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Vol.23 矢野 泰二郎(やの たいじろう)

真価が問われる2年目 ストイックに鍛え続ける

捕手 背番号2/2年目

Profile
生年月日:2002年5月22日
身長・体重:180 cm・85 kg
血液型:O型
投打:右投右打
出身地:愛媛県今治市
出身校・チーム:済美高
ILでの経験:愛媛マンダリンパイレーツ(2021~)

愛媛の強豪・済美高校を卒業し入団した1年目の昨年、開幕直後に肩を故障し、手術を余儀なくされた。7月にチームに復帰したもののバットを握ることなく、ケガをしにくい身体づくりに専念した。終盤にコンディションを戻し5試合に出場、15打席に立ちヒット3本。これが1年目の結果だった。

挑戦の2年目に待ち受けていた競争

そして迎えた今シーズン、「1年目みたいなもの」と新たな気持ちで臨んだ。だが、熾烈なレギュラー争いが待ち受けていた。今季のキャッチャー登録は矢野選手も含めて5人。他の4選手は社会人野球や大学野球の出身者で経験も豊富だ。力のある選手がひしめく中で、正捕手としての出場機会をつかもうと必死にもがいている。
「これまで僕は、中学でも済美でも、レギュラーとして先発で試合に出ていました。今のように控えに回ることは初めてですし、正直、悔しいです」と心情を吐露した上で「かつてない精神的なしんどさを味わっていますが、悔しいと言っているだけでは話にならない。やらないと。上を目指さないとだめです」。言い切るその口元は真一文字、その姿こそが今の矢野選手に他ならない。

うれしい今季初ヒット

7月1日現在、17試合に出場し9本のヒットを放っているが、初安打が出るまでが長かった。
20歳の誕生日である5月22日、徳島戦ダブルヘッダーの第2試合に8番ファーストで先発出場し、今季16打席目となる第1打席でようやく初安打を放った。続く第2打席も安打し、この日は3打数2安打とそれまでの苦しさを払拭するかのように躍動した。「調子はそんなに悪くなく、むしろよくなっていたんですが、なかなか1本が出なくて。ようやく打ててほっとしました」と話す。
これから本領発揮が期待されるが、入団以来の課題に据えるのが、木のバットへの対応。「木のバットは芯に当てないと遠くへ飛びません。早く慣れて、芯に当てないとだめですね」。

まずはバッティングで貢献

今後も正捕手を目指す闘いは続く。前期、捕手として出場したのは4月2日川之江での香川OG戦のみ。捕手として起用してもらいたいが「試合に出ないと意味がない」のも事実だ。
「まずバッティングでチームに貢献することが大事。捕手でなくても、どんなポジションでも、打っていくしかないです。僕はもう20歳。出る試合は必ずヒットが打てるバッターにならないと」と矢野選手。「それにはもっともっと練習し鍛えないといけないと思っています」と、ストイックに自分を追い込んでいく覚悟だ。

ひとくちメモ
趣味:音楽鑑賞
愛称:たんじろう
好きなタレント:広瀬すず
好きな食べ物:寿司
苦手な食べ物:辛い物