HPVワクチンとかがん検診とかを推奨する話

HPVワクチンのキャッチアップ接種のツイートを見る度に、せっせとリツイートしております。

↓例えばこういうツイート


私自身は公費の対象の世代ではなく、2021年から翌年にかけて自費で打ちました。

もちろん、「打たない」という選択をしたなら、それは尊重されるべきだと思っていますが、「知らなくて打てなかった」は無くなると良いなと思っています。

このnoteは、私がHPVワクチンを自費で打った経緯なんかを載せています。


HPVとは、HPVワクチンとは

ちゃんとした説明は、厚生労働省のサイトに詳しく書かれています。

抜粋します。

HPVとは

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html

HPVワクチンとは

HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。
現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html

まとめると、HPVはウイルス。複数の種類(型)がある。ウイルスなのでワクチンが有効。ワクチンにも種類がある。数字が大きい方が、多くの種類(型)を予防できる。去年5月からシルガード9も公費の対象に。

私のことをつらつらと

ここから自分語りです。

がん検診って受けてます?

私、20代前半は会社の健康診断のみ受けてました。そうなるとがん検診は含まれず。だって面倒だもん。

あと、社会人になって最初に住んでいた自治体は、健診チケット(クーポン)が送られてこない自治体だったので、自治体で健康診断やがん検診を受けられる(補助がある)ことを知らなかったのも要因かも。

ある日、会社の同期から乳がん検診に引っかかったと打ち明けられました。私がその頃に別件で入院したりしてたのもあって、病気トークになった記憶。彼女は当時24か25だったはず。幸いに良性だったようで大事には至らなかったようです。その時に言われたのが、若いから大丈夫だろうとがん検診を受けてないのであれば、ぜひ受けてと。

25歳で初めてのがん検診

身近な同世代の実体験は、すごく説得力のある話で、私も受けてみようと思うようになりました。と言いながら、初めて子宮頸がん検診、乳がん検診を受けたのは少し時間があいて、その1〜2年後の25の時でした。

会社(健保)の補助があったのも後押しに。子宮頸がん検診だと、20歳以上は公費でも2年に1回補助あります(たぶん)。乳がんは40歳以上と思う。

結果はいきなり引っかかりまして、要精密検査

まさかの結果。

衝撃受けつつ、気を通り直して再検査したら、子宮頸がんにまでは至ってなくてウイルスに感染している状態とのこと。当時の私の状態だと治療らしい治療はなくて、定期的に検査をして様子見。自然とウイルス感染が消えることもあるそう。むしろ多いそう。

で、本当に数年で検査結果が陰性になりました。人間の体って不思議。すごいな。

この辺りは東京都のサイトが分かりやすかった。

HPVについての偏見と実態と

ここでおさらいなんですが、HPVには性交渉により感染します。ここから、ちょっと生々しい話をします。

前に知らない人のツイートで、「HPVに感染するのは遊んでる人」みたいなの見かけたんですよ。ちょっとショックを受けたんですが、たぶんそんなことはない。本当に運。

私が検査に引っかかった25の時点で経験人数は2人でした。たぶん少ない方じゃないかと思う。
1人目の彼氏はお互い初めてだったから多分その人からの感染の可能性はきっと低くて、2人目の彼氏と時に感染したんだろうなと思ってます。その人も遊び人だった訳ではないんだけど、10近く年上の人だったので、それなりに経験があったんだろうなと。

あと、一般的に、性病は避妊具(コンドーム)を使っていたら防げると聞きますが、たぶんHPVは防げない。ソースは私。

上で書いた2人に関しては、毎回必ず避妊具つけてくれてたんです。失敗もしてない。それでも感染しました。ぐぐってみたら、予防効果はあるけどウイルスの生息場所の都合で完全には防げないようです。

あと、ついでに言うと、それ以降に付き合った人の中には、避妊具つけようとしない人も結構いました。そういう人は切り捨ててOK。それくらいの配慮ができない人なんて、他でもおかしいなと思う点が出てくる出てくる。

生々しい話はここまで。

HPVワクチンって知ってました?

初めての子宮頸がん検診で引っかかって、数ヶ月おきに検査受けて、陰性になって、そこからは1〜2年に1回子宮頸がん検診受けて、と過ごしていたのですが、私この時点でHPVワクチンというものの存在を認知してませんでした。

真っ只中にいたにも関わらず。

おそらく、HPVワクチンが公費で打てるようになった世代とその親世代には情報が伝わっていたんじゃないかと思うのですが、私がその間にすっぽりはまる隙間の世代で、情報にはアクセスできていませんでした。

そして、存在を知ったのは、HPVワクチンの副反応で積極的な公費での接種が控えられていたというニュースで。たぶん5年くらい前かと。あまりニュース見てなかったんだと思いますが、報道はそれより前からあったようです。もしかしたら、ニュースで耳にしていたけど、自分ごととして認識できていなかっただけかも。

気付いてから色々調べたんですが、だいたいの情報は「性交渉を持つ前に打たないと意味がない」という情報ばかり。さらに情報を追って、海外だと、40くらいでも効果があって接種しているという情報を見かけて、気になっていました。

そして、次の子宮頸がん検診の時に相談してみてたのですが、やはりあまり意味がないよという反応。

当時のメモです。

ワクチンって意味ないのか。
→最近は9価が出てきてて、それは何かにも効くから全く意味ないわけではない。
ただ、性交渉したことある人の8割はウィルスに感染している。既に感染している場合ワクチンの効果はない。
子宮頸がん検診は、ウイルスに感染して、さらに異常がないかが分かる。
ウイルスに感染したことあるか(抗体あるか)は、別の検査になる。

2020年の検診で聞いたこと

2020年当時、日本で認可されていたのは4価まで。9価は個人輸入でやってるところがある、という時代でした。ということで、一旦見送り。

とか思ってたら、2021年から日本でも9価が打てるようになりました!やったね。

自費で接種するか悩む

子宮頸がん検診受けてた病院でも9価の接種を開始していたので、しばらく考えて(主に値段に躊躇して)、悩んだ結果打つことにしました。既に持病色々あるので、少しでも病気になることを防げるなら防ぎたいという想い。

そして、接種前の問診で改めて説明されたのが、

  • 過去に感染したことのあるウイルス(型)には効果がない

  • 子宮頸がん検診は今後も2年に1回受ける

ということ。

それに了承して接種スケジュールに沿って3回接種しました。6ヶ月と1日かかりました。
副反応は全く記憶がない。注射した部分の痛みや腫れ程度はあったと思う。

横道にそれて生理痛とピルと子宮内膜症と子宮筋腫の話

横道に入ります。

この病院は不快な感じはなかったので子宮頸がん検診行ったり、生理痛のひどさを相談した際には検査したりしてました。が、ピルを飲むという話にはならず。漢方も話には出なかった。

ピルでQOL上がる&低用量ピルは飲み始めるのに年齢制限があるというのを見て、重い腰を上げて別の病院に行った2022年11月に、子宮内膜症が見つかりました。チョコレート嚢胞というやつです。その医師にこれまでの生理痛のひどさと、過去に相談したけどピル飲む話にならなかったと伝えたら、その時からピル飲んでたらこんな内膜症にまでならなかったのにと、一緒に憤ってくれて、溜飲が下がりました。この先生にあと10年早く出会いたかったです。と言いつつ、去年引っ越して微妙に通いづらくなったので、乗り換えようとしてます。

私の内膜症はそこまでひどくなくて、低用量ピルを飲むことになりました。内膜症の治療目的だと継続して飲むそうです(生理来ないようにする)。少なくとも私の場合は。妊娠を希望しているかという点も治療方法の選択の分岐に関わっていました。

飲み始めてから生理が完全に止まるまで、半年強かかりました。副反応は一番強く出たのが眠気でした。飲む時間変えた(朝→夜)のと、慣れたのとで、それも半年くらいで落ち着きました。低用量ピルだけでも複数の種類があるそうで、合わない場合は他の選択肢が出てきます。

低用量ピルを飲み始めて内膜症が少し改善した辺りで子宮筋腫も見つかっています。内膜症見つかった時点で既に筋腫もあったと思われるけど、内膜症の分厚さに隠れていたそうです。そっちもピル飲みながらの様子見。私の体、色々ありすぎる。

低用量ピル飲み始めて、本当にQOL上がりました。私、昔から生理痛がひどくて、鎮痛剤早めに飲んでお腹や全身温めても耐え難い腹痛に加えて、生理中はずっとお腹下してました。酷い時は吐き気(吐くのは嫌いなので意地でも吐かなかったけど)に、頭痛と、症状のオンパレード。それがゼロになりました!!快適。

費用についても、ピルと受診の分はかかっているけど、生理用品(昼用、夜用、軽い日用ナプキンと、シンクロフィットは常備して、たまにタンポン)、生理用ショーツ、鎮痛剤、カイロ、洗剤、オキシドール、その他もろもろにかけてた費用を考えるとむしろ安い気がします。真夏にカイロ売ってる場所を探す労力とか、量も多かったのでやらかした時の後片付けとか、結構面倒だったんですよ。肌も荒れるし。学校も仕事も休みまくってたし。

今は、生理困難症でもピルが処方される時代(のはず)なので、生理痛やら何やらがひどい方は婦人科の受診をオススメします。

あ、でも内膜症の治療目的じゃないと、休薬期間取って生理来るようにするな。なので生理用品の費用は変わらずかかりますね。飲んでない時に比べると、症状は格段に楽になると思います。

横道終わり。

ワクチン打っても子宮頸がん検診は受けよう、を体現

そんなこんなで、定期的に婦人科に通い、子宮頸がん検診も1〜2年に1回受けてるんですが、2023/12の検診で再びの要精密検査に。前回同様、ウイルス感染しているけどがんにまでは進行していないという状況で、数ヶ月おきに検査中です。

既に感染しているウイルスにはワクチンが効果ないとは分かってるんですが、何年も陰性だったので、しょんぼりです。

こうやって、検診を受ける度に、安心したり、ヒヤヒヤしたり、は今後ずっと続いていきます。初体験より前にHPVワクチンを、特にシルガード9を打っていたら、こんな心配をする可能性が低くなるので、個人的な意見としてはHPVワクチンの接種をオススメしています。


みんな健康診断受けようぜ

結論です。

体調悪ければ病院に行こう。
体調悪くなくても健康診断を受けよう。

会社員や公務員とかだと年1回職場で健康診断が必須で受けさせられるので、最低限はクリアしているかと思います。

個人事業主、自営業、専業主婦だと職場での健康診断がないかと思うので、強制される健診はない。自治体の健康診断を利用するのも一つの手だと思います。専業主婦の場合は、配偶者の所属先次第ではそこの健診受けられるんじゃないかと思います。

通常の健康診断だけでなく、できればがん検診も受けてほしい。上でも書いたけど、年齢に応じて自治体での補助があります。所属先の健康保険組合次第ではもう少し手厚い可能性もあります。

乳がん検診は公費の補助だと40歳以上なんですが、たまにミュゼがイベントとしてやってたりもします。
↓これ既に満席だけど、去年は予約できたので行ってみました。体験イベントって何やるのかなと思ったら普通にマンモ受けられました。結果は郵送。

都内で自費で受けるなら、オズモールでも探せます。ネット予約できて便利で、わりと使ってます


そろそろ締めにかかります。

受けない理由が金銭面なら、色んな補助を使おう。

受けない理由が興味がないとか、気にしてないとか、面倒とかなら、このnoteをきっかけに、ちょっと気にしてみてくれると嬉しいです。

このnoteは婦人科に絞って書いているけど、どんな病気でも、見つかるのが早ければ早いほど、治療の選択肢が多いと思います。

予防接種も、HPVワクチン以外も必要なら打とうぜ。私インフルエンザは毎年打ってます。物によっては公費の補助もあります。

思ったより長くなってしまったけど、これで終わり。
最後まで読んでくださった方はありがとうございます。

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