進撃の巨人*ウクライナ*平和
昨日の朝、旦那さんが見ていたテレビで手塚治虫さんがこんなことを言っていた。
「漫画にはテーマが必要なんてことを誰でも言うわけなんですけどそんなにテーマがぼかぼかつくれるはずはないそうなってくるとやはりテーマとは自分自身が本来持っているなんかひとつかふたつの主張これを漫画に表すということが普通誰でもできることじゃないかと思う難しい今の言葉でアイデンティティというのがあるんですけどそういうものを自分で確かめるために漫画を描かざるを得なかった」
旦那さんが見ていたのは『新ジャポニズム第1集MANGAわたしを解き放つ物語』NHKプラスの見逃し配信だった。
「これ見た?めっちゃ面白いよ」と旦那さん。
「確かに、めっちゃ面白そう。帰ったら見るわ」と言って仕事へ。
仕事から帰ってすぐに見ました。とてもとても興味深い内容でした。
日本のマンガってすごい!そうアニメ大好きおばちゃんは再確認しました。
手塚治虫さんの「アイデンティティを自分で確かめるために描かざるを得なかった」ということば、これはすべての人に当てはまりますよね。誰もが自分自身のアイデンティティを確かめるために何かをして生きている。朝からええことばに出会えたわ~と思いました。
次に進撃の巨人について ロシアとの国境付近の町に住んでいるウクライナの21歳女性のインタビューをシェアします。
「壁の向こうには海があって、海の向こうには 自由がある 。ずっとそう信じていた。でも違った 。海の向こうにいるのは敵だ 。なぁ 向こうにいる敵全部殺せば オレ達 自由になれるのか?」
この進撃の巨人の主人公エレンが海の向こうを眺めながら言うセリフが一番心に響いたという彼女。
そしてこう続けます。
「私はこの問いには答えがないと思う。正解はない。
(私たちの)今の状況と似ている。
私たちのほとんどは当初戦争の原因は敵のせいだと思っていたしかし情報と感情を整理するとあることに気づいた。
原因はもっと根深い別のことにもあるのかもしれない。
絶望に陥ったときこれ以上自分や家族が苦しまないために人々が殺されないために敵を倒すしかないと感じてしまう。しかしそれはむなしいこと。
でも敵を駆逐することしか考えられなくなってしまう。
この物語に自分を重ねることで、まるで同じ問題を抱えた人と対話をしているような感覚を覚える。すごい力がある。」
マンガにはすごい力がある。戦争で家族を亡くし父親が営む思い出のレストランが爆撃で焼失したばかりだという彼女。そのことばにも力がある。
大義のため、戦うしかないのか?殺すしかないのか?その答えは彼女の言う通り本当にわからないです。
争いのない世界であってほしいと願っているけど相手をやっつけないと自分がやられる。右の頬をぶたれたら左の頬を差し出すなんてできるのか?
正解がわからないこのことが描かれているアニメ作品でまず思いつくのはヴィンランドサガ、次に文豪ストレイドッグスです。世界や国、個人の大義のために他を傷つけるか否か。どちらも長編で見るのに気合が要りますが、最後の最後、そういう意図があったのかと、そのストーリーに感動しました。おすすめです。
兎にも角にも
まずは心を平和に、
そして目の前の人と仲良く
そうありたいです(*^^*)
みなさんの世界が平和でありますように。