教育するということ

年齢が上がるにつれ「仕事内容を新入社員や中途入社の方々に懇切丁寧に教える」ということが増えてきた。

それは良いのだけれど、若い世代の感性や受け止め方がどんどん変化しており、強い口調や忙しく中々対応出来ない時など「あの人は冷たい」とこぼされるように感じる日々ではある。

ただ、人への教育を通して自らも教え方を「学ぶ」のでこの人には誉めて伸ばす、この人は檄を飛ばす方が割と伸びる、理解するスピードが遅いか早いかなど、本当に様々。

ただ教えるのではなく、しっかり「伝わったか」を確認しなくてはいけない事も痛感している。一度やったからぶつけ本番や現場任せではダメだし(大抵の場合は時間がないから、甘えるな!と放置する傾向が強い)適度に今の状態や不安を解消を目指して疑問点を潰す。

教育する側が「替えの効くただの駒」と思っていては人手不足はなくならないしミスマッチも続く。昨今の人手不足の多くは、企業が利益確保のため無理に業務の新規開拓を行うから。本業のスリム化や無駄の削減などやれる事があるはずだが、何処も身を切る事は嫌がる。何にせよ「でもでもだって」という言い訳は失敗するのだ。

大人を教育するのは子供とは違うが、出来る事が増えていくのは両者にとって嬉しいし、大人や子供などの垣根も関係ない。色々な人間がいるし十人十色だから全て同じとも限らない。だが、出来ない事を怒ったり叱るより、出来る事を伸ばす方が余程有益だし、やる気もどんどん生まれる。

人事や教育を担当している人達は一度きちんと自身を見直して欲しい。自分の思った事が出来ているのか、ちゃんと伝わって理解してもらえているのか、ダメな所、良い所は何処なのか。

「時間がないから出来ない、教育は外注に全部任せている」ではダメだよ。

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絢音
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