かたよらない、こだわらない、とらわれない

みんな棺桶に片足を突っ込んでいる姉夫婦との4人組で菩提寺に参り、母親の一周忌法要を終えた。住職さんのお経に先立つ説法は含蓄深く、なるほどと納得できる有難いお話ばかり・・・かたよらない、こだわらない、とらわれない・・・般若心経の心得など。
凡人にはこれらの体現は難しく、煩悩を深めるばかり。
1年間、墓の前で雨ざらし日ざらしになっていた白木の位牌をお焚き上げにお願いし、代わりに墓の後に置く白木の塔婆を頂いて辞した。

その後、近くの和風料理店で予約していた法要膳でランチ。会話は母親の思い出話より、自分達の体調に終始した・・・入院、手術、血圧、血糖、コレステロール、視力、体力、薬、認知機能 etc.。この本末転倒も、ヨレヨレ4人組には仕方のないこと?

40年近く前、お坊さんの上げるお盆の棚経にまだ幼かった2人の子供がゲラゲラと大笑いを始め、母親と嫁さんが右往左往していた懐かしい記憶がよみがえり、今日の読経中に危うく吹き出しそうになった。