見出し画像

「20代、生活保護脱出記録」を読んでみた

訪問ありがとうございます。マリナです。

今回は「20代、生活保護脱出記録」を読みました。

20代、生活保護脱出記録 | 八坂さよ | 精神医学 | Kindleストア | Amazon


比較的短く、読みやすい内容となっていました。この本で感じたこと、私が共感したことなどを書きます。


※人によっては苦手表現も出てくるかもしれません。これは本の内容ではなく、私の実体験での内容ことです。


作者さんは現在自立した生活を送っている


作者の八坂さよさんは、5年間ほど生活保護で暮らしていました。ですが、現在では無事生活保護から脱却し、自立して生活しています。


この本でも書いてあるとおり「生活保護から抜け出したぞ」という体験談が書かれている書物は、皆無に等しいでしょう。そのため、私は「20代、生活保護脱出記録」というタイトルを見た瞬間、珍しいと感じました。

おそらく、生活保護から抜け出したという内容の本はこれからどんどん出てくると思います。私も最近1人、生活保護から抜けた人を知っているので。その人がいつ抜けたのかは知りません。

もしかすると、すでにいろんな人が生活保護抜けた記録を書いているのかもしれませんが、個人的に良さそうだなと思い、この本を購入しました。


作者さんは一時期的に生活保護でしたが「子どものころからとか、社会人になってからすぐになった」というわけではありません。私と同じく、しばらく働いてから生活保護になった人です。

私と違う点では「不利な状況でも働こうとしていた」が挙げられます。私は自分が不利な状況だと悟る前に「無理、無理、絶対できない」とやらずにスルーするので、その点では作者さんの方が上手ですね。

作者さんが自立できたのも、作者さんが行動力のある人だったからだなと。自転車に乗れるのは、やはり有利です。私も早く自転車を克服したい。


次からは、私が特にこの本で共感できること・思い出したことを書きます。


意識が離れることが多いし空想癖がある


作者さんは、幼少期の頃から「一瞬意識が離れる」「空想癖」があるとのことでした。それは、私にもあります。おそらく、誰にでもあることかもしれませんが、普通とレベルが違うのです。


細かい症状は、私と作者さんとでは違うかもしれません。私がよく起こる症状は「長時間の会議の話が聴けない。なぜなら、知らない間に意識が飛び、話が聴けなくなるからだ。自分に必要なことなら聴ける」

「大事な勉強動画で一生懸命聴こうとするが、すぐに空想を始めてしまい、意識が飛んでしまう。読書でもよく空想をしてしまい、文章から離れることが多い」ですかね。

読書はまた眼を文章に移せば読書を再開できるので、特に困ったことはありません。とはいえ、空想にいつも捉われているので、遅読家なのが悩みです。


なぜ、速読ができる人がいるのか不思議です。


他にもあると思いますが、思い出せることがそれしかないという。まぁ、自分の表面上の症状は、誰かが観察しないとわからないということで。


思春期は過敏性腸症候群に悩まされていた


作者さんは中学生の頃、そして社会人になってからも過敏性腸症候群(IBS)に悩まされていたと言っています。実は、私もそうでした。

「でした」と書きましたが、正確に診断は下されていないので「だったかもしれない」が正しいですね。しかし、作者さんと私の症状が似ているなと感じました。


それでも作者さんとは違う部分も、もちろんあります。私はこんな感じでした。


毎日お弁当を作ってくれた祖母に高校生の頃「日中ずっとお腹痛くてしんどいから、お弁当作らなくて大丈夫だよ。痛くて食べれないし。」といった記憶があります。

それも高校1年生のときに言った覚えがあるので、中学生の頃にはもう腹痛に悩まされていたのかもしれません。腹痛が酷すぎて、あまり覚えていませんが。


先生が言った何気ない授業の一言は、たまに思い出したりしているかも。


鼻から胃カメラを経験したのがいつかは忘れましたが、おそらくIBSのせいで検査したのでしょう。


私は慢性的な便秘や下痢にあまりなったことがないので、比較することはできませんが、何とも言えない腹痛で。そして追い打ちをかけるように「お腹がグルグルと鳴る」からしんどい。

別にお腹が空いているわけでもなく、いや空いていたかもしれないが、とにかくお腹が鳴るから授業どころではない。作者さんも、同じ悩みに苦しんでいたとのこと。

誰かの「空腹で鳴ってしまったお腹の音」現実で聞いたことのある人は多いと思います。あれが聞こえてるんですから、腹痛のお腹の音も聞こえるだろうと感じてしまうんですね。

で、心配になってさらに腹痛が加速する始末。最悪なことに私はガスも溜まりやすい体質なので、グルグル音もすればボコボコ音もしていました。


保健室に行ったりして休んでることもありましたが、日中ずっとそうすることもできず。必死になって痛みと腹痛音と闘いながら、授業を受けていましたね。

痛みを和らげるために、シャーペンで腕をガリガリと引っ掻きながら授業を受けていました。ただ腕がヒリヒリするだけで、IBSには効果がありませんでした。ですが、やらないよりはマシでした。

うでを引っ掻いても腹が痛いので「うわぁ~、もう!もう!」と、心の中でもがいていました。


意識が飛ぶほどの腹痛は、私が中高時代、授業をまともに受けられなかった理由の1つですね。授業をまともに受けなかった一番の理由は、怠惰だったからですが。


そんな私は短大のときは、IBSの症状はほぼ現れず。それでも、昼食を食べるのは避けていました。短大卒業後の初就職では、普通に昼食を食べられるように。と言っても、今は朝・夕しか食べていません。


そんなことを、作者さんのIBS体験で思い出しました。


どんなことからでも抜け出すには行動力だよね


5年間ほど生活保護受給者だった作者さんは、自身の行動力により生活保護を抜けることに成功します。この本では、そこまで「彼女自身に行動力がある」とは書いていませんが、私からするとかなり行動力があります。


だって自転車乗れるんですから。


彼女は「自転車に乗って、何かできないか」と子どものころから考えていたら、それが現実となったようで。おそらく、ポジティブに考えていたので、実現したのでしょう。

ネガティブな考えだと、なかなか実現しない気がするので。実現しても中途半端な気がします。


私も今の負の状況から抜け出すには、行動力が必要だとは理解しています。しかし、まだ「なんかやりたくない」と考えてしまっているのも事実。少しずつですが、行動していきます。


作者さんのように、ビビッと来るものがあればなと期待してしまいます。


まとめ


今回は「20代、生活保護脱出記録」を読んで、思ったことを書きました。この本のタイトル通り、メインは「生活保護から抜けること」です。

しかし、子どものころに同じことで悩んでいたという事実に、少し嬉しくなりました。「嬉しい」という表現は変ですが、少なくとも私の周りにはIBSで悩んでいる人はいなかったので。

簡単に読め共感できる本だったので「生活保護受給者じゃなくても読んで損はないな」と、個人的に感じました。


読んでいただき、ありがとうございました。他の記事もお読みいただけると嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!

マリナ・アッペル
この記事に興味を持っていただきありがとうございます。よろしければサポートもお願いします。これからも投稿を楽しみます。

この記事が参加している募集