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オシャレ家具の専業EC ベガコーポレーション
「家具業界のZOZOみたいになったらいいな~」なんて、浅はかにも考えています。まだ時価総額178億円の、ポテンシャルのある銘柄です。
・オシャレ家具のEC(SPA)の会社
・成長率が高く、年平均で22%
・自社ECへの集客とブランディングで奏功
・新規事業は越境ECと家具のプラットフォーム
・競合はニトリ、IKEA
・1,700円で買い、2,400円で売りたい
・ひふみ投信のレオスが保有
オシャレ家具のEC(SPA)の会社
もともとは低価格の家具を仕入れ、ECモールで売ることがメインの会社でしたが、自社で製造するようになり、近年では自社EC(旗艦店)での販売や商品ラインナップのブランディングに注力しています。
デザイン性の高い家具が、値ごろな印象。それらによりさらに価格を安く、一方でイメージのよい商品を売っています。
消費者のセグメントごとにカテゴリーを作っていて、訴求力の高いビジュアルイメージを多用してます。
家具という特性上、単価が高いのとソファやベッドなど使い心地が重要なので、そんなに売り易くないはず。とはいえEC化の流れは続くと思うし、ZOZOがユーザビリティだけでなくサイズ表記にこだわったように、これからさらに買いやすいサービスになることに期待したいところです。
成長率が高く、年平均で22%
トップラインはぐんぐん伸びていて、2019年3月期の見込み(15,800百万円)を踏まえると5年平均成長率が22%。
営業利益は伸び悩んでいますね。課題認識しているようです。
自社ECへの集客とブランディングで奏功
広告宣伝費を多くかけ、サイトのSEOを強化しモールではなく自社のECへの集客を強化しています。
そしてファストファッションならぬファストインテリアとして、ライフスタイルと共に商品訴求をしています。
新規事業は越境ECと家具のプラットフォーム
越境ECはとっても難しいビジネスですが、意外と順調にいっている様子。サイトを覗いてみましたが、多言語対応しているだけでなく、通貨も各国のものに対応していて驚きました。家具ではなく、化粧品などの日用品に力を入れているようです。
それから家具のプラットフォーム。まだローンチ前でサービスイメージがつきにくいですが、複数家具メーカーを集めてO2Oで売るようなもの?自社販売だけでなく、プラットフォーマーになろうとしているのは筋が良い気がします。家具のオンライン領域でファッションのZOZOのように強いプレイヤーはまだいないと思うので。
競合はニトリ、IKEA
ちなみに競合はニトリだと思います。彼らもECには力をいれており、認知度が高いので社名で検索されますし、店舗が500を超えるので実際に触ることもできる。機能性に優れた商品開発力もある。営業利益率も16%と驚異的。
そしてIKEAもありますね。こっちの方は商品イメージで被っているかも。ライフスタイルを強調した商品ブランドの強化と、ECの利便性・ユーザービリティでどこまで食い込めるかといったところでしょう。
ただ消費者としては、その2社だけ(細かくはニーチェなどもありますが)だと選択肢が少ない気もしますし、なかなかECで買おうと思えません。家具やテキスタイルなどの小物のEC化率は確実に上がると思うので、ECでは負けないでほしい。
1,700円で買い、2,400円で売りたい
時価総額は177億円とまだ低い、PERは38倍。PBSは4.65倍と高め。
現在の株価は約1,700円、4月ごろの1,100円ぐらいが底値で、そこから再度上がっています。チャートの期間外ですが、2017年7月ごとに2,400円近辺が過去の最高値でした。
※横棒は価格帯別出来高
2,400円だと予想PERが53.5倍。この時価総額と成長性であれば、それぐらいまで上がる可能性はあるので短期で上昇すればその辺で一部売却したいですね。急激に上がらずに徐々に、徐々にであれば、長期保有したいです。
もし市況や7月31日の決算で下落し、-10%の1,530円で売却。その後さらに下がり、出来高の多い1,350円、1,200円で一部再購入、底値の1,100円まで下がればさらに購入したいところです。
ひふみ投信のレオスが保有
大量保有報告書によると、昨年11月にひふみ投信を運営するレオス・キャピタルワークスが8%以上も保有しています。あの藤野さん率いるレオスが目を付けた銘柄を組み入れていると知ると、なんだか嬉しくなります。