上質な安定した歩き、それは体幹!


今までつかまり立ちをしていた子どもがようやく一人で歩けるようになると、発達に遅れのある子どもをお持ちの親御さんは、一区切りついた気持ちになるのではないでしょうか。

実際、療育の現場では、歩行が完了すると理学療法を卒業するといったケースがあるようです。すると、同時に身体のケア自体も卒業なのだと思われて、意識が自然と微細運動(手先の運動)に向いてしまうのではないかと思います。

しかし、子どもが歩けるようになると、次は「体幹を育てる」練習が待っているのです。

なぜならば、ここでしっかりと体幹を育てることで、微細運動の出来や、小学校入学後での学習姿勢に違いが出てくるからです。

体幹と聞くと、がっちりした体幹をイメージされるかもしれませんが、子どもの発達を考慮した体幹とは、しっかりしつつも柔軟性のある体幹のことです。

こういった体幹が育てば、
・姿勢の保持ができるようになり
・微細運動(ハサミを使っての工作など)
・協調運動(自転車、縄跳び、三輪車など)
・学校での板書(先生のお話しを聞きながら手を動かして書く)
などが可能になります。

目標は、転ばない安定したバランスのよい歩行、そして足を交互に出しての階段の上り下りです。


今日のMaoris療育サークルでは、発達に遅れのある子どもたちが自宅でできる体幹強化の方法をお知らせしています。ぜひメンバーになってお子様と挑戦してみてください。


子どもは色々な運動を通して体幹を発達させています。「今からではおそいですか?」と聞かれることがありますが、「遅いことはありません。今からでも十分発達する可能性は持っています。子どもの可能性を思い切りひろげてあげましょう!」

外で遊べる時期がくれば、是非なだらかな坂を上ったり、階段を上ったりして、お散歩を楽しんでください。

参考)Hooking Up From Head To Toe by Michele Herbert & Lisa Marcovici, Published by Rekinexion, 2010.



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