厨房作業見直し隊ムロの「未来厨房への歩み（もがき）」エピソード17

「そこから出てきたのは……」

 
休みの日の午後。娘３人（2歳・5歳・6歳）と家の近くを散歩していました。
 
山、田んぼ、畑がある、のどかな場所です。
 
その日は、いつもの散歩コースを外れて、初めての場所を歩いていました。
 
左手には小川が流れ、右手には荒れた草むら。
 
子どもたちは、道を外れて草むらに入ろうとするので、「蛇おるで〜」「イノシシ出てくるで」とか言いながら、道を歩かせるようにしていました。
 
天気もよく、涼しく、みんなで小川にそって陽気に歩いていると……
 
突然、草がガサガサと音を立て、大きく倒れたのです。
 
そこから出てきたのは、体長80センチほどの丸々と太ったイノシシ！？
 
大変だ！

とっさに頭に浮かんだのは３つの行動。
 
①合計58キロの3人の娘を抱えて走って逃げる、いわゆる火事場のバカ力を発揮するパターン
②三女だけ抱えて、上2人は走らせる合理的パターン
③パパ1人で全力疾走、娘置き去りパターン
 
 
ここまで0.5秒。
 

私がとった行動は②
三女だけ抱え上げ、上２人に「走れー！」と叫び、来た道を猛ダッシュ！
 
ここまでで1秒。
 
 
走り出してからふと思いました。
 
「ん？イノシシにしてはかわいい感じがしたな」
 
あれは本当にイノシシなのか？
確認するため振り返ると、そこにはイノシシよりも小さな動物がいました。
 
 
あれは恐らく「アナグマ」
 
アナグマはイタチ科の動物で、基本的には山にいて、食べ物を求めて畑に降りてくるけれど、人に危害を加えることはあまりないとのこと。
 
危害を加えないとはいえ、体長80センチほどの野生動物でも、あの状況で目の当たりにすると怖いものですね。
 
イノシシに出くわした時、「背中を見せるな」「静かに後ずさりする」などと言われているのは知っていたのに、とっさの行動は「大声で叫びながら全力で走る」でしたね。
 
（そもそも襲われる心配はないのですが）
なんとか全員無事でしたので、結果オーライですね！
 

ワクワクさせてくれるよな〜！
いいとこ島根！オワリ！



 
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【ムロ（岩室匠）プロフィール】
 
兵庫県尼崎市出身30歳のムロ。
 
大学を卒業後、英語教師、調理師を経て、介護業界に入る。
 
4年前島根県松江市に移り住み、始めた家庭菜園にどハマり中。
 
今年こそは大玉スイカを収穫したい。
 
 

 
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