見出し画像

GIS(地理情報システム)でお店の経営をDXしませんか?商圏・物流・ドミナント戦略

GIS芸人のいりやまです。

店舗経営において、立地は大きな成功要因だといわれています。地理情報システム(以下、GIS)がかなり役に立てるのですが、実際はまだまだ普及していないようです。

そこで今回は、店舗経営においてどのような点でGISが役に立つのかをまとめてみました。

具体例では、以下のような店舗を想定してみます。
【MQベーカリー】
・パン屋さんを経営
・固定客がつき1店舗目が安定してきたので、2店舗目の出店を計画中

お役に立てると嬉しいです。


|GISとは何か? お店のDXにどう使えるのか?

GIS(地理情報システム)は、地図上に表現された様々な情報をデジタル化し、分析・可視化することができるシステムです。

お店のDX(デジタルトランスフォーメーション)においては、GISを活用することで、例えばどの地域の人々がお店を訪れているのか、お店の立地によってどのような影響を受けているのか、といった情報を把握し、経営に活かすことができます。

・商圏分析とは何か?GISを使った商圏分析のメリットとは?

商圏分析とは、お店を中心とした周辺の地域を顧客の行動範囲に基づいて区分し、その地域内の競合店や人口密度、年齢層などを分析することで、お店の戦略的な位置付けを決める手法です。

GISを使った商圏分析のメリットとしては、地図上でデータを可視化できることで、視覚的に分析ができる点や、精度の高い分析が可能である点が挙げられます。

具体例①【出店エリアの商圏分析】
パン屋さんの出店計画において、商圏分析は重要な要素となります。
新店舗の出店エリアを決定する前に、地図上で周辺の商圏分析を行いましょう。裕福な主婦層が多い地域はもちろんのこと、他のパン屋さんやコンビニなどの競合店がどのように位置しているかも確認しましょう。また、駅やバス停、学校などの交通の便が良い場所もポイントです。

・物流の最適化にはGISが必要

お店の物流においては、配送ルートや倉庫の配置、在庫管理などを最適化することが求められます。GISを使うことで、地理情報に基づく最適なルートや倉庫配置を計画し、コスト削減や配送時間の短縮などを実現することができます。

【1店舗目と2店舗目の位置を踏まえた物流計画】
パン屋さんは、製造から販売までの物流を合理化することが重要であり、新店舗を開店する場合、1店舗目との物流計画を立てることが大切です。GISを利用して、配達ルートを最適化したり、製造工程を改善したりすることで、効率的に物流を行うことができます。また、地図上で2店舗の位置関係を確認して、配達エリアを分けたり、製造工程を分散したりすることで、物流をよりスムーズにすることができます。

・ドミナント戦略とは何か?GISでドミナント店舗を見つける方法

ドミナント戦略とは、競合店舗よりも顧客にとって魅力的な要素を提供し、周辺の競合店を圧倒することで、お店の地位を確立する戦略です。GISを使うことで、お店の周辺の競合店や人口分布、交通量などの情報を地図上で可視化し、ドミナント店舗を見つけることができます。

【ドミナント戦略】
競合他社との差別化を図るために、GISを活用してドミナント戦略を立てましょう。周辺にある競合店の分布を調査し、自社の強みを把握して、差別化戦略を考えます。例えば、他のパン屋さんにない商品を提供する、店舗の内装を工夫する、サービスの質を高めるなど、自社の強みをアピールすることで、地域の顧客からの支持を集めることができます。

・店舗間での人員の移動を合理化

人が動くサービス業では、どの人を今日はどこに配置するかが、合理化においては重要です。

【人員の移動を合理化】
1店舗目と2店舗目で従業員をシフトで使い分ける場合、店舗間での人員の移動を考える必要があります。GISを利用して、交通手段の最適化や移動時間の短縮化を図ることができます。また、従業員の住所を登録しておくことで、シフトの作成時に移動距離を考慮することができます。

|まとめ GISを活用した店舗経営

GISを活用することで、商圏・物流・ドミナント戦略の分析が可能になります。

これらの情報を踏まえ、効率的な店舗展開や、商品のラインナップ・価格設定の最適化、配送ルートの最適化、需要予測・在庫管理の改善など、様々な施策を行うことができます。

また、GISを活用することで、顧客データと地理情報を組み合わせることで、より詳細な分析やマーケティング施策の立案が可能になります。


この記事がお役に立ちましたら、ぜひスキお願いします!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?