拡張、もしくは小さく収まる
ラカンドでの写真展、「タイム・オーバー」の時に撮ったネガをやっと現像した。まだ先月のことなのに、とても古い思い出のようにも感じる。
ロシアの友人、アニャ。タックの洋服を着せられて、ポマードで髪を固められ、胸にはスターリンのピンバッジ、笑えるけどかっこいい。そしてかわいい妹のような。
私はこうやって人と人との繋がりで、展示もできて写真を見てもらってインターナショナルな友人も出来て、これまででは考えられないほど、大きく世界が広がった。けれど、こうして手の平に収まるネガを見てみると、可愛くて小さい世界だとも思う。
写真は、現実世界を小さなサイズに変換することが出来る。後ろに飾られている私の写真の前で、友人たちが話している。その空気や空間ごと、私が記録した。ここは外の世界とは別の世界。
私たちは東京という小さい街で生きている。
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