『人助け』と『感謝』
茹だるような暑い日が一息、今週関東は過ごしやすい日が続きましたね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。そんな涼しい今週ですが、視覚障害者向けの便利なアプリのニュースを聞いて、すごくいいじゃない!と思ったので、ここでシェアしたいと思います。そんなニュースがこちら↓
"スマートフォンカメラ映像をオペレーターが確認して指示する"。
単純なアイディアですが、とてもいいですよね。利用者のご婦人も満足のご様子です。
これ何が良いって、人助けしたり感謝したりという、根源的な人の良い部分を自然に醸成できる点だと思うんですよ。昨今は良いことをするにも勇気がいる時代です。『人助け』にしろ『感謝』にしろ、日常生活に取り入れるのがけっこう難しいものです。いくら良心的な人だったとしても、駅構内で白杖(視覚障害者の方が使用する杖。周囲情報の入手や、視覚障害の周知に役立つ)を持つ人に進行サポートを買って出ることは中々できません。
もし暇な善人が『ちょっと人助けでもしようかな。』という手軽さでこのアプリを利用できるのであれば、駅構内で救われる人も大勢いることでしょう。そんな未来が想像できるとワクワクしますね。
誰かが困っているとき、助けの手を差し伸べられる人は、多かれ少なかれ自身も人から助けられた経験がある人ではないでしょうか。つまり、感謝できる人は人助けができる。
使い古された表現かも知れませんが『感謝のリレー』ってやつです。そのリレーを引き起こしたのは、ソファーで寝っ転がっていた暇な一般人。何だか良いじゃないですか。
また善行とは不思議なもので、行為者に対してもプラスのストロークを持ってると思います。コンビニレジ前の募金箱にちょっとお釣りを入れるだけで、何か気持ちがスカッと晴れる経験をされた方は多いはず。実際はそれが単なる自己満足だったとしても、それはそれでいいんです。心がスカッとするんですから。数十円で心がスカッとすることなんて他じゃ滅多に無いでしょう。と、いうわけで私はたまに募金しています。
さらに思ったのは、社会から距離を置いてしまった人々も、リアルから少し離れたアプリからなら、人助けが出来ちゃうんじゃない?ということ。それで自己肯定感が上がるなら、リアル社会との繋がりが持つ日も来るかもしれませんね。
ここまで良い点ばっかり書きましたが、いろいろと問題点もあるでしょう。
パッと思いついたものを、以下に挙げておきます。
①視覚障害者の歩きスマホを誘発するのではないか
②ナビゲート中に万が一事故が起きたら、誰が責任をもつのか
③(視覚障害者の情報が容易に出回り)犯罪につながるのではないか
全ての面でプラスとなるものなど、ほとんどありません。でも、人と人が『善行』と『感謝』で繋がることが出来るこの取り組み、私は応援したいです。また暇人というリソースでもって、感謝のリレーを生み出すこのシステム、これって日本人向きのシステムだと思いませんか?秩序を重んじ、道徳レベルが高い(と信じたい)日本人の資質があってこその、そんなシステムになってくれたら良いなと思います。
安倍氏の事件が起き、とても暗い気持ちになった今週。少しでもいいニュースが増えて、日本の未来も明るく変わって欲しいと思う今日この頃です。
それでは皆様、今週もお疲れさまでした。
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