9回目移植⑤妊娠判定陰性。次が一応ラスト。
11/28に2段階移植の妊娠判定出ました。
hcg反応全くなし。陰性。
院長先生が「今回は反応なかったですね」と淡々と伝えてくれた。
2段階移植の約40万円が消えた。悔しい。なんで不妊治療保険適応、あと一年早く出来なかったんだ。色んな事を思った。
次の方針について院長先生から提案があった。
「ピシバニール療法」というもので、注射を打つことで、身体の中に入った受精卵を異物と捉えてしまうのを防ぎ、妊娠を目指す方法だった。どちらかというと不育症対策寄りの提案だ。
注射は判子注射のような感じで、腕の一カ所に小さめの注射を20個集中して打つそうだ。院長先生の説明によると、打つ範囲としては名刺サイズくらい。
「これは、ちょっと痛いです」
と院長先生がいっていた。注射を20回は未知の世界だし、おそらくそこそこ痛いのだろう。。
院長先生曰く、ピシバニール療法は、何回も受精卵移植しても陰性になってしまう人向けの提案らしい。正直言って何でもっと早く提案しなかったのかと腹がたった。早く言ってくれ。
「一応次で受精卵終わりなんで、これで一区切りになると思います」と院長先生に言うと、それを無表情・無言で返してきたのでびっくりした。
「ですが、一応まだ受精卵残ってるので、そこまではやるつもりです」て伝えると「そうですね」とシンプルに返事があった。
一応夫も同席していたが、質問も何もなく、ただいるのみだった。
夫と帰りにカフェでお茶してケーキ食べて帰った。話したのは世間話のみ。いつかの陰性判定後みたいに、夫が荒れないだけましだと思った。
帰りの電車で「いつもの傾向からしたら、多分次も駄目だろう。でもやってみて納得して終わるしかない」と夫が言っていた。
最初からダメだと諦めてるのが嫌だし、駄目元なのに痛い注射なんてそもそもやりたくない。3ヶ月連続移植もしんどい。休みたい。
その夜、寝ようとしたが、やっぱり全く寝られなかった。それでも布団にもぐりこんだ。
次の日。
起きた時に別名義のSNSに、たった一回会っただけの知り合いが、いきなり赤ん坊の写真と共に「出産しました」と報告をあげていた。それがなんの悪意もなく突然スマホ画面に出てきた。
流石にスマホを布団に叩きつけた。その時初めて涙を流しながら号泣した。
「ずるい!本当にずるい!自然妊娠する奴はいつもこれだよ!!本当に何にも知らないでこんな報告なんてあげやがって!こんな報告いらない!!助けて!!!!助けて!!!!!」
最近、もうずっとこの状態だった。メンタル的にかなりきているのだと思う。
私はもしこどもが出来なかったら、一生こうやって、自然妊娠・出産した奴をその度に呪っていくのだろうか。
それを思うと辛すぎた。
夜、仕事から帰宅した夫にこの事を話すと「それは切り替えていくしかない。その為にももう終わりにしたら、また考えが変わっていくと思う」と言われた。
今回も読んで頂きありがとうございました。
それではまた。
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