アメフト部の事件から思う気遣い
最近気になっているニュースがある。
題名にもある通り、日大アメフト部のニュースだ。
ご存知のない方のために軽く紹介すると、
日大と関学のアメフトの試合において、日大の選手が関学の選手にボールの関係がない場面で後ろからタックルを行うという悪質なプレーがあった。この動画はSNSなどで拡散され、タックルをした日大の選手が大学日本代表にも選ばれるほど有名な選手であったことや、大学や選手の謝罪や対応が遅かったこともあり、世間からの批判が集まった。また、このタックルは監督が指示をしたということが明らかになり選手だけでなく監督への批判も多い。タックルを行った選手は「監督の指示で逆らい難い状況ではあったが、断ることができなかった自分の責任」と誠意を見せて謝罪したため選手への批判はやわらいだが、未だきちんと謝罪を行わない監督らへの批判が続いている。
自分の知っている情報だけなので間違いがあるかもしれないが、おおよそこんな感じだとおもう。詳しくはググってください。
最初に断っておくと、僕の情報源はニュース記事とTwitterであり、Twitterで多くのリツイートやいいねがついているものは、多くの人の支持を受けているものとしてブログを書いている。
まず事件があった直後に思ったのは、批判しすぎではないかということ。
確かに悪質極まりないプレーであり、批判されて然るべきものだとは思う。が、度が過ぎていた。
Twitterでは本人の顔写真と共に悪口雑言が飛び交い、「こんなことする人じゃない」と彼をかばっていた友人であろう人にも批判が集中していた。
ほんとにみにくかった。
僕は殺人事件でも起きたのかと思った。
それくらい酷いものだった。
そんなこんなで荒れていたTwitterも、
彼が素顔をさらしながら正々堂々と記者会見を行ったこと。また、監督からのパワハラじみた扱いを受け、監督からの「ファーストプレーで相手をケガさせろ」という命令に逆らえきれずやってしまったこと。
これらを聞いて彼をたたく人はほとんどいなくなり、プレーは悪いものだとしたうえで、誠意をもって謝罪したことを称えたり境遇に同情したりする人が増えた。
僕はこの手のひら返しをみて「もっと最初から気づける部分はあったでしょ」と思った。
確かに、ことの詳細を知ったうえで考え方を変えるのは当たり前だし、しょうがない部分はあると思うけど。
でも、あのプレーの映像を見た時に「ふざけるなコノヤロー!」って思うんじゃなくて、「普通こんなことやるわけないよな。何かあったのかな?」って心配できる人が増えればいいなと思う。
これは特にこの件に限った話ではなく、日々の生活でも同じだと思う。
誰かが何か悪いことをして怒りたくなることもあるかもしれないけど、そこで表面的な部分をみて叱咤するのではなく、「なんでそれをしたのだろう。何か精神的にまいってることがあるのかな。」と思える人が増えればいいな。
自戒もこめて。