TOKYO littele sisters
展示が終わったその日は、バタリと倒れそうになったが、それをぐっとこらえ、仕上げていなかった確定申告を終えてからベッドに横になった。
夏に海で遊んだ友人が展示に来てくれた。彼女から展示のお祝いに、スミレ色の綺麗なネイルをもらった。この色の名前は「littele sister」と言うらしい。展示の帰りに一杯付き合ってもらって、元カレの話をウンウンと、まるで姉のように聞いてもらう。
ロシアの友人、アニャが来てくれた。まだ24歳の彼女は、私と6つ違い、私の実の姉との年齢差と一緒。緑色のテマリソウをプレゼントしてくれた。昨日、ロシアに帰る前に最後に彼女に会えて、私と離れるのが寂しそうで、とても可愛かった。彼女が撮った写真のポストカードをもらった。これもまた緑色だった。
スタジオ時代の先輩、後輩が来てくれた。みんなそれぞれ別のジャンルのように思えるが、カメラマンを志す、その強気な心の芯は一緒のような気がする。スタジオ時代には話さなかったことを、あの展示会場では話せたと思う。
最近、仕事を振ってくれるライターさんが搬入と展示最終日に駆けつけてくれた。まだ19歳の女の子のアシスタントを付けて。ライターさんは私の好きなスニーカーを真似して買おうとしていて、さらに私の使っている男みたいな大容量のリュックを真似して買ったと言っていて、ニヤリとした。細い線にメンズライクが加わると、私はとても可愛いと思う。
二十歳の女の子が、二人で展示に遊びに来てくれた。振り袖をとって欲しいという撮影依頼と、最近撮った写真を見せてもらったり、二人が遊んでいる空間に私が紛れ込んでいるような感覚だった。
ガレッジの常連さんが、何度も足を運んでくれた。帰りに一緒に焼肉ショップへ。胡椒の効きすぎたスープと、もやしのナムルが同じタネで作られている!と気付いて爆笑した。
最近カメラマンを始めた友人が来てくれた。会場で会えなかったのは残念だったけど、何日かあとに、アシスタントをしてもらった。好きなことで生きたいと言うやつは腐るほどいるが、実行できる人はほとんどいないと私は思う。だから彼女の行動力にはとても刺激を受ける。
料理研究家の友人が、3年前に頑張って作った料理本を引っさげて来てくれた。私は本の中で生きていると感じる。そしてお腹いっぱい中華料理をむさぼり食べる。次の日の朝までお腹いっぱいだった。
ファッションディレクターの友人は、旦那ヒロくんと遊びに来てくれた。二人はこのあと、結婚式のことで揉めたらしい、でも、なんでも言い合える関係性がやはり羨ましく思う。私は、彼とは何も、話せなかったから。
高校時代の友人は、集まるとなぜか高校時代に戻るようで、いつまでも16歳のような感覚になってしまうので危ない。そう思いながらも、やっぱり何も変わらなくて、これでいいのかしら、と何度も思ったが、彼女たちは私を肯定的にそして、真央らしくて良い、といつも褒めて帰ってくれる。
姉と母と、銀座でお茶したときの写真。東京に居る沢山の姉妹たちとお茶して、私はとても楽しくて嬉しかった。
会期ギリギリに現れた二徹のゆみんぽに、写真を撮ってもらって、タイム・オーバー。私もゆみんぽもどこにも寄らずまっすぐ帰り、これにて展示無事終了。ありがとうございました。