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ラノベ界に新たな爆弾をガガガがぶん投げたよって話

初めに

ガガガ文庫ではこれまで「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」や「妹さえいればいい。」、「弱キャラ友崎くん」のように様々な飛び道具を出版しラブコメ界に旋風を巻き起こしていました。そして今年、新人賞に新たな時代のラブコメが殴り込んできました。その名も「千歳くんはラムネ瓶のなか」です。

どんな作品なのか?

この作品は今までの非リアが繰り広げるラブコメではなく「リア充が繰り広げるラブコメ」を描いています。
主人公は超絶イケメンリア充で付いたあだ名は「ヤリちん糞野郎」という異色のラブコメです。
しかしただリア充たちの恋愛模様を描くだけでなく彼らの中にある葛藤や悩みなども描いた文学的な作品でもあります。ていうか多分ラノベじゃないタイプのラノベです。

読んでみた感想は?

まずヒロイン達一人ひとりの魅力が半端じゃないです。
全員リア充のトップカーストとか可愛い子しかいないでしょって感じでそれをraemz大先生がそりゃもう語彙力なくなるぐらい可愛く描いています。ほんと、見てくれ。
内容に関しては登場人物が多いため序盤はキャラの紹介パートという面もありあまり面白くないと思う人もいるかもしれませんが中盤以降はテンポよく面白い展開で特にラストは朔がかっこよすぎて惚れます(確信)


※以下ネタバレを含みますので読んでいない方で読みたくないという方はご遠慮ください

ネタバレ含む感想

主人公がリア充ということもあり友崎くんのレベルよりは少し高いところからの話に感じた。中でも今作で多用されているのが他者へのいじりだと感じました。クラスで笑いが取れる人は多用する技量でより現実に近いように感じることができました。
またキャラ同士の会話はテンポがよく八幡と葉山の会話を聞いているような感覚が少ししました。
会話を印象づけるためかシーンが入れ替わるときは大抵会話のままシーンを入れ替えていてそれが非常に印象的でした。
スタバで朔が登場したシーンは妙に安心感と高揚感を感じました。最強の仲間が来たといった感じで熱くなりました。それにこれまで打算的な考えが多かった朔が怒りを顕にしていてとてもかっこよかったです。
文章の作り方でいうと最初に出てきた文がまた少し変わって、それも成長して最後にも出てくる奴が好きな僕としてはたまらない感じでした。イケメンかよw

まとめ

きっとこれからいろんなヒロインの問題を主人公が首を突っ込んで解決していくような形になるのかなと思いますがその中にもいろんな話が詰め込まれているとおもうので続刊が楽しみです。
また、今回の巻ではほとんどが謎に包まれていた明日香先輩のこと、野球部をやめた理由、この2つが解明されるときを楽しみにしたいと思います。

ps.僕の推しは明日香先輩です