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補聴器の有効性 #123

以前にも何度か触れましたがまた補聴器の話題を入れたいと思います。

補聴器はだんだんとコンパクトになってきて付けていても違和感がなくなってきていますね。機器の進化はすごいと思います。
ただ、世の中に出回っているワイヤレスイヤホンのようなおしゃれなものとまではいかず、価格の改善も進んでいないので普及のためにはもっとスピードアップして欲しいものです。

さて記事の中では難聴と認知症の関係性に触れています。
この2つの理由は非常に私もわかりやすかったです。直接的に聞こえが悪いだけで認知症が悪化するというわけではなく、人とのコニュニケーションにおける不具合が脳に影響するということです。

2つ目の理由も良く分かります。
私も耳はあまり良くないため人の言葉を予想しながらコミュニケーションを取っている所があります。その中で聞き取る力が低下し、さらに環境による雑音や同時に複数の人に話しかけられると拾える言葉が少なくなり、予想できるワードにも変化が出てきます。
その結果、適切な反応が出来ず会話も滞ってしまいます。

これを補うのが補聴器であり、有効な認知症予防になると期待されます。

これだけワイヤレスイヤホンが普及している中だからこそ、同時に補聴器
(この名前も変えて欲しいのですが)の普及拡大のチャンスだと感じています。国や市町村の助成金やメーカーの一層のご尽力を期待したいと思います。

1つ目は、難聴は社会的孤立につながるからです。相手の声が聞き取りづらいと、会話が難しくなり、他人と接するのが億劫になります。私の外来でも、認知症の患者さんの診察時、会話の聞き取りができない人が少なくありません。社会的に孤立して自分の殻に閉じこもると、外界からの刺激がなくなり、また精神的なストレスを抱えて、認知症になりやすいという指摘があります。

2つ目は、難聴は認知的負荷(脳への負荷)が大きくなるからです。私たちは会話の一部が聞こえなくても、脳の仕組みにより、自動的に可能性の高い言葉を補って理解しています。たとえば、「こ○ばんは」としか聞こえなくても、「ん」という言葉を脳が補うことで言葉を理解しているわけです。しかし、難聴がある場合は、たとえば「こ○○○は」としか聞き取れないと、脳は聞こえる人よりも大きなエネルギーを使わなければ言葉を理解できません。聞き取ろうとするたびに、脳に負担とストレスがかかり、他の重要な働きをする余裕がなくなっていき、結果として全体的な認知機能が衰えてしまう……、と考えられるのです。

出典 東洋経済

認知症の予防に「補聴器が役立つ」医学的な理由

出典 東洋経済


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