ポリタスTV富永京子さん降板に思うこと『ドヤる常連は叩き出せ』

ジャーナリストの津田大介さんが経営されている有限会社ネオローグが運営しているインターネット報道番組「ポリタスTV」でレギュラー出演されていた富永京子さんが先週で降板することになりました。地上波の報道番組では出演者が専門外のことでもさも専門分野かのように断定的に語っている光景が目立つのに対し、ポリタスTVで富永さんが出演されている回では司会の津田さんと二人で結論が出ないことに思考を逡巡させ物事を掘り下げていく番組作りに新鮮さを感じて毎回楽しく見ていました。今回『ごく一部の「密接過ぎる」人々への対応に疲れてしまった』ことで降板ということで非情に残念に思います。

その密接すぎる人々は年長者の活動家によるハラスメントもあるようで、若い活動家、特に女性に対して「期待をしている」「力になりたい」という名目で知識や理想像の押し付け、影響力を強めようとするなどの行為で自尊心を満たそうとする「男性」活動家の存在は左翼の活動家界隈でよくきかれます。そういったおっさん連中は自分の思い通りにならないと知るととたんに「力になろうとしてやっているのに」「若いくせに」「女のくせに」とあちこちで悪口を言い始め活動を妨害する場合まであると、封建制度を信仰する右派の男性も驚きのハラスメント体質になることもまたきかれる行動パターンです。一部そういう対応は富永さんにもあったようで、富永さん自身でもよく発言される社会運動に参加していないという批判に対してはさておき本業は学者であって活動家ではないので、番組内で先にコメント欄の話題になった時にハラスメント被害者に対してよく発せられる「見なければいい」「気にしなければいい」という発言に対してどうして一部の人達のために行動を制限されなければならないのかという反論にあったように、同じく番組でも触れられていた社会運動としてのポリタスTVに対して「知らんがな」となるのは当然のことだと思います。

ネットで解決しない課題として番組内でも触れられていたように個人の本音が他者に配慮しない形で発せられることと、それを受けた人のストレスというのは比較的チャット欄の治安が良いポリタスTVでも抱えている問題のようです。その上で必要以上に過度ともいえる発言の配慮に迫られ富永さんもストレスを感じていたようで、その点に関して思い当たることがあっていつかの回で富永さんの「難しいことですね」という口癖を自身で発した時に「また言っちゃった」と発言されていて、口癖は気にする必要はないしそんなにチャット欄を気にしなくてもいいのにと思ったことがあります。そういったことをポリタスTVのチャット欄でごく一部行う人がいるということですが、私自身は番組を見る上でまったく気になっていなかったりします。というのも番組内で津田さんが以前出演されていた番組に関して「コメントの99%はゴミ」という発言に全く同意で、私自身ネットの動画を見る時はコメントを非表示にしていてポリタスTVでも例外でないからです。

また社会運動としてのポリタスTVという問題に関しては番組が主に左派リベラルの層が関心のある様々な問題を取り上げることで駆け込み寺のようなポジションになりつつあるということに触れられていました。左派は右派と違って活動の方向性で妥協できず内ゲバを起こして崩壊することがよくネタにされるように、ポリタスTVでも「そんな人を取り上げるとか」「そんな発言をするとか」とコメントが付くと津田さんも発言されていましたしリプ欄でもそういう諍いが起こることもあるようです。私はこの件に関してもあまりストレスを感じていなくて、ポリタスTVの利用としては津田さん自身が番組内で発言されていたように雑誌のように楽しんでいるからです。なのであまり好みでない出演者が出ている回は見ていません。

ただそんな中でもポリタスTVでやや気になることがあって、SDGsに対応するためにペットボトルの水を紙パックに変えたという発言があったように、津田さん自身が様々な人の発言に耳を傾け、社会の変化に対して富永さんのブログにあったように行動様式を「アップデート」していくにつれて、番組自体が様々なことに配慮しなければならないという圧力とまではいかずとも息苦しさを感じる時があることです。毎度コメント欄を読む放送でコメントにある「音楽会をやってほしい」というのは津田さん自身が発言されていたように「ガス抜きが必要だった」ということの答えではないのでしょうか。私はポリタスを応援したいという気持ちと同時にイチモツを冷水に漬けたとか右翼はハゲるとかいった話を川上量生さんとゲームを語る対談で見せていたような笑顔で話す津田さんをまた見たい気持ちもあります。

これらのことへの対応ですが、私自身はあまり支持してない人物なのですが今や多方面で活動されている西野亮廣氏が発言していたことで、飲食店でドヤる常連が居付き始めると徹底的に注意するということにあるように思います。ドヤる常連がいると新規の客が逃げていくので、その常連がいなくなってもいいから注意する、むしろそういう常連はいないほうがいいというのは番組のチャット欄でもいえることではないでしょうか。ただこれに関しても番組で触れられていたようにポリタスTVはまだ赤字のため有料会員を人質に取られているというのはあります。なのでブロックとまではいかなくてもドヤる常連はミュートくらいしていいのではと思います。

とまあ最初は今のポリタスに賛同してくれる出演者を失うくらいなら有料メンバーの数人いなくなったほうがいいのではと思ってドヤる常連をミュートくらいでいいか考えていたら、今回の件に関しては面識のなかった人と会った際にもストレスを感じる場面があったということでそこまで気にするんだったら降板しかないよなと思った次第です。とはいえ今回の件は私も思うところがあるので何かしらの行動をするべきと思ってまずメンバーシップ登録を解約することにしました。そういうと一種のキャンセルカルチャーのようですが、正直なところは放送の2部にあまり興味はなく、見たかったアーカイブも見てしまったので継続をどうしようか悩んでいたところだったので今回の件を理由にして解約しただけです。今後見たいアーカイブが見つかったらYouTubeのほぼ半額であるニコニコの津田大介チャンネルに登録してみようかと思っています。

今回こういう記事を投稿しましたが、先にも書いたように最近増えている独立系メディアの中でもポリタスTVを応援したいという気持ちはあるので投げ銭を設置してみようと思います。ポリタスは応援したいけど1000円は払いたくない。500円も払いたくない。だけど100円くらいならという酔狂な人が1人でも現れたら残りは私の方で手出ししてメンバーシップの登録をしてみようかと思います。

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