【CL愛知BEST32】強欲タイムレス【エクストラ】
エクストラレギュレーションにて久々にサイドを取り切るデッキを作成しました、物販待機列先頭のまっぷるです。2019/12/21に開催されたCL愛知エクストラに参加してきました。スタン共に「先攻1ターン目のサポート使用禁止」というルール改訂後の初の大型大会です。スタンではシティリーグが事前に開催されているのもあり、ある程度環境を予想する材料が揃っていましたが、エクストラにおいてはチーム内で調整するのが主流という比較的閉ざされた界隈であるため(ジムバトルや自主大会等も少ないため)、完全にブラックボックス環境と化していました。
先攻でもサポートなしで回せるシェイミEX等のカードの存在により、そもそも先攻と後攻どちらが有利なのかという疑念から始まったように思います。
また、ゾロアーク系に代表されるアズサ展開系構築やガブギラオンバーン等のブルーの探索による安定展開構築といった先攻サポート禁止による影響が大きいデッキタイプの減少が予想されました。
そして、カビゴンVmax登場による圧倒的耐久&火力の前に既存の素直に殴るデッキタイプはきっと頭を抱えさせられたはずです。
各チーム・各人がそれぞれの限られた情報やそれを元にした予想を頼りにデッキを作成し、エクストラという魔境に飛び込んで行ったと思われますが、皆さんの環境予想はいかがだったでしょうか?
さて、今大会で私が握ったデッキは全く新しいデッキタイプになります。草案からデッキ完成に至るまでほぼ独力のオリジナル構築でしたが、BEST32という好成績を収めることができ、非常に嬉しく思います。特に、ルール改訂後の初大会で考察のスタートラインが同じというのもあり、チームを組んでいる人たちに対してどれだけ自分一人の実力でどこまで迫れるかという“挑戦”でもありました。そのため、いつもなら情報交換している人とあまり連絡を取らなかったり、対人練習も3戦しかしてなかったりと自ら閉鎖的な状況を作っていました。正直なところ、リアルがかなり忙しいのもあっていつも以上に考察・練習不足ではありますが、限られた時間の中で今回の好成績を収められたことは自信になりましたし、レベルアップにもなったと思います。
今後このようなチャンスはないと思うので、デッキ完成までの経緯をいつにも増して子細にnoteにまとめておきます。いつもながら、基本的に私自身が見返すことが最大の目的であるため、有料部分が多くを占めますがその分しっかり書きますので、興味のある方やBEST32おめでとうという方にご購入いただけると嬉しいです。
なお、入賞できていないため、デッキレシピもnote限定公開となります。記事のサムネにディアルガGX、メガヤミラミ&バンギラスGX、アクジキングという全く噛み合いのない3枚が写っていますが、釣りではなくこの「強欲タイムレス」というデッキの主軸カードです。それぞれのタイプの要求エネルギーの多いこれらのカードがどのように組み合わされているのか、ご自身の目でお確かめください。また、特徴として今大会で活躍の目立ったオーロット&ヨノワールGXのデッキにかなり有利です。さらに、優勝したヤミラミLOにも対策カード1枚刺すだけでガン有利です(今大会では対策を甘えたため敗北)。参考までにCL愛知での対戦結果を先に載せておきます。
1.新弾のカードリストから考えたこと
まず初めに新シリーズの目玉であるポケモンV・Vmaxについてですが、カビゴンVmaxの化け物性能に驚かされました。HP340という一撃で倒すのがほぼ不可能な耐久がありながら、スカイフィールド展開下のトリプル加速エネルギー1枚でお手軽300ダメージという超火力を兼ね備えています。対策で特性みちをふさぐのウソッキーがまず浮かびますが、それでも180ダメージで二撃で倒すには充分な火力があり、カビゴンVmaxがまんたんのくすりで耐久できるのを考えるとそれだけでは全く対策になっていないでしょう。私としてはカビゴンVmax登場によってベンチ狙撃等の搦め手を持たない純粋に殴るデッキは全て終わったとまで言えると高い評価をしています。
逆に、それ以外のV・Vmaxは積極的に環境に入り込んでくることはないという印象でした。特性が別段強力というわけでもなければ、単純な性能がカビゴンVmaxの前では全て霞んで見えてしまうためです。したがって、新規カードで対策すべきカードは非常に少なく、既存のデッキタイプが新ルールに対応するor新ルールに合った新デッキ(主軸はTAGTEAM含めたGX)が登場することを前提に考察すればいいとわかりました。しかし、新デッキの方はそこまで突拍子もない構築が出てくるとは考えにくく、コンセプト自体は今までどこかで見たことのあるものしかないと判断しました。
例えば、今回のエクストラで数も多く猛威を振るったミロカロス入りオーロット&ヨノワールGXデッキですが、確かに今までのエクストラでは見かけませんでしたし(私は)予想もしていませんでした。しかし、スタンで似たようなコンセプト(ムウマージの特性ふしぎなことづけ+ビーストリング+リセットスタンプ)で既にデッキが組まれており、そこから着想できると考えれば納得できると思います。
さて、V・Vmax以外のカードですが、トレーナーズもエネルギーも環境に影響を与えるパワーを持つカードはありませんでした。しかし、ポケモンの中に別格レベルの性能を持つカードがありました。モスノウ?確かに強いですが基本はアオギリカメックスでいいです。クスネ?個人的にはワザ好きです。違います、このカードです。
ヤレユータンです。特性さるぢえが強過ぎませんか?突然ですが、私はプラターヌ博士が大嫌いです。アララギ博士もマグノリア博士も嫌いです。エクストラバトルの日にショックロックを持っていったときに、何度必要パーツをトラッシュせざるを得ない状況になって自ら負けていったことか。しかし、このヤレユータンの登場で文句なしの最強ドローサポートになりました。例えばアカギ◇を含む手札にプラターヌ博士しかなかったとしても、ヤレユータンの特性さるぢえを使うことで山に戻し、プラターヌ博士を使いながらトラッシュしなくて済むという今までになかった選択肢が生まれたわけです。また、序盤に引いても困るビーストリング等を常に戻し続けてプラターヌ博士を使っていくことで、使用条件を満たすチャンスまで特定のカードを保持できるというサーチカードいらずの構築も作れるようになり、構築の幅が大きく広がりました。
さらに、エクストラでは時のパズルとの相性が抜群です。本来の使い方である2枚同時使用をするために、デッキに戻し続けて保持していくのは先述の通り強力ですが、1枚使用による山札トップ3枚操作も使いやすくなりました。トップ3枚の中に欲しいカードがあればヤレユータンの特性で手札に加えることができるため、実質手札が+3枚される効果のように扱うことができます。CL愛知で夜の行進デッキが多く見られたのも、これらの理由により非常に使いやすくなったからでしょう。
私の中でこのヤレユータンを使わない理由がないと確信できるほどに性能に惚れたため、ヤレユータンを使った強力なコンボを見つけることからデッキ考察が始まりました。自分のやりたいことを押しつけるのが弱いわけがありませんからね。
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