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出塁し かき回して ホームを踏む! 「僕の役割は 嫌らしいバッター!」

VOL14 外野手 岩浪浩輝(いわなみ・ひろき)背番号29 新入団

Profile
2002/3/15 21歳 164㎝/61㎏ 右投/左打 東京都出身 明法高~順天堂大

チーム一小柄で華奢ともいえる体躯だ。だが、まだ序盤とはいえスタメンでの出場が少なくなく、そのバッティングセンス、くせ者ぶりに対して首脳陣の信頼は厚い。

 小学1年から少年野球チームに入り、中学のシニアチームを経て、文武両道の私立明法高(東京都東村山市)に進学。同校と連携協定を結んでいる順天堂大に進み、硬式野球を続けた。同大学はパイレーツとも交流戦を戦ってきた間柄で、岩浪選手自身も交流戦に出場する中で「もっと上のレベルで野球がしたい」「プロ選手になりたい」という欲求が日増しに強まった。「順大の野球部は東都大学連盟3部に属しレベルは決して高くはないです」と謙遜するが、3番の打順に座り、昨年は打率.321・12打点・5盗塁を記録するなど、チームを牽引する立場にあった。そんな彼は卒業を控え、「一時は一般企業への就職を考え内定を貰っていました」という。だが、「僕はやっぱり野球が好き」という気持ちに抗えず、トライアウトを受けてパイレーツに入団した。その決断を「両親は尊重してくれ激励してくれています。有難いです」と素直に心根を表す。

しぶといバッティングでくせ者ぶり発揮

バッティング練習に余念がない

入団後、彼は軽い故障から3月のオープン戦は出場機会が限定的だった。しかし、首脳陣はその野球センスを見逃さなかったのだろう、公式戦が始まるとスタメンを主体に出場が増えた。4月14日終了現在、チーム全9試合のうち彼は7試合に出場。ポジションはレフトで、打順は9番だ。「僕は大学3年までセカンドをやっていて、その後レフトに移りました。大学時代と違い独立リーグは打球スピードも速いので、守備はもっともっと上手くならないといけない」としながらも、50m6秒を切る俊足、俊敏さを生かして序盤とはいえ失策ゼロとまずは及第点だ。片やバッティングはしぶとさを発揮し、同日現在の打率は.333。長打こそないが、出塁率.412、得点4、喫した三振ゼロという数字が物語るように、チャンスメイクし打線を繋げる、くせ者の9番打者ぶりを発揮し始めている。

俊足も生かし守備強化へ

「今の自分の役割は塁に出て足を生かしながらかき回すこと。魅力の一番は足、スピードだと思います。ミート力を生かし、四球も含めて出塁し、得点に繋げいかに多くホームを踏むかです。そのためには選球眼をもっと磨き、速球対応も高めないといけない」。また、最優先の課題に据える守備を指し、「打球を背走したり、打球を判断しての最初の1歩が特に課題です。そのためなるべく数多く守備練習をこなしていますし、(同じ外野手の)漆原選手からももっともっと学びたいです」と、自らにムチを入れる。

果敢に盗塁する姿勢が強くなってきた(4月13日の香川戦)

彼が目指すのは「チャンスメイクできてチャンスに打てるバッター」。思い描く理想像は明確で、「小柄だし相手ピッチャーは投げづらいと思います。粘りに粘って自分が待っている球を仕留める、いやらしいバッターにならないといけない。(自分のような役割のバッターが)簡単に凡退していたのではだめです」と自戒を込め強く話す。時には牽制球で刺されたり、ライナー性の打球を深追いし過ぎた余り傷口を広げたりと、ミスも散見されるが、その1つ1つが成長の肥やし。「(アイランドリーグの試合で)自分が通用するという場面もあるし、まだまだと痛感することもあります」とし、「この1年とにかく集中して頑張ります」と、まっすぐな目で自らにゲキを飛ばす。

ひとくちメモ
趣味:温泉・旅行
血液型:A型
愛称:「ひろき」
好きなタレント:広瀬すず
好きな食べ物:寿司
苦手な食べ物:ピーマン
※英検2級、オーストラリア留学(ともに高校時代)

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