ニンジャスレイヤーTRPG二版シナリオ【アント・ホール・オブ・オムラインダストリ】
これはニンジャスレイヤーTRPG二版向けのファンメイドシナリオとなります。
初期作成のPC3~5人で遊ぶことを想定しています。
16スクラッチ以上に対応するための手段は、おまけに記載しています。
シーンや話す内容等は記載していますが、具体的なセリフ等はNMが考えるスタイルにしています。ご了承ください。
また、モーターヤブやモータードクロのデータは
7:モブエネミーリスト:ニンジャスレイヤーTRPG2版ルールブック
からの引用となります。
概要
オムラの施設に忍び込み、データを持ち帰ってくるのが目的なシナリオ。
時系列はモータードクロがロールアウトされた直後ぐらいとなります。
シナリオ背景からフリーランスかアマクダリPC向け。
ダンゴウ(導入)
PCたちは適当な施設に呼び集められ、通信越しに任務を達せられる。
概要は以下の通り。
・オムラの新型ロボニンジャ(モータードクロのこと)には画期的なシステムが搭載されているようだ。
・オムラの試作兵器テスト施設に侵入し、そのシステムのデータを奪取してほしい。
・どの建物にデータがあるかはわからないが、目的以外のデータであっても報酬は払う。
・報酬は目的のデータを奪取できたら一人万札10。そこに目的外データの数分だけ上乗せされる。
・最も脚力が低いPCに下記のジェットパックを与える。
・侵入に役立てるようにと航空写真のデータが送られてくる(マップ公開)
見えている以外にも敵はいるだろう、と伝えること。
ステルスジェットパック
胴体防具。静穏性ジェットパックの試作型。
3回限定で距離8の『飛行移動』が可能となる。
これを用いての飛行移動をする際にカラテ、ニューロン、ワザマエのいずれかの判定(難易度Hard)
を行い、成功したら『◉空中制動』を持っているものとして扱う。
MAP
敵配置無し
MAP(敵初期配置記載版:上のYは巡回ヤブ)
MAP スプレッドシート
黄色が初期配置兼脱出マス
緑色がハッキングマス
施設外周には塀がある。
発見されずに乗り越えるにはワザマエ判定難易度Hard。
乗り越えたところで移動が終了する。
飛行移動を行う際は塀の存在を無視できる。
目的のデータはC.C(コントロールセンター:テストの管制を行う施設)にある。
C.Cと研究棟はハッキング難易度Hard。それ以外はNormal。
研究棟のデータは褒賞万札15。他は万札5が得られる。
PCからの質問があれば、下記事前調査にある難易度Normalまでの情報を与えてもよい。
NPCデータ(初期配置)
◆オムラ兵(O) (種別:モータル)
カラテ 3 体力 2
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 4 脚力 2
ジツ – 万札 1
攻撃/射撃/機先/電脳 3/4/1/1
◇装備や特記事項
アサルトライフル : 銃器、連射2、ダメージ1
電磁ショック警棒: テック近接武器、ダメージ2(1+電磁1)
◆モーターヤブ (Y)(種別:戦闘兵器)
カラテ 6 体力 12
ニューロン 3 精神力 –
ワザマエ 6 脚力 2
ジツ – 万札 6
攻撃/射撃/機先/電脳 6/6/3/3
◇装備や特記事項
ショック・サスマタ: テック近接武器、ダメージ2(1+電磁1)
ガトリングガン・アーム: 銃器、連射6、ダメージ1、チェーンターゲット、射撃難易度:NORMAL (全ターゲットが互いに隣接している場合のみマルチターゲット扱いにできる)
『●射撃スタイル:銃弾の雨1』: 通常の射撃(連射6)かこの射撃スタイルか、どちらか片方をターンごとに選択する。 このスタイルは、視線が通っている3x3の範囲に対して自動的に1ダメージを与える(回避:HARD)。
『◉移動スタイル:跳躍移動』: 3マス以内の好きな地点へと、カンガルーめいた跳躍によって移動する。 飛行装置を持っているわけではないが、ルール上は『飛行移動』をそのまま使用する。
事前調査
PLが望むなら事前調査を行う。ハッキング判定を行い、成功した難易度に応じて開示する情報を増やす。
・難易度Normalに失敗。
→オムラ側が侵入を察知。初めから『警戒状態』となる。
・難易度Normalが成功。
→オムラ側の警備は、モーターヤブ1機が常に外周を巡回している。それには規則性があることがわかる。(→周回しているモーターヤブの初期配置(壁と黄色の間)をPLが決められる(そのタイミングで侵入を開始する))
・難易度Hardが成功。
→この施設でテストされていた新システムはゼンメツ・アクション・モードということがわかる。(ボス相手への即応ダイス+2)
また、そのシステムデータは研究棟かC.C(コントロールセンター)にあることがわかる。
MAP配置
上記のMAPの黄色のマスに好きに配置してよい。
事前調査ハッキングNormalが成功していた場合、黄色マスと塀の間にモーターヤブを好きに配置できる。
地の文
君たちは指定された工場についた。
正面ゲートにはモーターヤブ一機と装甲服を着用したオムラ兵が警備している。
そして、「ドーモ、モーターヤブ、です。通常の、警備巡回を、行っています」音声を流しながらヤブが塀の周囲を巡回している。
さぁ、忍び込もう。君たちはニンジャなのだ。
以後、イニシアチブ順で行動する。NPCは巡回しているヤブは時計回りで外周を回り、他のNPCは移動しない。
PCが以下の条件を満たすと発見され、『警戒状態』となる。
なお、ここでは特記しない限り、ターンとはそのPCの手番ではなく全員の手番が終了したタイミングを指す。
・NPCから視線が通る場所でそのターンが終了した場合。
・ダメージを与えたNPCがそのターン生存した場合。
・塀を超える際のワザマエ判定に失敗する。
・いずれかでのハッキング判定で失敗する。
『警戒状態』:外周を巡回していたモーターヤブも含めて、凡てのNPCが積極的に侵入者を排除しようと動き出す。
『警戒状態』となった次のターンの終了時に、宿舎からオムラ兵が二体POPする。
その次のターン、格納庫からモーターヤブが一体POPする。
台詞例
警報状態となった際:『警報黄色、警報黄色、物理侵入者の可能性大。警備課は至急対応ヨロシクドスエ。他は通常業務な。』君たちの侵入は気付かれてしまったようだ!
オムラ兵二体POP時:「侵入者だそうですよ」「早く殺して早く帰りましょう」「捕まえなくていいんですか」「面倒なので殺しましょう」「わかりました」
C.Cでのハッキングが成功し、機密データを奪取できた場合、『警戒状態』となり、即座に格納庫から以下のボスがPOPする。
◆モーターヤブ (ZAMテスト機)(Y)(種別:戦闘兵器)
カラテ 6 体力 15
ニューロン 4 精神力 –
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ – 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 6/6/4/4
◇装備や特記事項
ショック・サスマタ: テック近接武器、ダメージ2(1+電磁1)
ガトリングガン・アーム: 銃器、連射6、ダメージ1、チェーンターゲット、射撃難易度:NORMAL (全ターゲットが互いに隣接している場合のみマルチターゲット扱いにできる)
ミサイル: 銃器、連射1、爆発(カトンLV2)
ショットガン: 銃器、ダメージ2
『●射撃スタイル:銃弾の雨1』: 通常の射撃(連射6)かこの射撃スタイルか、どちらか片方をターンごとに選択する。 このスタイルは、視線が通っている3x3の範囲に対して自動的に1ダメージを与える(回避:HARD)。
『◉移動スタイル:跳躍移動』: 3マス以内の好きな地点へと、カンガルーめいた跳躍によって移動する。 飛行装置を持っているわけではないが、ルール上は『飛行移動』をそのまま使用する。
『●ゼンメツ・アクション・モード』:
移動フェイズで移動をあきらめる代わりに、射撃を行ってもよい。
この場合、手番中に「射撃」→「射撃」や「射撃」→「近接攻撃」などの行動が可能である。
ただし、「攻撃フェイズ」で使用する銃器は、直前の「移動フェイズ」で使用した銃器を選択できない。
以後、PCが撤退を完了するか敵がすべていなくなれば戦闘終了となり、ミッション終了である。
エンディング
ダンゴウを行った部屋に再び赴き、内容を報告する。
報酬を渡し、余暇処理を行う。
報酬
・目的とした機密データを奪取できている。→全員に万札10。名声2
・研究棟でのハッキングを成功している。→万札15。
・それ以外でのハッキングに成功している。→一か所に付き万札5。
余暇は3。
おまけ
16スクラッチなどの壁を越えたPCの場合、モーターヤブ (ZAMテスト機)をヘヴィ・モータードクロに変更する。
また、オムラ兵の体力を3に変更する。
等の変更を行うと、モータードクロにはほぼ勝てなくなるので逃げるしかなくなる(敵全滅プレイを防ぐ)、オムラ兵に発見される確率が増える、等シナリオの本来の流れに沿いやすくなります。
◆ヘヴィ・モータードクロ (種別:戦闘兵器、大型2x2)
カラテ 8 体力 16/-1
ニューロン 4 精神力 –
ワザマエ 12 脚力 4
ジツ – 万札 12
攻撃/射撃/機先/電脳 8/12/4/6
◇装備や特記事項
ショック・サスマタ: テック近接武器、連続攻撃2、ダメージ2(1+電磁1)
レッキングボール: 近接武器、連続攻撃1、D6ダメージ、弾き飛ばし、リーチ+1
ショットガンx2: 銃器、連射2、ダメージ2、時間差、マルチターゲット
ミサイル: 銃器、連射1、爆発(カトンLV2)
アンタイニンジャ・スナイパーライフル: 銃器、連射1、ダメージD3、回避HARD
ガトリングガン: 銃器、連射6、ダメージ1、チェーンターゲット
(全ターゲットが互いに隣接している場合のみマルチターゲット扱いにできる)
『●即死無効』、『●轢殺攻撃2』、『●ダメージ軽減1』
『●ゼンメツ・アクション・モード』:
モータードクロは移動フェイズで移動をあきらめる代わりに、射撃を行ってもよい。
この場合、手番中に「射撃」→「射撃」や「射撃」→「近接攻撃」などの行動が可能である。
ただし、「攻撃フェイズ」で使用する銃器は、直前の「移動フェイズ」で使用した銃器を選択できない。