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環境デッキに見る!ソウルクランチの有用性

初めまして!Ml0というものです!

 今回は「環境デッキに見る!ソウルクランチの有用性」ということで、真・転醒編に入っても超星デッキを使い続けている私イチオシのマジックカード、”ソウルクランチ„の強さについて書いていこうと思います。


ソウルクランチ

 ソウルクランチ
5(紫2赤2)/紫
このカードは系統:「超星」を持つ。
自分の創界神ネクサスの《神託》でトラッシュに置かれたこのカードは手札に加えられる。
フラッシュ
このカードを無色として扱い、相手のスピリット/アルティメットのコア2個を相手のリザーブに置く。
さらに、自分のカード名:「ヴィオレ魔ゐ -魔族side-」のコア1個をボイドに置くことで、この効果でリザーブに置かれるコアすべては相手のトラッシュに置かれる。


1.初めに

 さて、2019年12月に発売されたメガデッキ「ダブルノヴァデッキX」に収録されたこのカードですが、よく使われていたかというと……そうでもありませんでした。

 周囲やネットの反応では、超星デッキを使うなら余った枠に1~2枚入れておくかなー…くらいだったと記憶しています。

もったいない!!

…と、私は1人叫んでおりました。(心の中で…)

 確かにパっと見ではそこまで派手な効果ではありません。しかし!このカードが登場した時期と効果を見ればその強さがわかってくるかもしれません。順番に見ていきましょう。


2.1つ目の効果

 まずは1つ目の効果です。
 系統「超星」を持ち、自分の創界神ネクサスの《神託》でトラッシュに置かれると無条件に回収できる効果。
 ここでの強みはトラッシュに置く創界神ネクサスには指定がないという点。
見たままじゃねぇか!と誰かに言われそうですが、この効果によって得られる恩恵はかなり大きいです。

 ではこの効果の何が強いのかというお話ですが、それは

”除去の選択肢を増やせる!„

ということです。
 除去の選択肢とは何なのかというお話ですが、まずバトルスピリッツにおける除去は基本的に

・破壊
・コア除去
・手札バウンス
・デッキバウンス

の4種になります。(※”バウンス„は手札やデッキに「戻す」効果)


 バトスピのデッキは大体1デッキにつき1~2種の除去手段を持ちますが、時たまにそのデッキができる除去では突破できない盤面ができることがあります。
 ここで活躍するのがこのカードであり、創界神を採用したデッキであれば創界神の《神託》でトラッシュに置かれたとき手札に加わる効果によって、容易に手札に引き込めます。そして、デッキにコア除去による消滅という新しい除去手段、つまり除去の選択肢を増やすことに繋がるのです。


 さらに4種の除去の中でコア除去にしかできない芸当があります。
 それは「相手のスピリットのレベルを下げる」ことです。これによりLv.2から耐性を持つスピリットのレベルを下げ、耐性をなくした上でデッキ特有の除去によって相手の盤面を崩すことが可能となるのです。


3.2つ目の効果

 次に2つ目の効果を見ていきましょう。
 このカードを無色として扱い、相手のスピリット/アルティメットのコア2個をリザーブに置く効果です。
 この効果の強みはこのカードの登場時期と大きく関係しています。

 このカードが登場した超煌臨編~転醒編は創界神ネクサスや世界ネクサスが強かったこともあり、スピリット/ネクサスの効果を受けないという耐性を持つスピリットがかなり多かったのです。

キジ・トリア

オモイカネ

 そもそもこのカードは無色として扱えるため、《重装甲》などをすり抜けられますし、マッジクカードへの耐性が少ない環境にはかなり有力な一手となるのです。

 特に画像にも上げたキジ・トリアを有する覇王デッキにはこのソウルクランチは大きな効果を発揮します。

バゼルX

 覇王デッキのフィニッシャーである爆炎の覇王ロード・ドラゴン・バゼルXや、系統「覇王」/「雄将」にスピリット・ネクサスへの耐性を与えるキジ・トリアのLv.2コストは2個と軽く、そのコスパの良さも覇王デッキが環境トップのデッキとなった要因だと私は考えています。

 この2枚のカードは基本レベル2で運用されることが多く、コアは2個しか置かれていないことがほとんどなのです。
 つまり、ソウルクランチ1枚でフィニッシャーや全体に耐性を与えるスピリットを除去できるのです。
 フィニッシャーである爆炎の覇王ロード・ドラゴン・バゼルXを除去できれば、覇王デッキが得意とする防げない連続攻撃を止められますし、キジ・トリアを消滅させることで環境トップを誇る覇王デッキが持つ耐性を貫けるわけなのです。


4.2つ目の効果の追加効果について

 さらに追加効果のヴィオレ魔ゐ-魔族side-のコア1個を使ってコアをトラッシュへ送る効果。この効果は転醒編以降にほとんどのデッキで採用されている世界ネクサスへの回答となります。

赤き神龍皇

青き異神

 これらのカードが持つ根幻回帰は相手によってフィールドを離れるときにA面に戻して再配置できるという非常に強力な効果であり、”破壊したスピリットの効果を発揮させない効果„などで除去しない限りはフィールドに残り続けてしまいます。

紫の世界

白の世界


 さらに世界ネクサスはいずれも3コスト1軽減/2軽減とコストが軽く、さらにソウルコアを置いて転醒するため、再配置に使用するコアはソウルコアのみか、ソウルコアとプラス1個だけで済んでしまい、ほとんどノーコストで再配置されてしまいます。
 つまり破壊やバウンス、リザーブへのコアシュートでは”効果を発揮させない~„効果以外では完全に除去することはほぼ不可能と言っても過言ではなかったのです……

が!!

ソウルクランチはこれを1枚(正確にはヴィオレ魔ゐ-魔族side-が必要なので2枚ですが)で完全に除去できる可能性を持っているのです!

 コアをトラッシュへ送ることで相手は根幻回帰するときに、転醒時に回収したソウルコアを使用できず、ノーコストでの根幻回帰ができないのです。
 相手に追加でコストを支払わせるのは、その分だけ相手ができることを狭め、そのターンに稼げるアドバンテージを広げることに繋がるのです。
 これがフル軽減で1コストで打てるのは、超星デッキの強みの1つであり、転醒編以降にも超星デッキが環境で通用する要因であると思われます。


5.まとめ

 いかがだったでしょうか?
 確かに真・転醒編現在、超星デッキが環境で戦うのは厳しいと言わざるを得ません。しかし、それでも超星デッキのフィニッシャーであるジークヴルム・ノヴァXダークヴルム・ノヴァXが持つボイドへのライフバーンと完全耐性は時代が変わっても強いことに変わりなく、現行のカードプールにも充分に通用します。
 時代の変化によって生じるカードパワーの差や不利は、デッキ構築やプレイングでカバーできます。2環境ほど前のデッキだからこそできることもあり、だからこその可能性があるのです。
 あえて今触れてみることで、得られる何かがあるかもしれませんよ?

 それでは今回はここまでとなります。
 ここまで読んでいただきありがとうございました!
 

次回をお楽しみに!

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