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NPB視野に一念発起!長打力と勝負強さに自信溢れる

VOL37 内野手 原田琉成(はらだ・りゅうせい)背番号55・新入団

PROFILE
2003/5/8 21歳 180㎝/95㎏ 右投/右打 福岡県出身 大分藤蔭高~日本経済大(中退)

パイレーツにこのほど、新戦力となる野手が加わった。高校1年から4番を打ち、高校通算の本塁打は25本という長打力が魅力で、大学を中退して途中入団した。パイレーツでもその打力を存分に発揮してくれるものと、期待されている。

高校1年の秋から4番打つ!

福岡市で生まれ育ち、小学4年から軟式の少年野球に親しんだ。硬式は大分県の高校からで、非凡さを見込まれ1年生でレギュラーに抜擢、1年秋から不動の4番を任された。高校通算本塁打は25本を数え、3年春の九州大会では6割を超す打率を残したという。守備は中学から高校1年まで捕手を務めていたが、腰の違和感から内野手に転向。ファーストを主体に一部レフトのポジションにもついた。そして彼は「もの心ついた頃からの夢」とするNPBを目指そうと、日本経済大に進んだ。同大学は岸川勝也氏などのNPB選手も
輩出している地方の有力大学だが、彼は入学後肩痛などの小さな故障に直面。高校時代のような華々しい活躍には至らなかった。ただ、腰、肩ともに手術は行わず温存療法でじっくりと回復に努め、そのかいあって無事完治にこぎつけた。彼は再びNPB入りの意欲をたぎらせ「NPBに行くなら少しでも可能性のある所で頑張りたい」と、今年6月いっぱいで大学を中退し、7月にパイレーツに入団した。因みに同大学を中退し投手としてこのほど新入団した今福選手は、大学の1学年後輩にあたる。

やや苦手とする守備練習にも力が入る

 「パイレーツさんには途中入団という形で受け入れて頂きました。チームの結果を貪欲に求めるとともに、自分の成績も貪欲に追い求め、(中退に伴う入団のため今年のドラフトは対象外だが)来年以降のNPB入りを実現し、球団に恩返ししたいです」。これが入団に際しての彼の言葉だ。

ホームラン王&打点王目指す

練習グラウンドで伊藤コーチから指導を受ける原田選手

 「自分の長所はバッティングです。ホームランが打て、勝負強いです」と声を弾ませ、「大学時代にコーチからスイングスピードはNPB選手と変わらないと高い評価を得ていました」とアピール。「ボールをしっかりと見極めるのも武器」と付け加える。「後期は、まず試合に出ることが目標。使って貰える打順で与えられた役割を果たすのみです。今年はチームにも独立リーグの野球にも慣れることが大事で、来年が勝負の年になります」とし、「今年は最低でもホームラン3本以上を打ち、(年間フル出場後は)ホームラン王と打点王を目指します」と、明確に話す。
一方、自信を見せるバッティングに対し課題とするのが守備。「僕は打球に対する1歩目がやや遅くなる時があるんです。少し緊張症だし…(笑)。練習も試合の場面を想定して取り組んでいきます。出して貰えるポジションはファーストであれレフトであれサードであれ、その場に応じて頑張っていきます」とし、「チーム内の先輩に勝てないと思っているようではNPBに入れません。今は(先輩に)劣っているところがあると思いますが、頑張って追い越したいです」。張りのある声で主張した。