坂元裕二さん×満島ひかりさんの朗読ジャーニー「詠む読む」へ行ってきました!
脚本家の坂元裕二さん&女優の満島ひかりさんが全国を巡る『詠む読む』に初めて行ってきました!
坂元裕二さんの脚本で、満島ひかりさんとゲストの俳優さんたちが朗読劇をするという企画です。今回は6回目の開催だそう。
たまたま坂元さんのInstagramを見ていたらストーリーズで告知をされていて、ちょうどあと数分でチケット発売開始!なタイミングだったので、無心でチケットを取りました。誰が演じるのか分からないというワクワク感もあり、シークレットゲストの一番最後の回を選択✊🏻
坂元裕二さんの脚本も満島ひかりちゃんの演技ももちろんどちらも大好きなのですが、"坂元裕二脚本の満島ひかりちゃん" というのは特に大好きで。
『カルテット』のすずめちゃんはもちろん、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』1話・音ちゃんが亡くなったお母さんからの手紙を読むシーンで、そのお母さんの声の主が満島ひかりちゃんだと気づいた瞬間に涙腺が崩壊したくらい、破壊力があったのを覚えています。
なのでこの朗読劇というのは本当に魅力的すぎて…!!
前日からなんだか緊張して落ち着かなくて無駄にそわそわしていました笑
当日は、今回の会場であるキリスト品川教会の近くにあるカフェで一息ついてから向かいました。
コーヒーとっても美味しくて店員さんも丁寧で癒やされるカフェでした…!☕
わたしが観劇したのは、1月26日(金)18:30の公演。
辺りはもう暗くて、教会の照明が綺麗でした。教会のお昼の公演は外の光も入ってきて、また雰囲気が全然違うんだろうなあ😌
演目は『不帰の初恋、海老名SA』でした✨
開演時間になると、客席近くの扉から坂本さんがふらりと登場。
あの言葉もあの物語もあの世界も、全部この方から生まれたんだなあ、と思うとなんだか感動でじわじわ涙が… 🥲
いきなり坂本さんのお話を聞けるなんて!と感動していたら、「注意事項をお伝えします」と言って、唐突にサトウのごはんやキレイキレイの注意事項を読み上げる坂本さん笑
遠くから来た人いますか?と声をかけてお客さんと会話する途中、神戸を青梅と聞き間違えて、「距離的には神戸の方が遠いのに、なぜか青梅の方が遠いように感じるなあ」とおっしゃってたり(確かにその感覚はすごく分かる…笑)
そんな楽しい前説の最中、「あ、そういえば〜」と唐突にシークレットゲストが発表されました。なんとゲストは錦戸亮さん!!👀
坂本さん作品によく出演というと安藤サクラさんとか瑛太さんとか、もしくはちょうど去年Netflixドラマ初恋があったし今回も初恋題材の作品なので佐藤健さんとか…?など色々予想していたけれど、錦戸亮さんは完全に予想外…!!
坂本さんの前説が終わり、ピアノとオーボエの伴奏が始まると、舞台の上手・下手のそれぞれから、満島ひかりちゃんと錦戸亮さんが登場。
ひかりちゃんは青いワンピース姿。下に白いワンピースを重ねていて、青いワンピースの下から白いお袖がふりっとした手元が可愛かった…!
錦戸亮さんは、メガネ姿に白いジャケットコーデ。
2人とも、もうきらっきらで…!ばちばちに可愛いしばちばちにイケメンでオーラに圧倒されました。
満島ひかりちゃんの声はよく通ってとても綺麗。坂元裕二脚本のひかりちゃんの声、生で聴けて本当に嬉しい…!終盤のフレール・ジャックの歌声が天使のようでした。
錦戸亮さんも元々声が好きだなあと思っていたので、今回じっくり聴くことができてとっても良かったです。ひかりちゃんも言っていたけれど、色気のある声。すべてに絶望した声も、段々と心を開いていく素直な声もすごく良かった。何回か噛まれてた(本人もあとから「めちゃくちゃ噛んだ」とおっしゃってた笑) けど、それも朗読劇というライブ感があり全然マイナスじゃなかったです。
『不帰の初恋、海老名SA』は本で読んでいたものの、おふたりの声で発せられることで、自分の思い描いていたイメージに色がついていくような、鮮明になっていくような感覚で。
「コアラのマーチを食べながらの感じで」「誰かの身の上に起こったことは誰の身の上にも起こる」「悲しみを伝えることって、暴力のひとつ」「ありえたかもしれない悲劇は形にならなくても、奥深くに残り続ける」「きっと絶望って、ありえたかもしれない希望のこと」「その気持ちは今も減っていません。増えてもいません。変わらず同じだけあります」「わたしの初恋は、わたしの日常になりました」……文字で読んだ印象的だった言葉たちが、どんどんと生きた台詞になっていく。なんだかすごく不思議で贅沢で濃厚な時間でした。
90分間ほどの朗読劇が終わったあとは、坂本さん・伴奏のおふたりを交えて5人でのアフタートーク。お話しされていたことを覚えている範囲で…
「初めまして」と言い合いながらお互いの衣装を褒め合う錦戸さんと坂本さん笑
錦戸さん、朗読劇は初めてでとても緊張したとのこと。「リハのとき、"錦戸さんでも緊張するんだ!"と思った、でも本番は緊張してる感じ全然出てなかったですね」と坂本さん。錦戸さんは本番のほうが緊張した、めちゃくちゃ手汗かいたとのこと
錦戸さんに対し「いやいや全然噛んでないですよ!噛む方はずっと噛んでる、真之介とか(笑) でもそれはそれで彼のキャラクターが出ていいんですよね、噛めば噛むほど味が出るというか…笑」(ひかりちゃんが笑いながら"すいません"って言ってた笑)
この企画では全国を回ろうとしていて、本当は錦戸さんには大阪公演に出ていただきたいという話だったそう。でも、錦戸さんがいいなぁという話が上がり、結局今回の東京公演で早くも出ていただくことになったと。それに対し錦戸さん「全然大阪公演も出ますよ!」
(ひかりちゃんが錦戸さんに対し)大好きな役者さんなのでとても楽しみだったけれど、舞台に出ている印象があまりなくて。どうなるのかな?と思ってたけれど、とっても良かったですね〜!セクシーでした。今回の公演のゲストのなかで一番歳が近いので、同級生感も出たと思う
(ほとんど2人で合わせての練習はしてないんです、という話の流れで)「ひかりちゃんLINE全然返してくれへんやん!笑」という錦戸さん
(ひかりちゃん談)錦戸さんと共演してたとき老人ホームでの撮影があった。撮影前、施設の方々の間で「錦野旦さんが来るらしい!」と噂になってしまっていたそう笑
(豆生田という名字についての話の流れで)珍しい名字を集めたサイトを見るのが好き、ずっと見ていられるという坂本さん。「"一円さん"とかいるんですよ、領収書もらうときどうするんだろ!と思って…一万円なのにいえ一円です!みたいになっちゃう」「"無敵さん"とかね、弱かったらどうするんだろうとか」 ひかりちゃん、聞きながら爆笑
ひかりちゃんと錦戸さん、タメ口で話してて始終とても仲良しな感じが伝わってきてほっこり。(なにで共演してたっけ…!と思ってたけれど、そっか、ごめんね青春だ…!)
アフタートークも結構しっかり時間を取ってお話ししてくださって楽しかった〜!🌟
朗読劇は初めてだったけれど、"長時間声だけに集中する"って日常にはなかなかない体験で、特に今回は大好きな脚本に素敵なキャスティングでそれを体験することができ、本当に豊かで夢のような時間だったなあと思います。
同じ脚本でもキャストによってまた全然違う世界になるのだろうなあ、と思うので、次回はぜひ何公演か行ってみたいな。女性同士の不帰もぜひ観てみたいです!
帰り道は余韻に浸りつつ品川駅近くでラーメンを食べました。海老名サービスエリアの二人を思い浮かべながら、しょうゆラーメンに全面的にコショウをかけて。