胃腸薬種類と使い分け
食べ過ぎの時(総合胃腸薬)
食べすぎには消化酵素
食べ過ぎによる胃酸過多で胸焼け、胃痛になる場合もある。そんな時は消化酵素の他に、制酸剤配合の胃腸薬も食べ過ぎや食後の胃もたれがある時の総合胃腸薬でオススメな薬
食べ過ぎや食後の胃もたれがある時の総合胃腸薬でオススメな薬は「パンシロン01プラス」になります。消化酵素がそのまま単独で使えるレベルで配合されており、消化酵素以外の成分のバランスも優れているためです。錠剤が良い人はパンシロン01錠を選びましょう。ほぼ同じ効果になり
食べ過ぎや脂っこいものを食べて胃がもたれている人は【消化酵素】【健胃薬】この2つに優れた画像の胃薬を選んでください。もし食べ過ぎ等は関係なく食欲がない人は胃の働き自体が弱っている可能性がありますので、その時は【太田胃散(画像とは違う粉タイプの方)】を選びましょう
太田胃散シリーズの違いとしては「何をメインの成分としているか」を重視して考えれば選択が楽になります。例えば最もシンプルな太田胃散は健胃薬メインなので食欲不振や胃の不快感に有効です。かたや同じ太田胃散でも太田漢方胃腸薬Ⅱは安中散メインなのでストレスの胃の不調に使えたりします。
太田胃散〉
最大の特徴は胃を活発にする健胃薬を7種類配合しており
☑食べ過ぎてないのに胃もたれする
☑食欲不振
☑胃をスッキリさせたい
この様な胃の症状に適しています。値段も比較的安く少量~大量入りが発売されているのもポイントです。
総合胃腸薬は独自の胃粘膜保護薬を配合していますが、実は海外での発売はなく当然ながら効果を比較した研究などもありません。ですから正直差別化は図れませんので他の要素(健胃薬や消化酵素の種類、値段)で選ぶ事をおすすめします。
胃痛
ストレスで胃痛がある時に市販薬を試したいと考える人には【スクラート胃腸薬】か【ガスター10(ファモチジン)】を推奨します。この2つは市販薬最強の胃を守る作用があります。逆を言えばこれらで無理な時は受診を検討して良いレベルになります。
連休中に胃痛がある時に市販薬で何とかしたいと言う人には【ガスター10】か【スクラート胃腸薬】が推奨できます。この2つは胃痛に対応できる市販薬ではトップクラスの効果を持つと言っても過言ではありません。ただしガスター10は薬剤師のみの販売になりますので注意してくださ
過度の緊張で胃痛や腹痛を感じる時には【ブスコパンA】が推奨できます。余計な成分がなくイブやロキソニンとの併用も可能です。また胃の症状に加え下痢や便秘を繰り返す場合には【タナベ胃腸薬調律】が推奨できます。特にこれまで胃薬があまり効かなかったと言う人にもぜひ試して欲しい薬になります。
ラッパのマーク」でおなじみの胃腸薬「正露丸」は、年間で夏、特に8月が最も売り上げの伸びる時期です。
夏に正露丸の売り上げが上がる理由は、
・冷たい飲み物や食べ物による身体の冷え
・暑い屋外とクーラーで冷えた屋内の寒暖差による冷え
・熱帯夜をしのごうとクーラーや扇風機をつけて就寝することによる寝冷え
・熱中症の予防のために水分を取りすぎることによる胃腸へのダメージ
正露丸
妊娠中や授乳中に服用してもよいですか?
A.正露丸やセイロガン糖衣Aには、妊婦の方や授乳中の方が服用してはいけない成分は含まれておりません。また、妊婦の方や授乳中の方が服用して問題となった報告はありません。
しかし、妊娠中にはいろいろな変化がみられますので、かかりつけの医師または薬剤師にご相談ください。なお
正露丸クイックCについては妊娠中や授乳中の方もご使用いただけます。
理由は旅行中の下痢の原因の大半(特に海外旅行)が感染性病原菌になるため、下痢止めの使用で菌が体内から排出できなくなってしまうためです。使うなら整腸剤を使いましょう。
正露丸自体は主に成分のクレオソートが腸内の水分を調整してくれる働きに加え、あくまで腸の働きを正常化させるものであるため、発熱があったり症状が余程ひどくない場合には特に問題ないと思われます。
正露丸HPにもこれに関する記載がありました。
下痢止め薬の中には、腸の運動を止めてしまうものもあります。
しかし、正露丸・セイロガン糖衣Aは腸の正常なぜん動運動を止めることはないので、腸内に細菌・ウィルス・毒素を留めておくことはありません。
正露丸とセイロガン糖衣A、どちらも木クレオソートが主成分ですが、配合している生薬成分が多少異なります。
ともに軟便、下痢や食あたり、水あたりなどに有効に作用する胃腸薬です。
効果があらわれる時間は、どちらも服用後約30分程度です。
※個人差などにより、違いがみられる場合があります。
セイロガン糖衣A錠』は、『正露丸』を糖衣で包んで匂わなくしただけの処方ではありません。
5つの生薬の『正露丸』から、鎮痙攣と抗炎症の2つの生薬を「抜いた」処方です。
このことから、シクシクとした腹痛への効果が弱まると考えられます。
また、大幸薬品と他社の『正露丸』とでは処方内容が異なります。
主成分の木クレオソートは、腸の活動を調整する物で、下痢をピタッと止める訳ではありませんし、食中りの場合はワルイモノを早く排泄する必要があるため、下痢をピタッと止めてはいけません。
でも、『正露丸』というと「下痢止め」として用いる人が多いため、他社ではロートエキスを加えています。
コレは、内臓の働きをわざと悪くして症状を抑える物で、胃酸の出過ぎも抑えます。
同じ『正露丸』でも、使い分けを検討
食あたりで下痢がひどいのですが下痢止めを飲んでいいですか?
A:食あたりが疑われる場合には下痢止めは飲めません。体内の毒素を体外に出すことができなくなるためです。どうしても症状を軽くしたい時は整腸剤や正露丸を使いましょう。臭いが気になる人はセイロガン糖衣Aがオススメです。
セイロガンを服用して大丈夫ですか
透析患者の場合
正露丸、正露丸クイックC
透析に関して注意なし
セイロガン糖衣A
透析患者禁忌
添加物にメタケイ酸アルミン酸Mg、ケイ酸Al等のアルミニウム製剤が含まれるため
正露丸シリーズでも様々な種類があるため、要注意です!! #OTC医薬品
セイロガン(木クレオソート)とサロンパス(サリチル酸メチル/グリコール)は、私も「こんなもん気休めじゃろ…」って思ってたけど、論文をあれこれ読んで凄く印象が変わった薬です
正露丸は3種類が発売されています。
ざっくりとした選び方は以下の通りです。
●正露丸
⇒木クレオソートの配合量が頭一つ抜けて多い
⇒独特なニオイ
●正露丸クイックC
⇒即効性が高め
⇒ニオイなし
セイロガン糖衣A
⇒携帯用もあり
⇒ニオイなし
正露丸>
・約30分程度で効き始め3~4時間は持続
・腸の働きを止めないため食あたりにも可
・ロペラミドと効果は大差なし
・虫歯の痛みへの効果がある
(民間療法ではなく実際の効能効果)
・味や臭いがダメな人はセイロガン糖衣Aを
(臭いを抑えた作りだが虫歯への適応なし)
ロ一トエキス
第一三共胃腸薬は末尾が「a」なのか「s」なのかで「ロートエキスの有無」が変わります。
ロートエキスは胃腸が動きすぎてキリキリ締め付けるような痛みにはよく効きますが、緑内障や排尿困難を悪化させたり、口の渇きや便秘などの副作用の原因にもなります。
非ロ一トエキス
パンシロンアクティブはざっくり言えば「総合胃腸薬であるパンシロン01からロートエキスと胃粘膜保護薬を引き算した胃薬」になります。ですから前立腺肥大症や緑内障の人でも使えて、酔い止めや下痢止めとの併用も可能となっています。非ロートエキスの胃薬は最近のトレンドですね
昨日の回答になりますが、これらの胃薬はロートエキスを配合していません。ロートエキスはストレスや緊張時の痛みに有効ですが、胃腸の働きを抑える作用があります。胃の不調は胃が弱っている事も多いためこの時は逆の働きをしてしまいます。ですからロートエキスは勧めません。
その他
痛がひどい時に推奨できる胃薬
スクラート胃腸薬ですが、実はスクラート胃腸薬は錠剤と顆粒では成分が若干違います。何が違うのかと言いますと錠剤の方には顆粒にはない消化酵素が2つ追加されています。ですから特にこだわりがなければ錠剤タイプの方が推奨できます。
スクラルファ一ト
スクラート胃腸薬S
症状に合わせた指導ポイント
胃の痛み、胸やけなど胃粘膜が傷ついている状態には
→『食間・就寝前』といった空腹時の服用を推奨
(胃粘膜に直接貼りついて保護・修復するスクラルファート等を配合)
食べ過ぎ、消化不良で服用する場合
→『食後』の服用を推奨
(消化酵素等を配合)
胃腸保護
アズレン入りのOTCも、(これも一部ですが)たくさんあります。
主な作用は、抗炎症、胃粘膜保護・修復、目の粘膜保護・修復
タナベ胃腸薬とベリチームの使い分け
タナベ→食べ過ぎてもないのに胃もたれ
ベリチーム→ただの食べすぎ
そもそも食べ物を消化するには消化酵素によって消化する化学的消化と胃の運動によって消化する機械的消化があるだろ?
タナベはどちらもアプローチし、ベリチームは化学的消化に特化している
安中散胃腸薬
安中散はストレスからくる胃の不調に有効な漢方で「ストレスに効く」と言う胃の不調の原因になりやすい事からも、いくつかのメーカーから独自の配合で市販薬として発売されています。
新発売の大正胃腸薬P
2009年に第1類医薬品として発売されたストパンです。キリキリした腹痛(さしこみ)に効果的ですが、緑内障、前立腺肥大、甲状腺機能亢進症等の人はのめません。購入前に薬剤師または医薬品登録販売者にご相談ください
チキジウム臭化物 #OTC薬
新発売の大正胃腸薬Pなどに含まれます
胃酸の分泌を抑え、胃腸の緊張をやわらげます。胃痛、腹痛、さしこみに
抗コリン薬のため、緑内障や前立腺肥大など禁忌。目のまぶしさなど恐れから運転不可
食前食後関係なく、痛みがでたときに服用できる
第一三共胃腸薬細粒・錠剤s
従来の薬からロートエキスを抜いた形になります。違いはそれだけです。これにより緑内障などの持病がある人や口渇、散瞳等の副作用もありません。以前noteにも書きましたが総合胃腸薬にロートエキスが入らない流れが徐々に出来つつあります。
胃腸薬選び迷ったら
もし市販の胃薬で迷ったらスクラート胃腸薬Sを推奨します。
理由としては胃を保護する作用が市販薬トップのスクラルファートを配合し、その他にも健胃薬や消化酵素等を配合しているため、総合胃腸薬の様に様々な胃の症状に有効になるためです。