Mr.Childrenを語りたい〜その7~
「SUPERMARKET FANTASY」 2008.12.08
皆さんこんにちは。今回語らせていただくアルバムは「SUPERMARKET FANTASY」です。
このアルバムのツアーは3回ぐらい行きました。特に福井県でのライブは前から6列目で、目の前に櫻井さんがいたのは感動しましたね。
久々にアルバムを聞きましたが名盤ですね。素晴らしい曲が揃いまくっています。そして、14年前でも色褪せないし、今でも普通に聞ける曲ばかり。
それでは曲紹介に入っていきたいと思います。
「SUPERMARKET FANTASY」
1 終末のコンフィデンスソング
2 花火
3 エソラ
4 声
5 少年
6 旅立ちの唄
7 口がすべって
8 水上バス
9 東京
10 ロックンロール
11 羊吠える
12 風と星とメビウスの輪
13 GIFT
14 花の匂い
「終末のコンフィデンスソング」
テンポのいい曲だと思っていたら韻を踏んでました。さらに、「面白がって誰もが火を付ける 自分よりも劣っているマヌケをあぶり出し ホッと胸をなでおろしている」火を付ける→あぶり出す→ホッと(Hot)よく練られているなと思います。この曲自体、火とか焔がよく出てきますね。この頃、リーマンショックで不況ということもあり、社会全体の暗い印象を炎で明るく灯そうというメッセージかもしれません。
「花火」
イントロ聞いただけで「この曲好き!」と言う人、たくさんいるのではないでしょう?そのぐらい素晴らしい名曲です。
曲自体もいいですが、歌詞も深いです。
生きていく上での悩みや不安の多い、そんな暗い世界。花火が上がり、ぱっとまわりを明るくする。花火を希望に例えているのかなと思います。一番のもう一回は花火、二番のもう一回は好きな人を強く焼き付けたいと意味が違ってます。
「エソラ」
アルバムのリード曲なので、この曲のイメージがアルバムのジャケットに表れてます。歌詞と曲調がマッチしていて、テンポが良いので聞いているだけでワクワクする曲です。高音なところがキラキラを表現しています。PVもまたいいんですよね。
「声」
よくわかんないけど君にピッタリな曲を探している、歌が下手でも君が鳴らす音楽に寄り添いたい、歌はうまくないけど受け止めてくれる誰かが待っている。音楽全般が苦手でも、君のために音楽をやるよという感じでしょうか。
「少年」
自分の中にいる自分と向き合っています。曲調や歌い方から気持ちをかなり込めた曲になっています。
「旅立ちの唄」
タイトル通り出会いと別れの歌です。バラード曲なので、3月にいい曲ですね。
「君の大好きだった歌 街に流れる」っところがなんか情景が浮かんで好きですね。
「口がすべって」
話し合う力って難しいですよね。だんまり決め込んだりとか感情的になったりとか。この曲の最後は笑って過ごせているけど、色々考えてしまいます。
「水上バス」
この曲は私の好きなミスチルの曲の中で上位に来ます。二人の甘い時間、これからの二人の生活をシミュレーション、別れ、一人で思い出に浸る。川の流れと二人の時間を重ねています。歌い方が優しく、心の中に入ってくる感じです。
カーラジオの代わりに歌ったメロディーに愛しさの全部を忍ばせるというところが良すぎる。
「東京」
東京で夢を叶えるために頑張り、その中で思い出も増えていく。しかし、東京という街は作ったり壊したりを繰り返し、老いていくものは置き去りにする。東京の冷たさを感じつつも、景色は変わるけど思い出は残るし、大切な場所や人がいるということで東京でもやっていく決心みたいなものが見れます。
「ロックンロール」
タイトル通りロック調の曲。感情が入ってしまう曲です。
もし違う人生を選んだらと思うことがあると思います。憧れるロックンローラーを想像したけど、自分は今の生活が似合っているという曲。若い世代というよりは、ある程度生活が安定している30から40代が主役です。
「羊吠える」
1番はいいこと「49」嫌なこと「51」比率。
2番はお互いの愛情は50/50だけど、最近は自分のほうが比率が多くなっている。
君の愛情が冷めてきていることに気づきはじめ、強く出るべき(狼の血筋)であるのに結局どうすることもできず(羊の声)、葛藤しているのかなと思います。もしお互いの愛情が50/50になれば、1番も50/50になるのかなと思いました。
「風と星とメビウスの輪」
イントロのピアノが宇宙を連想させます。一番はピアノとボーカルだけですが、2番からドラムなども入り壮大な世界に広がります。
愛が表、優しさが裏と考えて、愛されて優しくなれて、その優しさでまた愛される。それをメビウスの輪に例えているのではと思いました。
「GIFT」
この曲も私が好きなミスチルの曲で上位に来ます。2008年北京オリンピックに使われており、曲自体が壮大で力強さがあり、2番の終わりから感動しますね。
オリンピックと絡めて考えると一番キレイな色って金メダルなのかなと思い、それに向けて一緒に頑張った曲かなと思っていました。
しかし、オリンピックを置いといて考えると、恋愛の歌になりお互いが愛を渡すとことになります。
じゃあ色はなんだろうと考えたとき、PVは思い出しました。PVのテーマは「水」、なので一番キレイな色は透明なのかなと考えました。
捉え方によって全く違う曲になる、この仕掛けはすごいなと思いました。
ちなみに歌詞を見ていくと、「それを渡すときふと謎がとける」がギフトとかかっていました。
「花の匂い」
映画「私は貝になりたい」タイアップです。
会いたい人に届けたい歌。永遠に会えなくても、自然の中でその人を感じたり、どこかで見ていてくれる、別の姿で微笑んでくれると、映画の世界観を見事に表現しており、最高のラブソングです。サビの盛り上がりもいいです。
ちなみにライブ終わりに若いカップルの女の子が「すごい良かったよね、貝の歌。」と言うのが聞こえてきて、私の中ではこの曲は貝の歌になりました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。今回「SUPERMARKET FANTASY」を聞いてみて、最初から最後まで通しで聞ける素晴らしいアルバムです。シングルの方も絶対聞いたことある曲があるので、入りやすいと思います。機会があれば聞いてみてください。
次回は5月に「B-SIDE」について語らせてもらいます。こちらは、カップリング曲のベストです。カップリング曲もいい曲が多いので楽しみです。
居酒屋トークなので皆さんも気軽にコメントしていただけたらと思います。ただし、批判的なコメントは控えてください。