が今どういう状況なのか
どういう投稿がよく閲覧されているのか
どういう課題に直面しているのか
など、今後の方針決定に役立てることが出来ます。
同じようなGoogleのサービスとして「Googleアナリティクス」があげられますが、主な違いとして、Googleアナリティクスがサイトの滞在時間などを確認できるのに対し、Googleビジネスプロフィールのインサイト機能では、より実店舗のサービスに反映しやすいデータを得ることができます。また、こういったアクセス解析ツールを導入する場合、一般的には別途費用が必要な場合がほとんど。しかしGoogleビジネスプロフィールには初めからインサイト機能がついているため無料でページのアクセス解析を始めることができます。
2.「インサイト」の確認方法
インサイトは赤枠の項目から確認することが出来ます。
それぞれの項目は「1週間」「1ヶ月」「四半期」の期間で確認ができます。
3.「インサイト」で確認できる情報
インサイトではあなたのビジネスプロフィールへ訪れたユーザーの様々な行動をカテゴリ別に確認することができます。
①ユーザーがどうやって店舗情報にたどり着いたか
・ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法
この項目はユーザーの検索キーワードを3つのカテゴリに分けて表示します。
例えばスニーカーショップ「TEKU-TEKU 渋谷店」の場合…
直接検索「 TEKU-TEKU 渋谷店」
間接検索「スニーカーショップ 渋谷」
ブランド検索「ナイキ 販売店」
・どのGoogleサービスから閲覧したか
Google検索とマップ検索、どちらからの流入が多いかを確認することが出来ます。
どのGoogle検索サービスでの表示が多いかを知ることで、マップ上での順位改善を行うべきか、それともGoogle検索での検索結果を改善すべきかを判断する材料になります。
②店舗情報を閲覧したユーザーの反応
・ユーザーの反応
店舗情報が検索された後にユーザーが取った行動を3つのアクション別にグラフで確認できます。
例えば「ルートの検索」を行ったユーザーは実際に来店することを想定している可能性が高く、最も注目すべき数値です。
「ウェブサイトへのアクセス」「電話をかける」のユーザーは来店予約を行ったか、疑問や不明点を解消している段階にあります。
いずれにせよこの項目では来店に直結するユーザーの数という「売上に直接関わる重要な数値」を確認することができます。
「ユーザーの反応」はGoogle検索、MAP検索上でビジネスプロフィールからアクションを起こした時のみ数字に反映されます。例えばスマホの場合、例として以下の項目がタップされるとアクションとして加算されます。
・店舗までのルートが検索された地域
「ルートのリクエスト」では店舗情報を閲覧した後、実際にルートを検索したユーザーがどの地域にどのくらい居たかを確認できます。
紫が濃い地域での上位表示を目指すことは大事ですが、紫の薄い地域も無視はできません。
予想外の地域からのアクセスが多い場合は、その地域に需要があるということ。新規店舗の出店を考えている場合などに役立ちます。
・ユーザーが電話をかけたタイミングと回数
ユーザーがビジネスプロフィールから電話ボタンをクリックして通話した曜日や時間帯のグラフです。
・写真の閲覧
ビジネスプロフィールにアップされた写真の閲覧回数や枚数を、同業他社と比較することができます。
写真はビジュアル的に情報や魅力を伝えることができるツールです。
ここを確認することで店舗の人気度や、アクティブなユーザー数を知ることが出来ます。
写真の閲覧件数は多いのに来客数が伸びていない場合は、掲載されている写真に改善ポイントが眠っているかもしれません。
・写真の枚数
投稿されている写真の枚数が同業他社と比較して表示されます。
また、オーナーが投稿した写真とお客様が投稿した写真の割合を確認することもできます。
③その他
その他にも以下のような情報を確認することが出来ます。
・店舗が混雑する時間帯
Googleビジネスプロフィールを運用していく上で、ある程度ユーザーの訪問データが溜まってくると表示される項目です。
例えばビジネスプロフィールの閲覧数や電話のグラフと合わせて見ることで、来客の機会を逃してしまったお客様が居ないかなどを分析することが出来ます。
土曜日の混雑度が多い場合は他の曜日にイベントを開催するなど、混雑日を分散させるための指標として活用しましょう。
4.まとめ
インサイト機能はいわば自動的に蓄積されていく「店頭アンケート」のようなものです。閲覧したユーザーの反応や興味の矛先を知ることで、今店舗に求められている「本当のニーズ」が見えてくるでしょう。
また、この機能が真価を発揮するのは「継続的な数値分析」を行った時です。
「最近、間接検索より直接検索の数が増えてきているな」
「MAPの色の範囲が2ヶ月前と変わってきている」
一朝一夕のリサーチでは結果が出づらいですが、データが溜まっていくにつれ傾向と対策が少しずつ見えてきます。ビジネスプロフィールの運用と合わせてインサイトの分析も行っていくようにしましょう。
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